共働き塾なし家庭学習で東京都内の国立小学校受験ブログ

両親共働きで塾なし家庭学習による保育園児の子供2人の東京都内の国立大学附属小学校受験の記録です。子供が計5校の試験に合格する(親が5校最終抽選を経験)という高い合格率を残せたことを踏まえ、家庭での勉強方法や役に立ったもの、国立小学校の特徴などを今後受験を検討される方のために書いていきます。

国立小学校が出版する書籍の小学校受験における重要性

今日は少し趣向が違いますが、「国立小学校が出している書籍」について書いていきたいと思います。

国立小学校が出している書籍

国立小学校はこちらの概要記事でも書いたように、そもそもの存在趣旨として、新しい教育方法の研究を旨としているため、各学校がそれぞれの研究方針に基づいて研究した結果を書籍、という形で3~4年程度をサイクルとして書籍が出版されています。

 

国立小学校はそもそも学校を知る機会が限られており、行事などには基本的には参加できず、学校説明会も概略程度にとどまるもので、あまり内情を知ることは出来ません。(そもそも2021年度はコロナ禍で学校説明会自体が中止されたところもあります)

そのような中でこのような学校出版の書籍は、学校の教育方針や学校内での授業の様子などを知ることが出来る貴重な書籍ですので、国立小学校受験を真剣に考える家庭は入手すべきだと思います。我が家も受験する学校のものは全て入手して読んでいました。

 

ここからは各校が出している書籍を紹介していきます。

筑波大学附属小学校

「きめる学び」

これはきめる学び、ということで2019年に出版された書籍で、主体性と対話性を学習に持ち込んだもので、この授業により問題意識や責任感が生まれ、また他者に伝えたい事、他社から聞きたいことが出来て対話が生まれ、深い学びに至る、自分で考える姿勢・力の強い「知的にたくましい子ども」が育つ、という実践研究の成果をまとめたものです。

 

「独創の教育」

独創の教育というテーマで2012年に出版された書籍ですが、これは仲間との創造劇な体験を通して、自分らしく、知恵やものを新しく生み出したり、すでにあるものに新たな価値を付け加えたりする能力や態度を育ている教育活動です。

 

東京学芸大学附属竹早小学校

「子どもが輝くー幼少中連携の教育が教えてくれたこと」

この書籍は学芸大竹早が幼稚園と小学校の連携の中での交流活動、創作活動など、各科目についてどう連携をしているか、の成果をまとめた書籍です。

 

東京学芸大学附属小金井小学校

「子供がこえる学び」

こちらは2020年に出版されたAI時代を生き抜くために学芸大小金井が限界を超える実践を行った書籍です。小学校の生活を紹介する章もあります。

 

「子どもの学びをデザインする」

こちらは2017年に出版された子どもの学びを促進させる活動、空間といった学習環境をデザインし、試行や相互行為を媒介する「メディア」の働きに着目した実践の成果をまとめたものです。

 

お茶の水女子大学附属小学校

「新教科てつがくの挑戦」

この本は2019年に出版された書籍で、変わりゆく社会の中で求められる汎用的な資質・能力を育むために哲学教育の視点を取り入れたお茶の水女子大学附属小学校実践例が紹介されている書籍です。

 

東京学芸大学附属世田谷小学校

「自分の学びに自信がもてるこども」

この本は2018年に出版された書籍で、学び続ける共同体として、自分の学びに自身をもてる子どもを育むために行った実践方法が紹介されている書籍です。

 

以上各校の書籍を紹介してきましたが、志望する学校がどのような取り組みをしているのかを知ることは、学校生活を具体的にイメージすることにも繋がりますので、是非読んでみてください。

 

【関連記事】

もしよろしければ関連する以下の記事も併せてご覧ください。

2022年度 都内国立小学校受験の最新情報

小学校受験に役に立つものシリーズ⑨志望校理解のために必要な書籍

国立小学校受験の概要・特徴①(教育方針、通学区域、全体スケジュール)