【続】発達障害だっていいじゃない  ~鬱な私と4人の子供達~

発達障害の子供達も成人したので、これまでのことも書きつつ、50代からの奮闘の毎日をつづります。

子供が不登校になった時にどうすべきか(4)その2

前回のお話しに書いていない事を書くことにしました。

 

三男が小5の時から不登校になったのに、半年くらい不登校の息子に小学校から一切の連絡もなかった件について教育委員会で問題にするかどうか聞かれたが、S&I 先生にお任せする事にした。

 

その後校長はどうなったのか?教育委員会で問題として取り上げられ、相当しぼられたようだ。ただ私がおおごとにしないでいいと言ったので、どうやら許してもらえたらしい。小学校の卒業式の日、担任の若造先生は、挨拶一つしにこなかったが、校長先生は「○○さんどうもすみませんでした。本当にありがとうございました。」と深くお辞儀をしていた。

 

そして、中学校入学後、不登校になってしまった時の為に通級学級にあらかじめ申し込みをしたのだが、そこでもやはりひと騒動あったのだ。S&I 先生が前もって挨拶に行ってくれたのには理由があった。

 

まず、S&I 先生から通級学級に電話して体験の日程を決めるように言われたので、さっそく電話をかけてみた。「そちらの体験に伺いたいのですが…。」と聞くと「ああそういう支援学級に行っているような子の来る所とは違うんですよ。」とあっさり断られた。通級の先生に支援学級に対する偏見があることに大変ショックを受けた。

 

それをS&I 先生に話したので、通級学級の先生に連絡し事情を説明しに行ってくれたのだ。そして体験の日程が決まり、中学校に行ったのだが、不安障害の三男はまだ心の準備ができていなかったようで、すぐ帰りたがり「もう帰っても良いですか?」などと失礼な態度をとり、悪い印象を与えてしまった。

 

その次の週、レジェンドS先生の教育支援室に行ったとき、「○○(息子の名前)、先生も一緒に行くから、通級の先生に謝りに行ってこよう。」と息子を連れて謝りに行ってくださったのだ。「本当はすごくいい子だって分かって貰えてよかったな。」とレジェンドS先生に言われたと、息子から聞いた。

 

通級学級の先生については「支援学級に行っているような子の来るところじゃない」などといきなり差別発言をされたので、私は悪い印象しか持っていなかったのだが、S&I 先生(教育委員会)からの圧力がかかったようで、手のひらを返したように親切にしてくれた。

 

3年生の3学期だったと思うが、三男が通級から帰ってきた時、かばんの中に謎の書類が混ざっていた。それは大変な個人情報が書かれた書類だった。

 

中学校3年生が卒業する際、不登校の子について、卒業審査会が行われ、その子の特徴や、親の態度、進学予定の学校名など、一人一人の情報が書かれた印刷物を、審査会に出席した全員に配るようなのだ。その大切な書類を間違えてうちの息子に持たせてしまったらしい。

 

そこに書かれているのは去年の卒業生のものだったのだが、内容の辛辣さにとても腹が立った。何度連絡しても親と連絡が付かないとか、進路について全く考えてないとか。何々高校に進学予定だとか。絶対に漏らしてはいけない内容だった。その書類は通級学級の手のひら返しの先生の特徴的な字のメモが書かれていたので、手のひら返しの先生のものという事は明らかだった。先生には大変お世話になっているが、こんな大事な書類を絶対に漏洩させてほしくないと思った。

 

中学校の校長先生に連絡し、重要な書類が息子の書類に紛れ込んで手元にあること、こういうデリケートな問題は絶対に漏洩させてほしくないこと、このことは校長先生にしか話していない事、手のひら返しの先生もわざとじゃないのは分かっているのだが、重要な書類は回収して処分するなりして欲しいと伝えた。

 

数日後、校長室に直接書類を返しに行ったら、校長先生が「手のひら返しの先生にだけ聞いてみたんだけど僕じゃないって言っているのよ。」と言っていたので、「私にはどなたかは分かりませんが、この字は特徴的ですけどね。」と答えた。

 

また数日後校長先生からお電話があり、やはり特徴的な字の手のひら返しの先生が自分のものだと認めたこと。また、おおごとにしないで校長先生にしか言わなかったことに対して本当にありがとうございますと言われた。

 

どうしておおごとにしなかったかというと、自分が漏洩された側だったらどんなに嫌だろうと思ったからである。学校の先生に自分の子や自分がどんな風に見られ、書かれているか、フルネームだし、進学先までもを他人の目にさらされるのは絶対に嫌だからだ。

 

手のひら返しの先生は、私に「この度は特別なご配慮本当にありがとうございました。」とおっしゃっていた。見た内容は全て、心のシュレッダーにかけた。

 

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