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東京医師会の訴えにも「われ関せず」の安倍政権と小池都政。「未来投資会議」の資料に見るコロナへの考えに仰天。「外国から見た今の日本のコロナ対策」。

 7月31日の金曜日、月末と週末が重なったこともあるのか、通行量も大幅に増え、トラック輸送もここ数か月では圧倒的台数になっていた。感覚的に74~5%程度の回復の様子に見える。感染者数の増加などを理由に、この動きが止まることを避けたい気持ちが産業界にはあるだろう。

陽性率は3・9%(7月1日)から6・5%(7月30日)

 こういうグラフを見ると、数か月前、「非常事態だ」「感染爆発重大局面だ」「全国の小中学校の休校だ」と、オリンピック延期決定後に政府や都知事が大騒ぎしていたころの人数など「かわいく」見える。これほどの数の違いも「検査数が増えたから」と彼らは言うが、逆に言うと「検査を抑制したため感染者をとらえていなかった」わけだから、それらの人々が無意識に感染を広めていったということになる。途中で感染者が減ってきたのも、どんどん検査数を押さえていったからにすぎないのではないか。

2020/7/30 ABEMA TIMES
 東京都医師会の尾崎治夫会長は30日、東京都及び全国で新型コロナウイルスの感染者が増加している状況を受けて、「今すぐ国会を招集し法改正を。今が最後のチャンスだ」と国に強く訴えかけた。新型コロナウイルスを収束に向かわせるためには、「無症状者を含めた感染者の積極的隔離」「エピセンター(震源地)を徹底的に叩く」「エピセンターから周囲への拡大を防ぐ」ことが必要だと訴える尾崎会長。

 結構ニュースで取り上げられたのでご存じとは思うが、東京都の医師会が「国会を開いて、討議してほしい」と発言した。徹底検査も要望したが、国も東京都もまだ何も手を打っていない。いや、何もやらないだろう。このニュースのすぐ後にネットの反応として「東京都医師会は反日と認定」などという意見が飛び交うのであるから、その層をを支持基盤とする「安倍政権」「小池都知事」が動くはずもない。

 特に安倍政権の生みの親「日本会議」の主張の中に「国民の声を聴いてはならない。一つでも聞くと彼らは張り切ってしまう。何度やっても無駄だと、あきらめさせることが重要だ。」というびっくりするようなものがある。安倍晋三はそれを忠実に実行している。

 だから政府として「徹底検査」も「国会を開く」こともないだろう。特に経済とコロナ対策に関しては「未来投資会議」なるものがあるらしいが、そのメンバーたるや、とても偏っている。政府ヨイショ組が起用されている。三浦瑠璃などという得体のしれぬ評論家の主張は賛成しがたいものばかりだ。そのうえ「竹中平蔵」だ。どうせ接触追跡担当者の派遣と訓練を「パソナ」に持ってくるだけだろう。

2020/7/30 日本経済新聞
政府は30日、首相官邸で成長戦略を議論する未来投資会議(議長・安倍晋三首相)を開いた。政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長ら感染症の専門家や労使の代表を新たなメンバーに加えた。新型コロナの感染拡大防止と経済活動の再開を両立させる社会像を議論する。

首相は同日の会議で「感染拡大をできるだけ抑えながら、経済社会活動をしっかりと両立する」と述べた。「新たな日常に向けて成長戦略も検討を進める必要がある。未来に向けた社会変革の契機とする」と語った。


 この未来投資会議での議論の資料なるものを下にのせておくが、これを読むと『なるほど、こういう考えで政府は全くうごかないのだな』ということがよくわかる。

政府の未来投資会議が本当にめちゃくちゃ1
政府の未来投資会議が本当にめちゃくちゃ2

 いままで「もはや先進国ではない」→「後進国並み」→「これでは後進国」などという言葉はよく聞いたが、ついに外国の方から「未開の国」とまで言われるようになったこの8年間。日本国民はよく我慢した。そろそろ、正常な人間で世の中を回さないと、本当に極東にある未開の島国と認識されて終わってしまうだろう。

James F.
いまは少ないが、未開な国には、ほら、よく役人が書いた作文を読み上げるだけの政治家がいるでしょう?そういう国の政治がどんどん腐敗して手のつけようもなくなるのは、だから、当たり前なんです。政治は言葉だから。政治は言葉こそがすべてだから。

 今の日本の状態を「外から見る」とどう見えるのか、Bloombergが次のように伝えている。

2020年8月1日  Bloomberg
Japan Acted Like the Virus Had Gone. Now It’s Spread Everywhere.
日本はウイルスが消えたように振る舞っていた。今、それはどこにでも広がっている。

After initial success, Japan is facing a reality check on the coronavirus.

The country garnered global attention after containing the first wave of Covid-19 with what it referred to as the “Japan Model” -- limited testing and no lockdown, nor any legal means to force businesses to close. The country’s finance minister even suggested a higher “cultural standard” helped contain the disease.

最初の成功の後、日本はコロナウイルスの現実のチェックに直面しています。

日本は、Covid-19の第一波を「ジャパンモデル」と呼び、限定的なテストとロックダウンなし、企業の閉鎖を強制する法的手段を含めた後、世界的な注目を集めました。同国の財務大臣は、より高い「国民の民度」が病気を封じ込めるのを助けたことを示唆した。

But now the island nation is facing a formidable resurgence, with Covid-19 cases hitting records nationwide day after day. Infections first concentrated in the capital have spread to other urban areas, while regions without cases for months have become new hotspots. And the patient demographic -- originally younger people less likely to fall seriously ill -- is expanding to the elderly, a concern given that Japan is home to the world’s oldest population.
しかし今、日本全体が恐ろしい(ウィルスの)復活に直面しており、Covid-19の感染者数は毎日全国で過去最高を記録している。首都に最初に集中した感染症は他の都市部にも広がり、数ヶ月間症例のない地域は新たなホットスポットとなっている。そして、患者の人口統計(もともとは若者が重病に陥る可能性が低い)は、日本が世界で最も老齢化している国であることをかんがえると、高齢者に拡大していくものと思われる。

Experts say that Japan’s focus on the economy may have been its undoing. As other countries in Asia, which experienced the coronavirus earlier than those in the West, wrestle with new flare ups of Covid-19, Japan now risks becoming a warning for what happens when a country moves too fast to normalize -- and doesn’t adjust its strategy when the outbreak changes.
専門家は、経済に焦点を当てている日本の政策は、元に戻すということかもしれないと言う。西側諸国よりも早くコロナウイルスを経験したアジアの他の国々がCovid-19の新たな感染拡大に取り組む中で、日本は現在、国が正常化に速すぎると何が起こるかという警告になるリスクがあり、大流行が変わったときに戦略を持っていない。  (引用終り)

 

China Tips by myokoi
新型コロナウイルス感染症の予防・抑制が中国では常態化。酷暑と感染症予防・抑制という二重苦の中、防護服を着ながらの対応に頭が下がる。日本から見ると大笠で馬鹿みたいに見えるかもしれないが、一人でも市中感染者がでると直ぐに緊急レベルが一つアップされる。 (写真左)
中国最大のゲーム見本市、第18回中国国际数码互动娱乐展览会(ChinaJoy)が上海で7月31日開幕。コスプレオンパレード。8月3日まで。 (写真右)
新型コロナウイルス感染症の予防・抑制が中国では常態化

 中国の「大連」からのSNSで、路上でのPCR検査が紹介されていた。「PCR検査、いかがですかー」と呼び込みを行っている。通りすがりの人が寄ってくると「検査ですか。ハイ、どうぞ」と中に入れる。日本の現状と比べると、全く信じられない。「三密を避けて…」などとわけのわからないことも言わない。今は普通に三密の中で「コスプレ大会」が行われている。

 宋 文洲氏が「過激(?)な写真」をアップしている。ロンドンで「マスク着用の義務化」なのだそうだ。(笑) イギリス人もなかなか反骨の精神があるようだ。

マスク義務化のロンドン

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