第9話 全裸の巡検

 ヌードを撮られた6人は落胆した顔でテントに戻ってきた。
「どうしよう。艦長に報告しようか?」
「いや、そんなのいやよ。かえって怪しまれるわよ」
「そうよね。相手がどうでるか見てから決めましょう」久恵の言葉に皆が頷いた。
6人は出された夕食もあまり食べる気がしなかった。

 翌朝、再び演習が行われ昼頃に全員が龍神に戻ると、小笠原近海を航海していく。
龍神に戻った乗務員は、演習を兼ねて交代で巡検を行うことになっている。
巡検とは、銃を持って夜間の船内を見回ることだ。
そのかわり、次の日はゆっくりと眠ることが許され、それは女性の6人にも命じられている。

 そして、今日がその6人の巡検の日で、6人が一団となって船内を見回っていく。
「おや、今夜は6人の美人さんですね」冷やかしで隊員がいう。
「美人だから、今夜は敵がくるかもよ」「あ、ははは!」艦内に笑い声が響いていた。

 一回りした6人は巡検室に戻って「はい、コーヒーです」典子が皆に配って飲んでいると「よ、美人の巡検さん!」ヌードを撮ったあの男達が入ってきた。
「ほら、綺麗に撮れてるだろう!」アルバムを開いて見せると、無人島で撮られたヌード姿の6人がプリントされている。

 「ほら、綺麗だろう?」「いや、こんなのいや!」6人は顔を背けたが「それより、今夜は素っ裸で巡検をするんだぞ!」
「そんな、裸でなんて、できない!」
「やらないなら、これを大量にコピーして他の部隊に配るぞ!」
「それはやめて下さい!」

 「それだったら、今すぐここで素っ裸になるんだ!」6人の顔が引き吊っている。
暫く間をおいて「裸になればいいのね?」震えながら久恵が聞き返す。
「それだけじゃ、ダメだ。素っ裸で巡検もするんだ!」
「巡検だけは許して下さい。ヌードを見られたら、生きていけません…」泣きながら久恵が言う 。

 「この写真をばらまかれた方が、生きていけないんじゃないの?」男性が言うと(そうだわ。ここは素っ裸に賭けるしかない…)「ヌードでやればいいのね?」
「そうだ。服は預からせてもらうからね。それに、個室には鍵を掛けて入れないようにしてあるからね」聞いて、顔が青ざめていく6人だ。

 「とにかく、ここで素っ裸になって下さい」
「わかりました…」久恵が諦めて服を脱ぎ出すと他の5人もに脱ぎ出す。
6人は、制服を脱いで、上半身がブラジャーだけの姿になった。

 「下も脱いで下さいよ!」男達が急かすとズボンを脱いでは、久恵はパンティとブラジャーだけの下着姿になっていく。
(これを脱ぐなんて…)久恵はパンティに両手を掛け、下げていくと無毛の淫裂が見えくる。

 久恵に倣い、5人もパンティを脱いで、無毛の淫裂が露になって、ピンクの淫裂からは2枚の肉襞が飛び出ていた。
(綺麗なオ○ンコだ!)ピンクの淫裂が男達の目に留まり(恥ずかしい。性器ばかり見ている!)顔を赤らめながら6人はパンティを仕舞うと背中に両手を回し、ホックを外した。

 支えを失ったブラジャーは緩んでカップから乳房が飛び出していく。
「生のオッパイは、いつ見ても楽しいよな」カップから飛び出た乳房にニヤニヤしながら見ている。
ブラジャーを脱ぐと(これで、巡検だなんて…)両手で乳房と淫裂を押さえる。

 「ヌードはいつ見てもいいね。これは預かるかります」6人の脱いだ服は下着ごと男が持った。
「それから、素っ裸を見られても、決して隠さないこと。オッパイとオ○ンコは、堂々と見せてよ。見て下さいって感じで!」

 「オッパイは我慢できるけど、性器は恥ずかしくて見られたくない…」
「龍神には、たった60人の男しか乗ってません。それとも、2万人の大隊に見られたいのですか?!」

 「わかったわ。見せればいいのね。でも、レイプされたらどうするのよ!」
「その心配はないよ。オッパイとオマンコ見れば満足なんから」男達は6人の衣服を持って巡検室から出て行き、部屋の中には全裸の人が残され、黙ったままだ。

 しかし、巡検の時間になり「いくわよ。もう覚悟を決めましょう!」久恵は乳房と淫裂を晒して銃を持った。
「そうよ、いくしかないわよ!」裕美と郁子も乳房を揺らせながら銃を持ち、典子達も見習って銃を持ち、部屋から出た。

 6人は久恵と郁子を先頭にして歩いていく。
一行は甲板に上がって上から巡検を始めたが、真っ暗な甲板には誰もいない。
時折「どーん!」と太平洋の荒波が龍神の右舷を叩いていく。