迫力の絶景!西日本のスゴイ滝10選 | 次世代に遺したい自然や史跡

次世代に遺したい自然や史跡

毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

《郷土文筆家が選ぶ滝》

先日、パソコンのホーム画面をスクロールしていくと、なぜか2017年に公開されたと思しき、MSNの「迫力の絶景!世界のスゴイ滝30選」という記事があった。そこで当方も過去に探訪した西日本のスゴイ滝を紹介したい。但し、順不同で四国中心、且つ、中国地方を除く。

 

(1)  福貴野の滝(大分県宇佐市)

当方の知る大分県の三つの裏見の滝の内、最もスケール感と秘境感がある。落差は60mだが、対岸の滝見台から望見すると100m近い落差のような迫力がある。

(2)  白猪の滝(愛媛県東温市)

滝のある川には沢山の小滝が懸り、遊歩道終点に落差96mの巨瀑が現れる。水量が多く、水飛沫が遠くまで飛び散り、休憩舎も水浸し。正岡子規や夏目漱石も感動して句を詠んでいる。

(3)  轟の滝(高知県香美市)

三段で落差82mの名瀑。滝のスケール感と景観に於いては、誰もが認める四国一の滝。四国の三段以上の滝の中でも滝壺は屈指の大きさ。都会近郊だったら、間違いなく観光地化されているほどの滝。

(4)  百神滝(高知県香美市)

高知県最高峰で山上に「天空の池」を持つ三嶺の麓にある滝。落差は20mもないが、二本の別々の方向の沢が途中から並行して流れ、二つの滝となり、一つの滝壺に落下しているのが独特。

(5)  ミジリ(高知県土佐清水市)

四国の海岸に懸る滝の中では最もスケール感のある滝で、千崎川の河口に懸かる。周辺の海崖の景観は海外のそれを彷彿させる雄大さ。遊覧船からも望むことができる。

(6)  轟九十九滝・二重の滝(徳島県海陽町)

轟九十九滝の内、本滝のすぐ上流に懸かる滝。落差こそ15mだが、至る所から滝が噴出しているように見え、水量も多く豪快。滝壺のすぐ下流にも複数の滝がある。

(7)  フイゴの滝(徳島県上勝町)

四国一の奇景の滝。落差20mほどの滝だが、滝の浸食により、「瀑食洞門」ができている。この下流にも同様の鳥居滝が懸る。

(8)  不動七重の滝(奈良県下北山村)

当方が探訪してきた滝の内、最も水量が多い滝で、七段から成る。その轟音が何キロも手前から聞こえている。かつての落差表記は60mほどだったが、現在では落差160mの巨瀑とされている。

(9)  七ツ釜滝(三重県大台町)

「近畿の秘境」大杉谷を代表する滝。七つの滝壺を持つこの滝もかつて落差60mや80mと表記されていたが、現在では120mとも、150mとも言われている。

 

兎に角各滝壺が巨大で、不動七重滝をも上回る。昭和50年代前半に崩落死亡事故(人災)があった吊橋を再建して、滝壺の上を渡れるようにすると登山客が倍増すること間違いなし。一般観光客の探訪は体力的に不可。

(10)布引滝(三重県津市)

青山高原の登山コースの一つに沿う滝谷川に懸る4つの滝の総称だが、写真を見ただけでも6つの滝が懸っていることが分かる。その合計の落差は百数十mになりそうである。

尚、(1)と(2)の滝以外は過去、当ブログで紹介済。

魅力的な滝を今年も紹介して欲しい、という方は次のバナーを是非。