いろはにほへと占星術

占星術についてのサイトです。

さて、前回はN氏の水星について書いた。

続きを書こう。

と言っても、どこから書くべきか。。
順番に行くか。

しかし、金星は正確な度数がわからない。
乙女座30か天秤1度なんだけど。正直どっちでもいける。説明できる。なんとも言えない。

太陽は、蠍座17か18度。
面白いのは獅子座に冥王星があるのでミューチュアルレセプションだということ。互いが互いを喜ばす関係となり、それぞれの天体の力を強める。

これは面白いな。度数的に太陽と冥王星はスクエアなんだけどね。この場合、どういう性格が発生するんだろう。本来スクエアが持ってる葛藤とか抑圧がなかったりするんだろうか。
度数は蠍座18度のほうがぴったりな気がする。集中的に作業して何かを行い、ある程度したらそれを人に見せる度数。この人、本出したりしてるし、色んな説考えて発表したりしてるし、そのとおりなのでは。しかし、最近はあまりサビアン気にしても意味無い気もしている。

ただ、なんとなく思うのはこの太陽は創造性に関わっているということ。この人だと、本書いたり、なんか考えて思考を紡いで大きな考えを作り出したり。そういう作ることに関係していると思う。太陽ってそういう作り出す天体なので。そう考えれば獅子座の冥王星と相性いいのも頷ける。獅子座は何か作るの好きだし。

さらに言うと、この太陽は蠍座なので集中力がすごい。12サイン最強では?度数的には第4ブロックに属してるから、おとなしめ。静かにじっくり取り組むのに向いてる。第3ブロックまでは人間関係とか出てくるけど、第4ブロックはなんか作ったり、考えるのに向いてるんだよな。牡牛座が干渉した結果なのかもしれない、それが。

というわけで、この人が蠍座の太陽であることには納得した。一つのものに集中して取り組んでいる。冥王星は獅子座22度の伝書鳩だからメッセージを運ぼうとしている。つまり、メッセージ、自分の考えを一つの形にまとめてアウトプットしようとしているのではないかな。獅子座のアウトプットが蠍座なのでは。太陽ってほかの天体の作用のまとめ役みたいなところがあって、冥王星の意識を吸収してアウトプットしているのでは。

次は火星、乙女座22度か23度。
前者なら仕事、後者なら教育に関わる度数。これもどっちでもいけるなぁ。先生だし。ハウスがわからんのも痛い。
わかる部分だけ言うなら、乙女座なので細かい。細部をよく見るし、具体的なことを言う。火星だし、鋭く、速い意識だ。

ここで思うのは、土サインって形があるよなということ。水や火だと明確な形がなくて曖昧で掴みどころがないんだけど、土なのではっきりとした形がある。本が書けるのもこれが理由だと思う。本ってブログやSNSと違って、段落とか本全体の起承転結、意味のブロック分けなんかがあって面倒。それができるのは乙女座の具体的な細部に拘れる意識のおかげでは?対抗の魚座ではあそこまで明瞭な文章は無理だろう。

次は木星、牡羊座5度。この度数ってすごく抽象的なものが好きだったり、理想とか理念とかが好きだったりする。だからこれ学問とか研究をしたがってる意識なのかなと推測する。木星なのでひたすら拡大するので、学問をどこまでもやっていたい、なんでも研究しちゃうよって意識なのではないかと。とはいえ断定はできない。

土星は天秤座11度。これはわかりやすいな。人に何か教える。先生だしそのまま。11度というところを考慮すると、上から目線というか、あくまで先生として生徒、聴衆に大して教えるということ。一方方向なとこがある。

で、ポイントは土星だということ。土星というのは義務というか、積極的にやりたいことではない。仕方なくやっている。情熱がなく、事務的というかね。生きていく上では仕方ないよねーってかんじ。
本人も言っているがこの人は本質的に研究者なんだよ。先生ではなく、教える者ではなく。しかし、職業上仕方ないから教師をやっている。生きていくためにはお金が必要だ。仕事が。それが土星に現れてるんだろう。あくまで仕事として教えてるんだろうな。

さらに天王星蟹座14度。これは孤立する度数。蟹座らしくないところがある。蟹座の天王星って不思議。

というか、トランスサタニアンは冥王星からセットで意味を把握していったほうがいいかな。まず、冥王星が獅子座22度でメッセージを飛ばそうとする。海王星は天秤21度にあり、これはどんな人が相手でも対処できるぜーっていう天秤座の完成された対人能力を示す。つまり、冥王星が運ぶ、というか生み出すメッセージの翻訳だな。人に伝えるには、伝わりやすいような表現をする必要がある。それを海王星が担っていると思う。文章を書いてる時に適切な表現を生み出してくれてるのは海王星ではないだろうか。かなり羨ましい。

で、天王星蟹座14度だけど、これは一体なんなのか。あくまで想像なんだけど、人にメッセージを伝える際、相手に同調せずに自分のペースでやる、相手に話そうとはするがこちらの意思は決して変化しないという、環境からの断絶を指してると思う。つまり一方的な意思伝達だということだ。相手の話はあまり聞かないよという。芸術家タイプ。蟹座ってことを考慮すると、自分の考えを普及させようとする意思がある。いや、普及っていうと大げさか。相手に伝わる形に変えようとする意識って言えばいいかな。相手と同じ形になる、模倣の蟹座だし。しかし、表面上相手と同じ姿になっても、その本質的な意味は変化しないよというのが断絶の14度なのだろう。

海王星までの流れだと相手に伝えることしか示していない。その相手との接し方を表しているのが天王星だ。相手に伝えようとする意思はあるが、自らの考えを崩すことはない。強い人だなぁ。頑固でもある。というか、考慮するに値する意見を持った人がいないのかもしれない。すごい人だし。

キロンは射手座30度。
これは射手座の持つ教養の放出。全力で放出する。大盤振る舞い、手加減なし。

とりあえず天体の意味はこんなかんじで。
あとはアスペクトを見ていこう。



まずは、水星。

やはりこの人の水星は気になる。
学者さんだし。

度数は射手座の3か4。

射手座の初期だねー。テンション高そう。
純粋な射手座ってかんじだ。

火サインなので抽象的なものが好き。
哲学者さんだしね。
あんまり、現実的なジャンルには興味がない。
射手座なので教養豊か。

なんかそのまんまだな。

3度であれば計画的に敵を倒す。

4度であれば日常生活で水星を使うらしい。
人に考えを教えたり、育てたり。

よくわからんが、3度ではターゲットを攻略する傾向があり、4度では現実的に生きていくことを考えるってことかな。その一環で人になんか教えたりすると。射手座って戦う以外だと教えるくらいしかできそうにないしな。教養だし。


しかし、この人の場合、どちらでもいけるんだよな。
議論したり授業したりしてるし。なので判断はできない。


となると気になるのは射手座というか、柔軟サインの性質か。

固定や活動とどう違うのか考えてみよう。

固定サインの場合一つのことを継続する。
活動であれば次々新しいことをしようとする。
柔軟はその中間であり、両方の性質を持ちつつどっちつかずでもある。
そんなかんじで柔軟は曖昧なサインだ。
しかも、これは自分から動かず周囲の要求によって動き出すサインだ。要求っていうか環境の変化に反応してって言えばいいかな。反射的サインなのだ。

ならば、活動と固定は自ら動くのだろう。
そこには周りに要求されたから動くのではなく、自分がしたいから動くと言える。自らのうちに価値が、行動起因がある。

ってことは、この射手座の水星は周囲からの要求に答えようとしてるのか。自らなんかしようとするものではないし。となると、対話用の水星って考えたらいいかな。議論とか授業とか。他者との関わり方だ。

柔軟サインの水星ってちょっと羨ましいものがある。
固定や活動は人と喋るのには向いてない。まあ活動とか人に話しかけるの得意かもしれないけど、彼ら新しい話題じゃないと続かないし、同じような話題だと話せないし、継続力がないんだよね。話しかけるときだけに置いて強い。それか一方的に一人でどんどん話していくか。これから新しい活動を作り出せるし。

固定の場合はそもそも常にひとつのこと考えてるから、話すのが得意じゃない。画家がいつも絵を書くことばかり考えていて、人と話すのが得意じゃないみたいな。人との関係を継続したい蠍座だってそうなんじゃないか?そもそも固定サインってコミュニケーション向きではないような。

となるとやはり、コミュニケーションは柔軟が一番かなと思う。聞き手にもなれるし、話し手にもなれる。で、柔軟サインは話題がどんどんずれていく傾向がある。拡散していくような。常に変化していく柔らかいサインらしい。これって話すのには有利だよね。会話って変化するものだ。同じ話題ばかり長続きしない。まあ、深刻なテーマとか一つのことについて真剣に話し合うような場だと脱線ばかりするこの人はいらいらするだろうが。まあそれもアスペクト次第か。水星だけだと話題がどんどんあっちこっちへ行く人って感じだけどね。制限である土星とのアスペクトもあるし、そうでもないんだろう。

まあ、単純に考えて射手座の教養とか学問っぽいことの会話で有利な水星だね。普通の生活には向いてないが。射手座って活かしどころが限定されてるよな。


それと思ったのだけど、活動サインって単純に新しい動きを作り出すサインというか、自分が好き勝手動きたいサインって考えてもいいんじゃないかな。リーダー気質というか、自分がやるぞーってかんじ。自分の意思で動いてないと気がすまないみたいな。あーでもそうなると7ハウスが怪しいか。単純にスタートさせる、新たな変化を生むサインってことくらいにしておこうか。ただ、そういう人ってリーダー気質が多いと思う。自分で自分の人生を切り開くぜ!的な。もちろんそれだけではないんだろうけど。

あと、固定サイン。これも自分の意思で行動するサインだ。わざわざ固定しようとする、その場からじっと強い力で動かないようにするサインだし。自分の意思の塊だ。自立心がある。柔軟サインは他者へのリアクションだけど活動固定は他者の動きを必要としないって意味。

で、活動と固定の違いなんだけど、やはりその場から動くか動かないかだろう。活動は次々新しいところへ動き出す。なんせスタートさせるサインだし。仕上げるサインではない。対し、固定はずっと一つの場に留まる。作品が仕上がるまでずっと同じ絵を書き続ける画家のような。何枚もちょっとだけ描いて途中やめして次々中途半端な絵を量産していくのが活動サインだ。新しいものが好きだからアイディアがあるとも言えるんだけど。固定サインは根気がある。持久力がある。一つの物事を成し遂げるには、大きな労力が必要だと知っている。だからずっと同じことを続けられる。努力家だとも言える。まあその分一つのことに囚われがちで、ほかのことが疎かになったり苦手になったりするんだが。活動サインよりも周囲への対応が苦手だろう。なんか気になることがあって、それを続けるのに夢中で他のことを考えてる余裕がないんだ。

となると活動、固定、柔軟の違いって価値観なんじゃないかなって思う。どこに価値を置くか、何が価値があるかだ。

固定の場合はある一つのもの、ジャンル、行為が突出して価値が高い。高いと本人が感じる、思ってしまう。それをするのが有意義だと思う。他のことをするよりも。最高ってかんじ。だからずっと続けられる。面白くもないのに、必要でもないのに続けられはしない。

活動の場合は、新しいことをすることに価値を置いてると思う。挑戦っていうか、未知のものを体験することに、かな?たとえば本。いつも同じ本だと飽きる。というか1度読んだ本を2度読むのは苦痛だ。固定サイン強い人は平気だけど。活動サインは未知のものが知りたい、体験したい、味わいたいんじゃないかな?だから新しいことをしようとしている。

柔軟はなんだろ。一つのことに留まったり、新しいことに飛びついたり。要はこれ、物事や新しいことじゃなくて、周囲への対応自体に価値を置いてるんじゃなかな?たとえば会話にだ。話す内容じゃなくて話すことが大切なんだ。だから、一つの物事をこだわることも、新しい物事に飛びつくこともできる。話すことが重要だから。好きな人との話は何を話しても楽しいのと同じ。逆に言えば話す内容は重要ではないってこと。
となると柔軟サインって一つ一つの物事が重要なのではなく、何か目的性があるサインなのでは?会話を楽しむとか情報収集とか、仕事の達成とか。なんか大きな目的がある。そうなると、個別のものにこだわってはいられない。その目的に価値を置いているがゆえに、そのために必要な手段一つ一つに対しての価値が薄くなるのではないか?
手段や過程それ自体より目的が達成されることが大切なので。

そう考えると柔軟サインの価値って上がるな。なんか今まで優柔不断なサインだと思っていたので。
目的があって、それの達成のために一つの物事にとらわれず、かといっておざなりにもせず対処していってるサインなんじゃないだろうか。
ただ、柔軟サインばかりの人とかだとそうは言ってもいられないと思う。ひたすら流され続ける。結局柔軟サイン単体だと目的性が生まれないんだろうな。固定サインの軸が必要だ。一つの突出した価値が。太陽みたいな恒星みたいな。


まとめると、
活動 新たなスタートをしたがる、未知のものが好き
固定 ずっと同じことをする 同じ場所にいる 一つのものに向き合う   ずっと同じと言っても、絵は描いていくとどんどん変わっていくので、あくまで比喩だ。同じものと向き合うって言えばいいかな。ある一つの物事については新しい動きを生んでいく。活動だと、もっと大きな変化なんだよね。とりあえず始めようとするのは活動、仕上げようとする・確実な結果を出そうとするのが固定としておこうか。

柔軟は中間であり、はじめたり継続したり。周囲へのリアクションで動くのが特徴。


で、私はこの3者共通してる部分があってそんなに極端に分けることはできないんじゃないかって思うんだけど、たぶんそれは分けたほうがいいんだろうな。いや、分かたれている。でもアスペクトを持つことで同時に動き、分離していないように見せている、そう考えたほうが良い気がする。今は。

というわけで、3区分についてはシンプルな意味以上のことは追い求めない方向でいこう、しばらく。これ以上は余計な意味が付きそうだ。言葉の意味を追って枝葉に入ってしまう。



しばらく色んな人のチャートを見てみよう。
そうすることで占星術の理解が深まるかもしれない。

というわけで一番気になるN氏のものを。
出生時間は不明なので2個作った。

ぱっと見た感じ、

火3 水3 風2 土2


火4 水2 風3 土1

か。

月と金星の位置が微妙なんだよな。

そこは判断できないけど、あれで決定するか。
月は牡羊座な気もするが、この人のプライベートな部分知ってるわけじゃないしな。判断できない。

いずれにせよ、バランスがいい属性配分だと思う。
まあ、火水風よりなのかな?どうだろ。
エレメントの特徴は考えなくてよさそう。

三区分は

活動4 固定2 柔軟4

あるいは

活動6 固定2 柔軟2

だな。


とりあえずわかるのは活動宮が強いってことだ。
これは少し驚いた。固定サインが強い人かと思ったので。
月は活動か柔軟だし、ということは次々新しい話題に飛びかかったり、新しい行動をしていくかんじか。たしかに、研究テーマは幅広いっていうか段々と種類が変わってる。共通してる部分は多いし、分析方法は似てるんだけど。

まあ、活動サインの人って思っておこう。
ということは人に言われず自ら動き、新しい活動を、動きを作り出す人だ。自立的。イメージ通りだ。


エレメントとしてはこんなもんか。
次は天体を調べてみよう。




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