それからの嫁舅の朝のルーティーン
「ふん、いつだって…起こされなくても目は覚めてるよ」
「武志の醒めてるは夢の中ででしょ。 いいからシャワー浴びて寝癖直してきて頂戴、時間ないんだから」
朝食に何を作ってるのか、覗 き込もうとしたので追い払った。 亭主が脱衣室に消えると亜希子も、実際そうなのかわからないにしても賢婦然として、脱ぎ終えたものの始末に向う。
居間で新聞に目を通すフリをしながらこの様子を見てた勇作は小さく舌打ちした。
亭主の後を追って別室に消える…そのことからして気にくわないのだ。
新婚当初、まだ初々しさの残る身で今と同じように脱衣を手伝うフリし、ちゃっかり亭主の持ち物チェックをしていたのを覗 き見てたからだ。
(あれほど仕込んでやったのに…まだ足りないと見える…)
朝一番顔をあわせた折は温和だったものが、苦虫を嚙み潰したような顔に様変わりした。 それは誰かに向かってではなく自らを責め立てたからだった。
まるで昨夜何事もなかったかのようにキッチンで立ち働く亜希子。 舅の勇作は最後まで堕とせなかったことが気にかかるらしくキッチンを、亜希子の後ろ姿をチラチラ見やる。
それに気づいた亜希子は、今作ったものではなく既に作り置いていたものをテーブルに運んで来て、チラリと舅を見やった。 今がチャンスよと言わんばかりに。
漢は根が単純である。 わざわざ亜希子が脱衣所に出向いたのは、夫がシャワーを済ませただけで出て来るんじゃなかろうかと案じたからだ。
そうならないよう、「昨夜はお風呂に入らないで寝たわよね」と耳打ちし、湯を張った浴槽に身を沈めるのを見届けてからキッチンに向かっていた。
なのに勇作は、足音を忍ばせ若妻に近寄ると、背後から抱き着くようにしてスカートをめくり、手を突っ込んできた。
食器を持つ若妻の胸を揉んだ。
首筋に唇を這わせ、タンクトップの胸元から手をこじ入れ乳房を、乳首の具合を確かめた。
抵抗しないとみるや、抱きかかえるようにキッチン台の上に乗せ下 着を毟り取って太股を開き、一方の太股を担ぎ上げるy0うにして昨夜のアノ淫臭漂うクレバスを舐め始めた。
お○んこを舐め上げては乳房に戻り乳首を責め立てるを繰り返し、なんとかして亜希子との約束を取り付けようとした。
終いには床に引き倒し覆いかぶさり、クレバスはおろか脚の指を舐めるなどしご機嫌を取ろうとするのだが、全て徒労に終わった。
「お~い、上がったけど着替えは?」
浴室から呼ぶ声が聞こえると、それまでと打って変わって済ました表情に戻り、亭主の着替えを手伝うため脱衣室に戻っていった。
武志は社交家である。
高橋家には頻繁に人の出入りがある。
亜希子は、それがどんな深夜であろうと亭主に付き従い宴の手伝いをした。 酔いつぶれたお客様のため、別室に床を取ったりもした。
酔い客を別室に案内し、寝入るのを確かめてから灯を落とし宴席の片付けに戻るのがこの家の嫁の役割だった。
(あのヒトったら…)
亭主の武志や舅の勇作を送り出した後、亜希子は窓辺に腰掛け、物思いにふけっていた。 お酒を運んでいった宴席で、客のひとりに真剣に見つめられたような気がしたからだ。
(山の漢と違って海の漢は情熱的で…ああいったやり方できっと…海辺の女たちは口説かれるのね…)
物事全てにおいて、ねちねちと考え込む山の漢と違って海の漢は実にあけっぴろげで、第一口にしたことが尾を引かない。
柏木健一と名乗るこの漢のことを、何故だか夫の武志が気に入り、何かにつけて呼び寄せる。 健一も一度酔いつぶれて泊って以来、頻繁に高橋家を訪れるようになった。
酒肴を盆にのせ持って行く亜希子を、サカリがついた牡の如く舐るように見る。 武志は見て見ぬふりをしたが、勇作は面白くない。 次第に話しに加わらなくなっていった。 が、その日は違った。
飲みながら、祭りの話しをするうちは良かったが、仕事自慢となってから様相が一転した。
コツコツと積み上げていくことを旨とする舅の勇作と、派手に食い散らし撒き散らせば金はおのずと舞うと言い張る健一との間に険悪ムードが漂った。
高橋家はおろか、この地区一帯の最大の利権者は夫の武志である。 顔は笑っていたが、両者を見据える目は座っていた。
よそ様の家でつかみ合いの喧嘩に発展してはと健一は、武志に目顔で言い含められ、酔ったこともあって亜希子に伴われて別室に引っ込んだ。
憤懣やるかたない勇作は最後まで残り、実の息子と談判した。 したが、酔った上での話である。 結論の出しようもなかった。
頭を冷やそうと廊下に出て、ふと突き当りを見ると、うすぼんやりと人影が見える。
(…まさか…あ奴めがあ…)
障子一枚隔て、宴席にはまだ息子が残って茶漬けを食っている。 大声を張り上げ騒ぎ立てるのも大人げないと身をかがめ、足音を忍ばせ近づいた。 健一と亜希子だった。
「あんなにご立腹なすって、お料理に不調法でも…」
「イヤなに…あれほどの料理、儂らの街でも滅多に…すまんこってす」
いい終わって一呼吸置いて亜希子が、つと片手を伸ばし健一の肩口に付いていたであろう埃を払い、その手をすう~っと襟を伝って胸元に持っていった。
気づいた時には勇作も、寝間着の前を開け、逸物を握って扱き始めていた。
「ひっ、 ああっ」
素っ頓狂な声を洩らし固まる健一。 震えるその両手を亜希子は、まるで包み込むように取って寝間に誘おうとした。 健一は後退りし、寝間ではなく玄関方向に向かい、靴をつっかけるのももどかしく、千鳥足であっちにぶつかり、こっちにぶつかりしながら帰っていった。
A married woman who feels sexually excited
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tag : 覗き賢婦亭主の持ち物チェック仕込んでチラリと舅を見やった足音を忍ばせ下着を毟り取って淫臭漂うクレバスを舐め物思いにふけってまるで包み込むように取って寝間に誘おうと
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アップデート 2024/02/21 12:45
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