過去最低?だった首相会見

皇紀2679年(令和元年)6月27日

 九州地方北部から近畿地方にかけて、六月がもう終わるというのに前代未聞の「今さら梅雨入り」で、しかも「いきなり台風直撃」かという令和元年のお天気事情。皆さん、どうかお気をつけください。

 それにしましても、よりによって二十か国・地域(G20)首脳会議開催の時期にこれ。二十か国・地域とはいいますが、結局四十以上もの国と地域の首脳と組織の代表が一度に来日する規模の首脳会議を、東京都内や風光明媚な孤島ではなく大阪市内でやろうとしたことに無理がありました。

 これを勧めた「英語はおろか算数もできない莫迦」が日本維新の会の松井一郎大阪府知事(当時 現在大阪市長に権力ロンダリング済み)であり、受けたのは安倍晋三首相ではなく菅義偉官房長官です。

 ついでに申しますと、例の「年金二千万円足りません」問題といわれた金融審議会の「(本当の内容は)高齢者は金融投資しろ」報告書を受け取らないとした判断も、麻生太郎副首相兼財務相ではなく菅官房長官が主導したといわれています。

 虫図の奔る「反安倍」集団の構成員(目下話題の反社会勢力的存在)みたいなことを申しますが、昨日の安倍首相の記者会見(国会閉幕後会見)は、これまでの中で最も質の低い、或いはもうはっきりと質の悪いものでした。

 中でも「年金を増やす打ち出の小槌は存在しない」と述べたのは、少子化と高齢化に対応していない現行制度を改める「アイデアは私にありません」と断言してしまったのと同義であり、無責任な批判がどうのこうのといった後、財務省のいうなりに消費税率を引き上げる宣言をしてしまったのです。無責任なのは安倍首相、あなたです。

 消費税が導入されて以降、直後の年度に記録した一般会計税収を、これまで一度たりとも超えたことがありません。税率の引き上げと加速する内需の委縮によって、昨年度政府税収が「バブル越え」などと報じられても、制度自体が駄目なのに給付の安定を国民に約束できるはずがないのです。

 しかし、こんな国ででも国際会議を安全に開くため、わが国の警察官たちが昼夜を問わず奮闘されていますので、外出すれば職務質問されるという状況下ではありますが協力しましょう。これが終われば参議院議員選挙です。自民党は危ないのではないでしょうか。

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『過去最低?だった首相会見』に2件のコメント

  1. 心配性@我は蛮夷なり:

    >自民党は危ないのではないでしょうか。

    けっこう、危ないと思いますね。

    「小泉改革」の時、改革を進めるにあたって、「国民の敵」を作り出し、「レッテル」を貼り、「悪」を叩くことをしましたが、結果、交通がますます不便になり、医者はいなくなり、老舗の名店が次々に閉店するに至って「こんなはずでは・・・」という声が聞かれました。
    安倍内閣になっても、地域の実情を無視した「十把一絡げ」「レッテル貼り」的なことは相変わらず行われており、地域によっては、人々が「不快だ」「雑な政策だ」と不満を募らせているようです。

  2. おつかれ48:

    私は建設業に従事していることもあって今までずっと自民党に投票してきましたが、今回は、自民党に投票しないでしょう。勿論公明維新民主共産系には間違っても投票しません。そうすると一体どこに投票したらいいのか分かりませんが、憲法改正するには自民党に投票するべきなんでしょう。それは頭では分かるんですが、自民党に投票する気になれません。自民党も憲法改正しようと本気で思っていないんじゃないかとも感じます。党の方針に縛られず、ある程度自分の意志を国会で表明できる(賛否を投票できる)政治になったらいいのにと思います。政治家を続けていたい人たちのための政治から「日本」国民のための政治にするためには、何がどう変わればいいのか、日本国民の意識が変わればいいのか、それとも制度を変えるべきなのか分かりませんが、どちらとも簡単ではないことは確かなようです。