なぜ?米朝首脳会談中止へ

皇紀2678年(平成30年)5月25日

 ここ(直近記事の一例)を継続してお読みになっていた方なら、全く驚きはなかったでしょう。やはり米朝首脳会談が中止になりました。

 米国のドナルド・トランプ大統領は昨日、朝鮮労働党の金正恩委員長に書簡を送り、来月十二日にシンガポール(星国)で開催予定だった米朝首脳会談を中止すると発表しました。

■第7回 救国の提言講演会<関西>
 日時 平成30年6月10日(日曜日) 午後13時30分(10分前開場)
 場所 神戸市勤労会館3階
(地図は施設概要を参照)
■第8回 救国の提言講演会<東京>
 日時 平成30年6月17日(日曜日) 午後13時30分(10分前開場)
 場所 文京区シビックセンター3階
(地図は案内図を参照)

~第7・8回 共通の項目~
 内容 ニュースの見方講座「韓半島・中共・米国と日本」
    政治の話し方講座「陳情ってどうやるの?」
 参加費 1,000円(資料代・お茶代・お茶菓子代込み)
 申込み 参加お申し込みページより
     ご氏名、参加人数をお知らせください。

 わが国のほとんどの報道は、トランプ大統領が「ノーベル賞平和賞」目的に何が何でも実施するはずだと伝え、産經新聞社でさえ開催に一切の疑問を添えませんでした。よってますます安倍晋三首相の「蚊帳の外」が強調されてきたわけですが、北朝鮮が中共共産党に「中朝安全保障体制(日米同盟的中朝同盟化)」を迫ってすり寄り、米政府の発表で開催地を星国とした時点で、会談の実現が困難になったと理解できないようでは(記者として、或いは自称・専門家として)困ります。

 しかし、北朝鮮としては、次から次へと難癖をつけながら開催に持ち込むというシナリオを想定したはずで、昨日の突然の発表には驚かされたに違いありません。揺さぶりをかけていたら本当にはしごを外されたというようなものです。

 また、核保有国の米露英中と韓半島(朝鮮半島)南半分の韓国の記者たちが招かれた「核実験場爆破ショー」(咸鏡北道吉州郡豊渓里)は、今ごろその記者たちが「行かなければよかった」と思っているに違いない酷いもので、記事配信に必要な通信機器や放射線測定器を没収され、列車とバスと徒歩で計約十八時間の無駄につき合わされて終わりました。

 これで大恥をかいたのが韓国の文在寅大統領です。韓半島融和を工作してこの顛末を迎えたことは、彼の工作員としての低級ぶりを露呈させ、トランプ大統領はもちろんのこと実は金委員長の信用も得られていないと分かります。

 再び申しますが南北首脳会談で、長時間にわたって私たちに背を向けて機密情報まで漏らした文大統領は、やはり金委員長に「韓国内で世論操作がバレて弾劾されそうなおまえに何ができるのか」と問いただされていたのではないか、と。

 トランプ大統領が送った書簡は、米国の核兵器の威力を改めて強力に誇示しながら「North Korea in particular, has lost a great opportunity(ことのほか北朝鮮は素晴らしい機会を失ったぞ)」といいつけています。明らかに再度軍事的衝突へ舵を切りなおされました。

 米国は、北朝鮮との融和の努力を証拠にして攻撃しやすくなったわけですが、問題は中共共産党です。そこで現在訪露中の安倍首相がここ最近、異様なほど日中融和に見せてきた意味が分かってくるでしょう。東亜の激動は、決して収まることがないのです。

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『なぜ?米朝首脳会談中止へ』に4件のコメント

  1. 奈々子:

    父親がやった事と同じことをして、あの時は支援を引き出せたから同じ展開になると思っていたわけでしょう?どこまで馬鹿なのか。制裁は更に強化され軍事圧力の威嚇も強まるでしょう。一般人でさえ分かりきっていたことですけど。

    9条のせいで拉致被害者救出に手をこまねいているだけの我が国はアメリカの軍事圧力威嚇で会談でどのような結果が出るのかと期待していただけに、そのことだけはまた遠退いてしまったと残念です。1日でも早くと思っていますもの。

  2. ななしさん:

    中共とは中国共産党の略称なので、中共共産党というのは意味がダブってる不適切な表現かと。
    単に中共と書くか、中国共産党と書くのが妥当なのでは?
    それから、別にこちらのblogだけではないけれど、英語の appeasement policyの定訳は「宥和政策」なので、やはり「融和」ではなく「宥和」が正しい表記と思いました。
    毎度、有意義な記事の発信に感謝しておりますが、以上の2点だけ気になりました。

    ご参考
     宥和政策(Appeasement Policy)
    https://www.y-history.net/appendix/wh1505-005.html

    イギリスのネヴィル=チェンバレン首相の、ナチス=ドイツの勢力拡大を一定程度認めて平和を維持しようとした外交基本姿勢。

  3. ななしさん:

    因みに「融和」だと、「一つに溶け合おうとする」の意味になるので、韓国の文政権が北朝鮮と一体になろうとする政治的姿勢を取るのは、まさに「融和政策」になるのかも知れませんね。
    でも、日本は別に中国その他の特定アジア諸国と一体になろうとしているわけではないので、やはりこちらは「宥和」(宥め透かす、相手を懐柔する)が妥当だと思いますが、どうしてもこちらの漢字だと、英首相ネヴィル・チェンバレンの対ナチス政策をどうしても連想させるので、マスゴミとしてはつかいたくないのでしょうけど。

  4. 遠藤 健太郎:

    皆さん、いつも貴重なご意見を賜り、ありがとうございます。

    ななしさんへ
     「融和」と「宥和」については、後述のコメントに同意しますが、「中共」表記につきましては、以前に中国地方岡山県の「中国食品」さんがいわゆる「毒入り餃子事件」ののちに誤解されて倒産した際、以降「中華人民共和国」を略して「中国」ではなく「中共」とします、と。よって世にいう「中国共産党」を「中共共産党」とここでは呼称すると申しました。

     同じ記述で全く違う場所を指す混同が生じる場合、本来は少し略をずらすか何かするべきで、ななしさんご指摘のようにほかの方は「中国共産党」を略して「中共」とするのかもしれませんが、それでは国名と党名までを記述したい場合として不適切だと私は考えます。よって不特定多数の目に触れる表題(タイトル)では「中国」としたりします(その理由は先日別のコメント欄でお答えしました)が、本文まで読んでくださる方には私の考える適切な呼称で表記しています。

     あの事件があって以来のことですから、経緯をご存じない方からときどきこのようなご疑問を賜るのかもしれませんが、わざとこう記述していることですので何卒ご理解ください。