「スナフキンの帽子岩」を皆でSNS名所に(福岡県芦屋町) | 次世代に遺したい自然や史跡

次世代に遺したい自然や史跡

毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

【SNS&記念撮影スポットに】

先日、福岡県芦屋町の洞山島の堂山西にある「海に浮かぶ椅子」を紹介したが、実はその先の洞山にも珍景が存在する。それは「スナフキンの帽子岩」。

そう、ムーミンに登場するスナフキンが被っている帽子に酷似した奇岩が洞山手前にあるのである。満潮以外の時間帯に、堂山西の千畳敷を歩いて堂山先のトイレがある広場に行くと、洞山手前右側に直径数メートルの富士山型の奇岩が目に入る。

わざわざ千畳敷を歩かなくても、柏原漁港沿いのコンクリート道を進めばいいではないか、と思う方もいると思うが、3月下旬まで柵が設置されて通行止めになっているのである。

尤も柵を迂回する道なきルートはある。満潮時には重宝するから、念のため、そのルートも解説しよう。堂山山頂の延命地蔵堂(蛭子神社東隣)へ上がると、そこから適当に東の急斜面を下る。するとすぐ柵の先の道へ下りることができる。

その道は漁港の改修工事のためのダンプが通るから通行止めにしている訳であるから、平日や土曜、祝日はダンプに注意されたい。

前述の広場からその奇岩に向かう際も、満潮時は短靴では厳しいかも知れないが、膝まである長靴なら行ける。但し、潮位が通常の満潮時より極めて高い場合は分からない。

 

その奇岩上部には小さなこぶし大ほどの海食穴が貫通しているが、先日紹介した神功皇后が放った矢が岩を貫通したという伝説は、洞山の海食洞門よりこの奇岩の穴の方がサイズ的にしっくりくる。

堂山側から見ると、その奇岩は「傾いた富士山」というような形状だが、西から北に回り込んで再度見ると、スナフキンの帽子にそっくり。まさに「スナフキンの帽子岩」。

この岩の前述の貫通した穴の背後下にも縦に貫通した穴があり、そこに流木が刺さっている。まるでこの岩と一体化しているかのようである。

ここで映える記念写真を撮りたい、という方は下のバナーを是非クリック。


人気ブログランキング