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不沈艦日記
マーケット展望などなど。
重石を抱えながら相場
こんばんはです。

明日から今週一杯は盆休みなので、記事更新も休みますが、
日本は盆休み、海の向こうはサマーバケーションシーズンながら、
株式市場は国内外共に例年の様な夏枯れの薄商いとはならず、
それなりに商いが膨らんでいるので、日本だけでなく世界的にも、
コロナによって旅行や帰省を控えた巣籠トレーダーが多いのか・・・
(私も盆休みと言いながら、どこに出掛けるわけでもないですけどね)

そんなこともあり、本日の日本株は昨日に続くそれなりの商いで続伸、
世界的なバリュー株主導の循環グルグルも続いており、
一方でグロース株の象徴である新興市場は商い増での下落、
昨夜の海の向こうもダウは小幅安ながら、
GAFAMを始めグロース株主導でナス、SP500、SOXが売られ、
金融株と輸送株等のバリュー株は上昇しております。

そして先週までグロース株と共に買われていた金、銀、プラチナ、
パラジウムも大きく売られ、原油、銅、他の貴金属も売られているので、
これまた市場全体としても循環グルグルと言えるのですが・・・

足元ではこれら株、資源といったリスク資産にとって重石となる、
債券安(金利上昇)ドル高が続いているので、
市場全体の循環グルグルであると共に、
単なる先週までの巻き戻しの動きとも言えるのですが、
如何せんコロナ禍に見われている実体経済にとっても、
債券安(金利上昇)ドル高(日本は円高)は重石ですから、
コロナが収束に向かうか、新たな財政&金融政策でも出て来ないと、
残念ながら重石に屈しない健全なリスク資産高(リスクオン)とはならず、
最も買われていたリスク資産から売られ、
バリュー株買いの賞味期限も短いと言わざるを得ないです。

何やらコロナについては、プーチン印のプッチンワクチンが出来たとか、
世界中のワクチン開発にも進展が見られるそうですが、
実質的に世界中の人々へ届くのは、通常ならば来年後半とも言われており、
安全は二の次での見切り発車で実用化しても年明けらしいので、
当面は感染拡大抑制に励むか、急転直下で治療薬でも出来ないと、
経済活動は元通りにはならないです。

追加の財政&金融政策についても、米国は難航中であり、
合意に至ったとしても、実体経済には効果があるでしょうけど、
V字回復を先取って上昇して来た現在の株式市場が更に一段高となるのは、
追加の金融政策でも加わらないと厳しいでしょうから、
少なくとも債券安(金利上昇)ドル高と共に株高、資源高、
という健全なリスクオン相場に転換するのは無理でしょうし、
現在のバリュー株買い相場も長続きはせず、
足元のグロース株売り、資源売りの動きは、
リスクオフもしくは最悪の債券安、ドル高、株安、資源安の前触れ、
と見ておくくらいがいいでしょう。

ただし現在も商い増での株高が続いているのも事実であり、
長続きするには、追加政策とコロナ収束方向が理想ですけど、
そうでなければ債券高、ドル安(ながら円安)、資源高、株高、
というバブリー(カネ余り)モードになることなので、
足元の債券安、ドル高でのバリュー株買いを中心とした株高相場は、
賞味期限の短い循環グルグル&巻き戻しに過ぎず、
いつハシゴが外れてもおかしくないということだけは覚悟の上で、
超短期的に波乗りする程度に留め、腰を据えての新たな参戦は、
コロナが追い風の銘柄、決算を終えた銘柄だけに留めておきましょう。
おそらくグロース株安と資源安が加速すると、
ドル高ながら円最強高にもなって、ハシゴが外れそうですけどね。

新興市場は世界的なグロース株売り動向も重要ですが
商い増での株安が続いているので、
シンプルに商い増での株高に転じるまでは、慎重に構えておきましょう。

ちなみにハシゴ外しも含めた今週のきっかけイベントとしては、
継続中の米財政協議と米中対立動向、日々のコロナと経済活動動向、
米民主党副大統領候補決定を受けての米大統領選動向(支持率も含む)、
週末まで続く国内企業決算ラッシュ、マクロ指標は今夜の米CPI、
13日の新規失業保険、14日の中国経済統計、米小売売上高、
他にも明日までの米債入札3連発、週末の45日前ルール該当日、
15日の米中閣僚級協議といったところです。

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