【続】発達障害だっていいじゃない  ~鬱な私と4人の子供達~

発達障害の子供達も成人したので、これまでのことも書きつつ、50代からの奮闘の毎日をつづります。

困った時は教育委員会の学務課 に相談すべし

教育委員会っていうとすごく敷居が高い気がすると思う。でも市役所の学務課が教育委員会の窓口なのだ。私が息子達の件でお世話になった学務課の I 先生(元校長先生だった方)はすごく親しみやすい優しい方だった。

 

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一度目にお世話になった時は、双子の息子たちを支援学校に転校させてもらった時だと思う。その際には、一緒に支援学校の見学や体験にも立ち会ってくれた。

 

二度目にお世話になったのは、三男が小5の時に支援学級に行けなくなり、担任の30歳前半の若い先生とは全く話が通じないので、学年主任みたいなベテランの先生と電話を替わって欲しいと言ったら、彼はそれを校長に「金輪際(こんりんざい)電話するなと言われた。」と報告したらしい。

 

 

その後ずっと学校からの連絡が無かったので私は、ついに校長に直接連絡した。

私:「半年以上連絡一本もくれないのはおかしいじゃないですか?修学旅行も行けなかったじゃないですか。」

校長:「そっちが一切連絡するなって言ったんだろう。修学旅行の時期なんて大体わかるだろう!」

私:「あの私、一切連絡するな、などと全く言っていないのですが。」

校長:「…………。」「あっ~~~!そうか!そういう事か!自分はてっきり○○先生から~~~って聞いてたから。あ~!お母さんごめんなさい。それは悪い事しちゃったねえ。」

と信じられないやり取りがあった。

 

その後以前の記事でも書いたがレジェンド S 先生と市役所でばったり会い、通級学級や教育支援室に通えるようになったのだが、ここで重要な問題点があった。

 

義務教育であるのにもかかわらず、半年以上も通えていない子供の家庭に一切連絡もしなかったという事実。どんな親が何と言ったかは問題ではないのである。

 

この話を、学務課でレジェンド S 先生と学務課  I 先生にしたら、先生たちは顔を見合わせてこう言った。

s& I 先生:「そんな事絶対にいけない事なんだよ。だって義務教育だよ。どうする?これおおごとにするかどうかはお母さん次第だけど。」

私:「ことを大げさにしたところで、息子に何の得もないし、私自身疲れちゃってパワーがないので先生たちにお任せします。」

とういう流れになった。

 

また次にお世話になったのは、双子の息子達の高校受験の時。受験本番の時の合理的配慮をお願いする書類の添削までしてくれた。(赤ペン先生みたい)

 

また次にお世話になったのは、三男が特別支援学級から、通常級の中学校に入れてもらった時。支援学級から普通学級に戻るのは大変なのである。臨床心理士さんによるテストを受け、教育委員会で話し合いが行われる。でもその決定に必ずしも従わなくても良い。その代わり、どうしても普通級に入れたいという気持ちを教育委員会の方と面談して伝えなければならない。その面談の時も傍らで私を誘導してくれた。

 

通常級の中学校に行けるようにになった後、通級学級へも申し込みをする事になった。その際にはs& I 先生お2人で先に挨拶に行ってくれたと聞いた。何でこれほどまでにいつも助けてくれるのだろうというくらいお世話になった。本当に感謝しかなかった。

 

ある日、学務課でs& I 先生と少し雑談したことがあった。

私:「本当にいつもお世話になってばかりですみません。ありがとうございます。」

 I 先生:「それはね~。お母さんが一生懸命だからだよ。一生懸命だから助けたくなっちゃうんだよ。」

と言ってくれた。でも私は何か気恥ずかしくて、

私:「ですよね~!」とおどけて見せたら、 s& I 先生は大爆笑していた。

 

教育委員会って学校について文句があるときに、報告する組織なのかと思っていたのだが、それだけではない。教育委員会の窓口が役所の学務課だ。そこには校長先生をされていた方などが退職後に嘱託職員(再任用職員)としてきていて、人間味のある温かい先生達だった。何か困ったことがあった時は、学務課に行くのが良いと思う。

 

 I 先生とはその後お会いできていないが、釣りが趣味で、悠々自適な暮らしを満喫されていると役所の方に聞いた。ダンディな I 先生にもまたいつかお会いしたい。