岡山と愛媛の国産旧車展示施設 | 次世代に遺したい自然や史跡

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毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

<二代目日野コンテッサが大洲に>

過去、広島県と高知県の自動車博物館を紹介したが、ほぼ国産の旧車に限定され、博物館ではないものの、岡山県と愛媛県にも展示施設がある。愛媛の方は今年9月にオープンしたばかり。

 

(1)マビ昭和館(倉敷市)

この施設は西日本豪雨とコロナ禍で二度に亘って長期休館していたものの、今月、新装して開館した。広島、高知の博物館同様、四輪だけでなく、二輪も展示している。

本館、別館、屋外と、3ヶ所に四輪は展示してあるが、本館には三輪の軽と小型トラック、バイクに毛の生えた三輪等、商用車が何台かある。

館がメインに据えている展示車両は、昭和53年式の三菱デボネアのオープンカー。オープンカーは3台しか製造されておらず、且つ、展示車両は、2010年のバンクーバー五輪のフィギュアスケートで銅メダルに輝いた高橋大輔選手の凱旋パレード時に使用されたもの。高橋選手の写真やサインも沢山。

 

個人的には屋外に展示されていた初代いすゞ・ジェミニクーペが好き。また、別館の二代目ブルーバードも希少。

車の展示がメインだが、昭和の各種品々も1万点以上展示し、各商店も再現されている。

開館は毎月第一日曜のみで10~16時。入館無料。無料駐車場が満車になることも多々あり。→倉敷市観光サイト

(2) wheel[ホイール](大洲市)

今年9月19日にオープンしたばかり。一階が四輪で二階が二輪。この施設もマビ同様、普通の三輪トラック(プラモデルやミニカーになっている)より古い時代のタイプを展示している。

 

ここのメイン車両はホンダS800クーペと、唯一の外車である1960年式のシボレー・インパラ。普通のS800と比べて、クーペになると極端に車高が低く感じる。また、客は皆、インパラの大きさに驚いている。

個人的には2代目日野コンテッサとホンダ1300クーペを見られたのが嬉しい。前者は初代シボレー・コルベアの真似師的デザインだが、コルベアはウルトラマンの科学特捜隊専用車。コンテッサはミケロッティのデザイン。

先日、あるテレビ番組でサバンナのワゴンは人気がなく、生産台数も極めて少ない、ということで、企画でヤフオクに出品して400か500万円ほどで落札されていたと思うが、「生産台数が極めて少ない」は疑わしい。個人的には普通のワゴン同様、生産されていたのではないかと思っている。

ここには前期のサバンナのクーペ型モデルと後期のRX-3モデルのワゴンが展示されている。ここに2台ワゴンがある、ということは一定台数生産されていた証拠。タレント風情の言うことは信用できない。

二階の二輪車は100台以上ある。二階には喫茶店もあり、入館料500円を支払うと、ドリンクの割引サービスを受けられる。

 

最近再び個人的に旧車熱が高まっているが、それは今年、30年ぶりに香南市の「四国自動車博物館」に行ったことがきっかけ。大豊町時代とは比較にならないほど充実していた。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンのモデル車の他、「サーキットの狼」の風吹裕矢の歴代の愛車が4台も展示されていた。大豊町時代はフェラーリ・ディーノ246GTとランチア・ストラトスのみだったが、ロータス・ヨーロッパSPの他、フェラーリ・ディーノRSのモデルとなったディーノ206Sコンペティツィオーネまで展示されていたのである。

更に「ウルトラQ」に登場していたプリンス・スカイラインスポーツ、後期型トヨタ2000GTまでも。大豊町時代は前期型のみだったが、展示の後期型は左ハンドルでエンジンやシャーシは前期型という特殊車両。

 

大豊町時代はなかったように思うミニカーも海外メーカーが主だが、大量に販売していた。1万円以上のものも多い。当方はかつてミニカーと言えば小学低学年以下のおもちゃと思っていたが、ここで販売されているのは子供のおもちゃではなく、大人のおも・・・いや、ガング。

兎に角、「四国自動車博物館」は国産旧車とスーパーカー(昭和の)が程よい割合で展示されている、西日本一(台数は別)の旧車展示施設と言える。→公式サイト

是非3館に行ってみたい、という方は下のバナーを是非。


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