四国・夏のマイナー絶景ランキングベスト5 | 次世代に遺したい自然や史跡

次世代に遺したい自然や史跡

毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

<徳島県6ヶ所目の裏見の滝他>

6月5日、フジテレビ系列で放送された『知って得する1番かぶり』の中で、「夏の絶景ランキング」をやっていたので、こちらも『知って得するかぶらない・四国:夏のマイナー絶景ランキングベスト5』を発表したい。尚、いつものように飽くまでマイナーな景勝地なので、期待はそこそこに。

 

第5位・有明浜(香川県観音寺市)

番組では日本一有名な「日本のウユニ塩湖」父母ヶ浜を取り上げていたが、一昔前まではその浜より観光客がはるかに多かった香川県第二のウユニ塩湖、銭形砂絵の側に広がる有明浜を推したい。

この浜は過去、戦争遺跡や日本のウユニ塩湖の記事で取り上げたが、干潮寄りの時間帯、父母ヶ浜同様、水の膜を張ったような「天空の鏡」が出現する。

添付写真は冬場だったので、あまり映える写真にはなってないが、夏場は入道雲が水の膜に映り、鏡面となる。また、浜からは元祖「天空の鳥居」、高屋神社の鳥居も遠望できる。→公式サイト

 

第4位・どんどろの滝(徳島県阿南市)

この滝は当ブログでは初公開だが、ネット検索しても道順を紹介しているサイトはない。しかしこの滝は徳島県で6ヶ所目の裏見の滝。但し、地元住民は「裏見の滝ではない」と否定する。

それは滝の裏に入ると、少々濡れるから。それでもそれ位の雫なら夏場は気持ちいいもの。不安な者は傘をさして裏に入ると良い。ただ、落差は四国の裏見の滝の中では最も小さく、10mもない。安吾の滝より小さい。

 

アプローチはまず、県道35号で新野町喜来地区まで行き、喜来トンネルへと分岐する市道と交差する四差路付近の路肩に駐車する。そしてそこからトンネルとは逆方向の市道を東進し、喜来橋を渡り、右手に尾根の擁壁を過ぎ、数十メートルほど行った所にある民家(M氏宅)の脇から南に入る狭い道路に折れる。

民家がなくなると川沿いの竹藪の中の道路となるが、倒木等で車やバイクは通行不可。最初の民家から10分弱ほどで、右下の川床にどんどろの滝が現れる。滝の天辺手前から滝壺に向かう踏み跡がある。

 

滝壺は浅く狭いので、沢遊びができるほど。滝に向かって左側から瀑布の裏に回るが、手前の灌木が邪魔なので、それを左手で押さえ込みながら岩場の端に左足を掛け、軽くジャンプして滝の裏へ入る。

 

第3位・海老洞(高知県土佐清水市)

番組では国内にもある「青の洞窟」も紹介されたが、「土佐の青の洞窟」と言えば、以前も紹介した海老洞(えびやど)。昭和の南海地震で海底が隆起し、海上に洞窟が出現した。その隆起時に崩れた石が海底にあるのが見える。

添付写真は晩秋の日陰の時間帯故、エメラルド感はあまりないが、夏場、太陽が頭上にあり、雲がない時は日光により、海面がエメラルドに光り輝く。

高知のテレビ番組でも取り上げられる等、高知県ではある程度有名になってきた。

漁港なので、カヌーが利用できるかどうか分からないが、観光資源としての活用法が今後、考えられる。

 

第2位・高知の天空の鳥居・中津明神山(高知県仁淀川町)

番組では高屋神社の「天空の鳥居」も取り上げられたが、一般の観光客が訪れることができる西日本の天空の鳥居の中で、最も標高が高いのは、過去複数回、取り上げた中津明神山(1540.6m)の山頂直下にある鳥居。

元祖「天空の鳥居」の三倍以上の高さを誇る標高にあるため、高度感ははるかにあり、笹原の奥(写真は山頂側から見下ろした所)に赤い鳥居が建つ光景も絵になる。避暑にもなる。

余談だが、梅雨が明けると、四国に一番近い某県某所の天空の鳥居を探訪予定。尚、ネットを見る限りでは、以前紹介した倉敷市の「児島龍王山」は、鳥居周囲の木々が伐採されたようで、完璧な「天空の鳥居」になっている模様。木々さえ伐採されれば、全国全ての都道府県に多数の天空の鳥居が出現する。→公式サイト

 

第1位・桂川渓谷(愛媛県西予市)

以前、年間探訪地ベスト5の記事で紹介したこの渓谷も夏場にはお勧め。両岸の切り立った箇所では、高さ50mを超える絶壁となり、川幅の狭い箇所では数メートルとなるほどの険しさ。

それでも遊歩道が整備されているため、観光客にも人気(愛媛県では)。渓谷の一番の見所は、遊歩道の奥にある落差10mの「乙御前の滝」と見做されているが、涼感を最も得られるのは、遊歩道の中ほどにある「中の滝」付近。

見た目には沢があるとは思えない、向こう岸の高さ30メートルの絶壁から「中の滝」は落下しているが、その付近の渓谷の幅が狭いため、遊歩道にも霧状になって降り注ぎ、気持ちいい。→公式サイト

 

是非、梅雨が明ければ各絶景を満喫されたい。

梅雨中でも出かけたい、という方は下のバナーを。

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