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ちょっとだけスピリチュアルな世界の旅日記や 文化、歴史のぷち・エッセイを書いています。他にも海外、国内のお気に入りのドラマのあらすじ&感想を勝手気ままに綴っています。

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大河ドラマ 八重の桜 第26話「八重、決戦のとき」

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歴史ドラマ 八重の桜 第26話「八重、決戦のとき」

あの名作が帰ってきた!
平日 朝8:00~午前9:00 深夜1:15~深夜2:15(月~金、毎日放送)
制作年 2013年
制作国・・・日本  ジャンル・・・歴史ドラマ
総話数・・・全50話
出演者・・・綾瀬はるか、西島秀俊、長谷川博己、オダギリジョー、綾野剛、玉山鉄二、市川実日子 ほか

「八重の桜」26話の平均視聴率は14.0%。ついに幕末のジャンヌ・ダルク降臨!愛する故郷、愛する会津は私が守る!ならぬことはならぬものです・・・八重の腕が目を覚ます!共に見守りつつ、八重の桜前線を拡げていきたいですね!

チャンネル銀河・八重の桜HP https://www.ch-ginga.jp/feature/yaenosakura/
八重26表紙
しかし、城もボコボコに敵の大砲を打ち込まれ・・・
八重の桜OP、BGMにドゾhttp://www.youtube.com/watch?v=6tDZC6aTUxA

第26話あらすじ
1868(慶応4)年、8月23日。半鐘が鳴り響く城下を、八重(綾瀬はるか)は、佐久(風吹ジュン)らと急いで城に向かおうとしていた。隣に住む時尾の祖母の手をとり、同じく隣家のユキに声をかけるが、ユキの祖母が年寄りは穀つぶしになるから残ると ごねた為、八重たちに出遅れてしまう。本丸に入った八重の異装は入場した女達から奇異な目で見られるが、そこに照姫が現れ、八重の男装に勇ましい姿だと声をかける。八重が、この装束は弟の形見だと告げると、照姫は以前八重が詠んだ歌を引用し「では弟と共にその鉄砲に会津武士の魂を込めよ」と励まし、八重を勇気づけるのだった。

白虎隊が戻らない滝沢本陣の容保は、敵が迫っている敵を食い止めるため、外堀に陣を移すことを決断。藩士達にねぎらう一方で、弟・定敬には危険な会津を離れるよう言い渡す。そして官兵衛や内蔵助も城外の守備に向かおうとすると、それでは城の守りが手薄になると悟った八重が、自ら鉄砲隊の指揮を執ることを名乗り出る。すぐさま神保内蔵助(津嘉山正種)らに「女の出る幕ではない」といさめられるが、八重は食い下がり、自分は山本覚馬の妹、鉄砲の事なら誰にも負けないし、これは男も女もなく会津すべての戦いだと訴える。
 そんな中、出発が遅れたユキ(剛力彩芽)たちは閉門に間に合わず、敵弾飛び交う城下を逃げ惑っていた。土佐兵に襲われる寸前、道場の師範、黒河内がユキ達を救い、村に逃げるよう叫ぶ。不自由な足を引きずりながら槍で敵を倒す黒河内。一方、頼母(西田敏行)の登城のあと自邸に残った妻・千恵(宮崎美子)たちは自刃の道を選び、壮絶な最期を迎える。この日こうして自決した女性達は200人、その無言の抵抗は壮烈を極め、城を攻める新政府軍の士気を鈍らせた。

一方、八重の父・権八率いる鉄砲隊が守っていた甲賀町口は敵の激しい攻撃を受けていた。家老の土佐は権八に容保を護衛させて閣門の中に入らせる。やがて、共に各門を破られた土佐と内蔵助は、腹を切る覚悟を決める。死ぬ前に、さまざまな思いがひしめくなか、内蔵助は最後は幕府のためでなく、会津のための戦をしたのだから、藩士としてこれほど名誉なことはないと術懐する。それを受けた土佐は、内蔵助の息子・修理も、切腹したときはきっと同じ思いで本望だったのでは、と追慕の念を募らせる。そして若い藩士達に後事を託し、互いの腹に刀を突き立てるのだった。
時同じくして、悌次郎をはじめとした白虎隊の少年達は、飯盛山で城下が火に包まれているのを目の当たりにする。一矢むくいて討死にするか否かで議論になるが、城に戻るのはたやすい事でなく、敵に捕まるのは生き恥をさらすことになり 容保に面目が立たないと、自刃を決意、次々と命を絶つ白虎隊士であった。

その頃、京の養生所では、薩摩藩の獄舎で流行病にかかってしまった瀕死の覚馬が、大垣屋と時栄の手当てを受けていた。うわごとで会津の安否を気遣い八重の名を呼ぶ覚馬を横目に、時栄は、覚馬から託された『管見』を差し出す。覚馬が心血注いで書いたこの建白書が、上層部に無事渡ることを願う時栄に、大垣屋は命に代えても引き受けると誓う。
そして、夢うつつの中 覚馬が一縷の望みを託す八重はといえば、「ならぬことはならぬ」の言葉を胸に、城の土豪でスペンサー銃を撃っていた。怒涛の勢いで北出丸に押し寄せてくる敵の進軍を、正確な射撃で阻止し、老兵と少年兵を指揮しているのは八重だった。見事な指揮を執る八重の働きで、頼母が敵軍の間を縫って無事入城し、八重の弾は薩摩軍隊長・大山弥助(反町隆史)の右脚をも貫く。そして四斤山砲(大砲)を引いてやってきた尚之助と合流、大砲を撃つための城壁に穴を開ける。まるで、鳥羽伏見の戦で覚馬が思いついた戦術そのままに、覚馬と三郎の念が、彼女の細い肩にかかったように・・・。
 この夜、八重は、長い髪を切ろうと決意する。夜襲の兵に志願するためであった。「私は三郎だから、長い髪はもういらない」「髪は女の命・・・こんなに奇麗な髪なのに」親友の時尾は涙をこらえつつ、八重の髪に刀を当てる。

・・・ということで、次回は第27話「包囲網を突破せよ」です。



26話ぷち・ギャラリー

ついに籠城戦に突入した会津
ついに籠城戦に突入・・・!
梶原「城を離れたら、城の中の守りが薄くなりやす!老兵と子供ばかり・・誰が指揮を!?」
わだすが!わだすが鉄砲隊を指揮しやす!
わだすたちの大事なふるさと・・・大事な会津は、この手でまもる!!
男も女もねぇ!これは会津全ての戦いだ!わだすを戦に加えせぇ。会津はこの手で守る!
出陣する八重
八重2609
ズガガガーン 八重の指揮のもと、少年兵たちも立派な働きを
ズガガガーン 八重の指揮のもと、少年兵たちも・・・
命中!
八重2617
ズガァァアーン!!うわおお! 
ズガァァアーン!!うわおお! 腿を打ち砕かれる西軍司令官大山巌
腿を打ち砕かれる西軍司令官大山巌
薩摩の敵将をしとめたぞっ!!
薩摩の敵将をしとめたぞーッ!!
お城は渡せぬ! ならぬことはならぬのです!
八重2618


<妻を見つけた尚之助>

八重さん! やはり、来ましたね・・・?          (ちょっと嬉しそうな夫
やはり、来ましたね・・・?(ちょっと嬉しそうな夫)その恰好は・・三郎さんの?
その恰好は・・三郎さんの?「はい」
城にあった四斤砲を修理しましたが城壁が妨げとなって発射できない・・・外へ出ます
外に大砲持って出たらあぶねえ!いい場所がある!大砲で壁穴をつくんべ!薩摩の大砲隊をぶっとばしてやんべ!!
出門の外に出たら危ねえ!撃ち殺される!! ・・・いい場所が!(城の勝手知ったる八重
ここに大砲で穴を開けんべ!そしたら砲身がおしこめる
城壁が妨げとなって発射できない為、命の危険を顧みず外へ出ようとする尚之助ここに大砲で穴を開けんべ!そしたら砲身がおしこめる
これで薩摩の大砲隊をぶっとばしてやんべ!!
撃てーっ!放射っ!!
一方、尚之助は・・・放射っ!!
ズドドドォーン
会津の大砲、四斤山砲 ズドドドォーン尚之助の指揮する正確な砲車に敵も圧倒され

照姫の言葉が八重の耳に・・・「その鉄砲に、会津武士の魂をこめよ」
八重、走る!


会津びと、それぞれの決断

<容保の決断>

ならぬことはならぬ!わしは城と命運をともにする。そなたは連れて行けぬ、去れ!
八重2601
弟・定敬「兄上!!では、では、援軍を連れて必ず戻って参ります・・・!!」

<西郷家の女たちの決断>

「なよ竹の 風にまかする 身ながらも たわまぬ節は ありとこそきけ」
八重2607
非道な力には、死んでも屈しねえ・・・! 
みな、覚悟はいいか?
八重2608
頼母の妻・千恵の母、娘一族21人覚悟の自決を

<田中土佐、神保内蔵助・・・家老達の決断>

内蔵助「最後は幕府のためでなく会津のための戦をしたのだから、こんな名誉なことはねえ」
死出の別れをつげる家老、土佐
土佐「ああ・・!生まれ変わる時は、また 会津で・・・!」 腹刺し合う二人
八重2616

<飯盛山 白虎隊士たちの決断>

「城が・・城が焼け落ちた!?」 「いや、焼けたのは城下の街だ。城は無事か?」
八重2613
生き恥をさらしては殿に面目が立たぬ、腹を斬んべぇ!
八重2614
白虎隊士として誇りある死を選んだ悌次郎も
八重2615
ううっ・・!!

ギョッ 「こっ・・これは!?」  西郷頼母邸に入った板垣は
八重2611
あ・・なたは み・・かた?それとも敵?「味方だ!」 断末魔の娘 
八重2612
「母・・上は?」「ああ、みな立派なご最期やった・!」 思わずなさけをかけてしまう板垣


<その頃、京の覚馬は・・・>

や、八重・・・会津を・・会津を・・・
八重2619
病にうなされる覚馬
覚馬先生が心血注いで書いたものです (建白書:管見をたくす時栄
八重2620
この大垣屋、命に変えてお引き受けします

<髪を切り、男になる決意を・・・>

時尾「こんなに奇麗な髪を・・・おなごの命なのに」わだすは三郎だから・・長い髪はもういらねえ
八重2621
お城は守る・・・!わだすは・・あきらめねぇ!!




八重の桜、こんなところが好き!感想&雑記

いよいよ前半のクライマックスに突入しましたね!

戦い抜く者、名誉の死を選ぶ者、そして男になる女たち・・・
それぞれ決断を下す時がきたようです。
涙腺が崩壊するほど、涙がこばれてやまない6月の毎・日曜日でしたが、
洋装・断髪姿の八重がスペンサー銃を撃ちまくるシーン、久々に胸が高鳴りました。

戦場に散った弟、三郎の形見の軍服を着てスペンサー銃で次々と敵兵を倒し、仲間に適切な指令を下す八重、兄・覚馬の代わりに砲術師範の娘として面目躍如と大活躍でしたね。
悲壮な姿ではあるけれど、その的確な射撃で城を包囲する西軍に一矢報いる八重に感動を覚える視聴者は少なくなかったと思う。

いわれなき汚名、愛する人の死・・・数々の涙を経て八重の腕が目を醒まし、本領を発揮する悲しい運命のとき・・・
どうみても、勝ち目のない戦なのに、八重は、1パーセントの敗北も疑ってはいない。
「決して負けない・・・!」
負けなくても、勝利などない戦なのに。 
もとい、何が勝利で、何が負けなのかも永遠に見えない戦なのに。

圧倒的な戦力を誇る新政府軍の攻撃に、会津軍は三日で敗れるとみられていました。
しかし、一人のスナイパーがそれを阻んでいる。しかも、これは本当にあった話。
「八重 命を懸けた三十一日間」でも語られた、悲壮なまでに生々しい真実が、いま、これほどのスケールとリアルな臨場感を持って、TV画面から迫ってくる。

信じられない話だけれど、本当に彼女の力で食い止めている。
もちろん彼女は、生き延びようとは思っていない。
死をも恐れない彼女の勇気は、どこからもたらされたのか・・・・

4キロのスペンサー銃を手に、なりふり構わず爆撃の中を駆け抜ける八重。
演出の加藤さんは、そんな八重の立ち居振る舞い、戦い方すべてに“勝負する女性の美しさ”を感じたといいます。
何も怖いものはない――八重そのものの気迫を見せる綾瀬さんは、男女関係なく、見るものを空気みたいにその場に引きずり込む不思議な魔力を持っていますね。

特記すべきは、放送前から注目を集めていた鶴ヶ城攻撃の生々しいシーン。きっと後世まで「映画のよう!」と評価される有名なシーンになりそう。
スペクタクルで、まるで自分が城の中で戦いに参加しているようなヴィヴィッドな映像と臨場感。特に爆破のシーンでは、堀の水や敵の弾が本当に塀に飛んできているかの臨場感には、胸に大砲を撃ち込まれたような衝撃を覚えました。城という限られた空間の中で、八重と敵、2つの勢力の差・・・スケール感だけでなく、繊細微妙なリアル感が伝わってくる、美術チームのセット、小道具の渾身の工夫が偲ばれました。

幼い時から鉄砲に憧れ、ついには銃の鉄人になった八重。
いつか、こんな戦いの日がきて、その腕が生かされるのを予期していたみたいに・・・
こんな運命の皮肉が、世の中にはあるものなのでしょうか。

・・・思い返せば、2013年度の大河ドラマの主人公として八重がノミネートされたとき、「ふくしま応援がテーマなら、無名の『八重』でなく『保科正之』を描くべきだろう?」という数々の不満の声があったにも拘わらず、『八重の桜』を実現、貫徹してくれたNHKに、いまほど感激を覚える事はありません。

将軍の補弼役として最も優れた幕臣であり、藩主としても名君であった保科正之公。
いわば、彼は勝ち組。勿論、立派な人物であったからこそのサクセス・ストーリー。

でも、八重は・・・維新前の会津は負け組。
そんな八重と会津がどうして大河の主人公に?の疑問の答えが、会津が窮地に追い込まれてゆく過程に、見えてきたーーというか、最近これでもかとメッセージを投げてきますね。
3.11の震災で被害を受けた地域と被る、奥羽列藩の友情と絆もそうでした。

何より、皆の知らない話を素材として扱うことが、弱みでもあり、かつ最大の強みにもなったとの制作の言葉通り、いままでの大河ドラマと違って、今回、会津目線、奥羽列藩目線のドラマが出来たことは、非常に意味のあること。
ある東北の小さな国から物語が始まり、それが歴史の渦に巻き込まれ、「新しい日本を作るための正義」を掲げる勢力に、日本が分裂しかねない状態にまで追いこまれる。
変えるための正義もあれば、守るための正義もあるわけで、その正義とのぶつかり合いに敗れ、こんなにも痛ぶられて、いわば、闇に葬り去られた「未知の歴史」が、今まさに既知の歴史に刻まれていくさまを、涙と共感とともに追っていけるドラマなんて、かつてあっただろうか。
 
既知の歴史エピソードをなぞる、人気武将の似たり寄ったりのドラマは、どれも金太郎飴のようで、正直つまらない。だから近年のNHK大河は廃れてしまったんじゃないか、とさえ思う。

もとい、どうして『保科正之』でなく、『八重』だったのか・・・
最近出番の少なくなった覚馬の台詞になかに、その究極の鍵をみつけた気がします。
混乱の中、獄中の覚馬の回想に出てきた松陰の「身一つで立ち上がれ!」。
倒れても、ひとは何度でも 立ち上がれるのだーー時空を超えて響いたメッセージ。

一瞬、七転び八起きする会津のマスコット・小法師は、未来へのそんなメッセージをこめて作られていたのかも?なんて感じてしまった、26話でした。




キャスティング今日のフィーチャー

今日は活躍めざましかったですね!大蔵ブラザー、別名青びょうたんこと、山川健次郎。
将来、会津の正義を世にただし名誉回復をになうキーパーソン、健次郎を演じる勝地涼さん。
勝地涼(かつじりょう)、1986年生まれ。14才のときドラマ「千品、もう一度笑って」でデビュー。ドラマは「ハケンの品格」、NHK大河は「篤姫」にも出演。映画「亡国のイージス」では日本アカデミー賞新人賞受賞。

<山川健次郎・ちょっとネタバレ紹介>

国家老・山川兵衛の孫で、大蔵の弟。八重に鉄砲や砲術を習い、藩校・日新館では学問に励み新しい時代に備えてフランス語も学んだ秀才。白虎隊士となるが、落城後は苦難にあえぐ会津藩の未来を背負って謹慎所をを脱出、秋月の紹介で長州藩士の助力を得てアメリカの名門イエール大学に留学。その後は東京、九州、京都の各帝国大学の総長を歴任、「白虎隊総長」との異名をとった。

山川健次郎1

その山川健次郎に扮する勝地さん、この作品で、会津側からの歴史を見て、世の中には、正義も悪もない、と感じたそうです。ひとつの事柄も、視点を変えれば正義にも悪にもなりうる・・・決めつけてものを見ないてはいけないことを学んだし、世論というものは一瞬で変わってしまう、という恐ろしさも学んだという。
心は既に白虎隊士、そして会津sideの、勝地涼さん、アカデミー賞新人賞受賞者の名に恥じない武士っぷりですね。

参照 山川家の人々http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-941.html




美雨のぷち・八重の桜紀行その⑩ 
      ~こころに響く 会津女性たちの歌を訪ねて~


「会津は、罪もないのに罰を受け、無念を飲んで敵に恭順した。それでもまだ足りなくて、敵は会津を滅ぼしに来た・・・・そんな非道な力には、死んでも屈しねえ。このごど、命を捨てても示すのが西郷家の役目だ」

涙なくして見れない、西郷頼母の妻の千恵と一族20人の自刃した女性達。
しかし、そんな非常時にあっても、みやびな心とたおやかさを忘れない、会津女性たちの心意気。

会津の歴史探訪には、こころに響く女性たちの歌が欠かせないと ひとは言います。
140年ほど前、こんな勇敢な女性もののふ達が日本にいたなんて・・・哀しいことだけれど、誇らしくもあり、彼女たちの歌と生きざまは、いまを本気で生きることの大切さを教えてくれます。
そんな会津女性達の辞世の句(短歌)を、いくつかここに紹介したいと思います。


  <会津藩家老、西郷頼母の妻、千重の場合>

家老西郷頼母さんのお屋敷を模したという 会津武家屋敷を訪ねました
会津武家屋敷 名家老西郷頼母さんのお屋敷を模したという(東山のふもとにあります)
東山温泉のふもとにあります   梅と桜が同時に咲く、美しい里でした

会津藩家老・西郷頼母の屋敷跡石碑。頼母は、藩主・容保が京都守護職就任を打診された時、家老の立場でありながら「会津が政争に巻き込まれる」と勇気を以て反対を唱えた人物。しかし、容保への忠誠は変わりなく、会津・戊辰戦争で籠城戦が決定したときは、従容として長男と共に城に入ります。
それを見送った頼母の夫人千重は、藩の足手まといにならないよう、一族女性、娘、老人合わせて21人とともに自害して果てました。

千重の辞世の句
なよ竹の 風にまかする 身ながらも たわまぬ節の ありとこそ聞け


西郷頼母の屋敷を再現した武家屋敷
西郷頼母の屋敷を再現した武家屋敷 隣室に自刃の間がありました(悲しくて載せられない・・・涙)
隣室に自刃の間がありました(悲しくて載せられない・・・涙)

西郷頼母の家屋敷址 じっさいの屋敷跡は、お城北の丸向かい、お堀のすぐ近くにありました
西郷頼母の家屋敷址



  <美人の薙刀師範・中野竹子の場合>

中野竹子 辞世の句
もののふの 猛きこころに比ぶれば 数に入らぬ 我が身なれども


美人戦士と謳われた中野竹子の像。彼女が戦死した戦いを「柳橋(涙橋)の戦い」と呼ぶ。
竹子さん


家老に願い出て、戦列に加わった竹子たちは、娘子軍(じょうしぐん)と呼ばれました。奮戦の末、銃弾に倒れた竹子は 敵の手に渡る前に母と妹の優子に自分自身の首をはねろと言い、涙ながらに指示にしたがった母と妹・優子。享年23歳。墓は坂下町にあるが、市内にはその殉節碑と像がひっそりとたっている。

中野竹子について こちらに詳細を記載
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-entry-981.html



  <スペンサー銃を担いで最前線で戦った八重の場合>

兄と弟の敵を討つために、一人でも多くの敵を倒そうと、城から飛び出て行った八重。彼女が幾度も往復した北出丸や西出丸、歌を刻んだ地を訪ねてきました。

八重が敵の長官を次々と撃ちとり撃退させた北出丸
八重も見たであろう風景 敵将を次々と撃ちとり撃退させた北出丸

「荒城の月」のモデルともなった辞世の歌を、かんざしで城壁に刻んだ落城前夜

籠城戦争で鶴ヶ城に入城後、八重は断髪します。場内で砲撃の指揮を執っただけでなく自ら銃を担いで参戦し、ときには夜襲戦にも参加。その際2発の銃弾を受けたといいます。会津藩は絶体絶命の状態でしたが、絶対屈しない!という意思を示す”あかんべえ”姿の唐人凧を揚げて応戦しました。そして開城前夜、八重は決別の句を雑物庫の白壁に刻みます。

八重25歳の夏
「明日の夜は 何国(いずこ)の誰か 眺むらん 慣れし御城に 残す月影」



見張りをした月見櫓あと。辞世の歌を刻んだ雑物蔵は堀ふたつ挟んで東に(写真左方向)
八重が、辞世の歌を刻んだ城壁のあたり 

2013年再現された千飯櫓と廊下 天守閣から撮影
2013年再現された千飯櫓と廊下 天守閣から撮影 この西の先に八重の住む武家屋敷が
この画像の丁度左先(←)に八重の住む武家屋敷が

天守閣から見た会津磐梯山
天守閣から見た会津磐梯山。150年前、容保の目に写った磐梯山もこんなふうだったのですね
容保や八重の目に写った磐梯山もこんなふうだったのですね

八重の激戦の舞台 

八重がかけのぼった北出丸階段

敵側から見た、鶴ヶ城の北出丸正面 
逆側(西軍側)から臨んだ鶴ヶ城 だが正面には銃を構えた八重たち精鋭部隊が待ち受けていた
八重たちが待ち伏せているとも知らず、城だ!となだれこんだ最初の敵軍にとってここ北出丸が正面だった

城の八重側からみた、北出丸大通り(桜に隠れて、真ん中に大通りが見えますか)
八重たちが待ち伏せているとも知らず、西軍がどっとなだれ込んだ北の丸大通り
銃を構えた八重たち精鋭部隊が待ち受けていた北出丸

この日、鶴ヶ城のボランティアガイドの方に、大変お世話になりました。 
ユニフォーム?な八重ジャケットが素敵でした。^^
鶴ヶ城ボランティアガイドの大場さん、お世話になりました 八重ジャケットが素敵!許可を得てパチリ


戊辰戦争以前そのままに、赤瓦に葺き替えられ、千飯櫓と長廊下も再現された鶴ヶ城。
桜が今を盛りと咲き誇り、往時の栄華をを偲ばせます。
つい140年前 この美しい城が激戦の舞台であったことがまるで嘘のよう。
美しければ美しいほどに切なさと哀しみがこみ上げてきます。

つわものどもが夢のあと
お堀の水だけがすべてを知っていて、ただ静かに桜の花びらをみなもに浮かべていました。



美雨


「八重の桜」各話あらすじ&感想
http://yonipo.blog13.fc2.com/blog-category-81.html



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MIUMIU 美雨

Author:MIUMIU 美雨
旅、歴史、長編ドラマ(短編も)のレビューやエッセイを書いています。
文化系の記事が多いですが、歴史ドラマ(大河ドラマ:八重の桜)や、韓ドラレビューも書きます。中でもソン・イルグクさんの作品が大好きです。
更新はマイペースで続けていきますのでどうぞよろしくお願い致します。

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