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【楽天VXUS】楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンドとは【評価】

待望の全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド(楽天VXUS)が誕生しました!

 

ド定番のインデックスファンドである『オルカン』や『先進国株式』はアメリカ比率が高く、

「もうちょっとアメリカ比率を下げたいんだよねぇ…」

「バブル感のあるアメリカを除いた全世界に投資したいのよ」

なんて考えている人は少なくないでしょう。

 

というわけで、全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド、通称楽天VXUSを紹介しつつ、

アメリカを除く全世界株式インデックスのリターンってどんなもんなの?」

という疑問にも答えていきたいと思います。

 

<目次>

 

楽天VXUS(楽天・全世界株式(除く米国))の概要

楽天VXUSは、『全世界株式(除く米国)』の名前の通り、

  • アメリカを除く全世界株式に投資する投資信託

となっています。

 

基本的には、

  • VXUS:バンガード・トータル・インターナショナル・ストック:全世界株式(除く米国)
  • VEA:バンガード・FTSE・デベロップド・マーケッツ:先進国株式(除く米国)

の『二つのETFを買うだけファンド』となっています。

 

基本情報

信託報酬 年0.132%(税抜0.120%)
信託財産留保額 なし
為替ヘッジ なし
委託会社 楽天投信投資顧問株式会社
受託会社 三菱 UFJ 信託銀行株式会社
分配金 1回/年
投資形態 ファミリーファンド
設定日 2022/12/14

 

なお、保有商品(ETF)の経費率が0.07%程度かかることになるので、実質信託報酬は年0.2%ほどになると予想されます。

 

信託報酬の内訳

委託会社(資産運用) 年0.055%(税込)
販売会社(情報管理など) 年0.055%(税込)
受託会社(資産保管) 年0.022%(税込)

 

楽天VXUS(楽天・全世界株式(除く米国))の具体的な投資先

先に紹介した通り、楽天VXUSは、

  • VXUS:全世界株式(除く米国
  • VEA  :先進国株式(除く米国)

に投資する商品で、名前からさっするにVXUSがメインの投資先になるのではないかと思われます。

 

VXUS(バンガード・トータル・インターナショナル・ストック)とは

VXUSは、FTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックスに連動するETFで、

  • アメリカを除く世界中(新興国を含む)の大型株、中型株、小型株の7877社(2022年末時点)が対象
  • 純資産総額:348億ドル

となっています。

※参考:全世界株式ETFの代表であるVTの組み入れ銘柄数は9000銘柄ほどで、オルカンは3000銘柄ほど。

 

組み入れ上位銘柄は以下の通りです。

  • TSMC(台湾の半導体メーカ)
  • ネスレ
  • テンセント
  • ASMLホールディングス(オランダの半導体メーカ)
  • ロシュホールディングス

 

また、地域別の投資比率は以下のようになっています。

  • ヨーロッパ:39.8%
  • 新興国  :25.5%
  • 環太平洋 :26.8%
  • 北米   :  7.4%

 

出典:Vanguard Mutual Fund Profile

 

VEA(バンガード・FTSE・デベロップド・マーケッツ)とは

VEAは、FTSEデベロップド・オールキャップ(除く米国)インデックスに連動するETFで、

  • アメリカを除く先進国のみの大型株、中型株、小型株の4062社(2022年末時点)が対象
  • 純資産総額:149億ドル

となっています。

 

組み入れ上位銘柄は以下の通りです。

  • ネスレ
  • ASMLホールディングス(オランダの半導体メーカ)
  • ロシュホールディングス
  • サムスン
  • ノボ ノルディスク

 

また、地域別の投資比率は以下のようになっています。

  • ヨーロッパ:53.0%
  • 環太平洋 :36.4%
  • 北米   :  9.9%

 

出典:Vanguard Mutual Fund Profile

 

楽天VXUS(楽天・全世界株式(除く米国))の実績

続いては実績を見ていきたいと思いますが、

楽天VXUSは、2022年12月に登場したばかりなので、投信としての実績ではなく、

組み入れ銘柄であるVXUSとVEAを、VTと比較しつつ評価していきたいと思います。

 

2011年1月(VXUSの誕生日)からの実績を比較

まずは、2011年1月(VXUSの誕生日)からの実績を比較してみます。

(2011年1月を100ポイントで統一)

 

まじか!
VTの圧勝じゃないか!!

 

いや~、昨今のアメリカ株に人気が集中している理由がよく分かりますね…。

 

具体的には

  • VT     :185.0
  • VEA  :121.6
  • VXUS:111.0

となりました。

 

新興国を含んでいるVXUSの成績がイマイチであることは予想していましたが、先進国だけのVEAがこれほどまで劣等生だったとは驚きです…。

参考記事:オルカンに含まれる新興国株式がヤバい

 

しかし!

新型コロナウィルスによるパンデミックにより、世界が大きく変化しましたので、『パンデミック暴落直前から』を切り取ってみようと思います。

 

2020年1月(パンデミック暴落直前)からの実績を比較

結果はこんな感じ

うーん、これでもVT有利か~。

 

具体的には

  • VT     :109.6
  • VEA   :101.8
  • VXUS :  98.4

となりました。

 

しかし!

「最近はアメリカ株の調子が悪いよ」と聞くので、直近1年だけのグラフも見てみましょう…。

 

2022年1月からの実績を比較

結果はこんな感じ。

やっとVTに勝ったぜ!!

 

具体的には

  • VT     :83.0
  • VEA   :87.4
  • VXUS :86.6

となりました。

 

「最近のアメリカ株はアカン」とは聞いていましたが、思った以上にイマイチであったことが分かります。

 

この傾向がこれからも続くかどうかはわかりませんが、少なくとも

  • アメリカに集中投資していた投資家にとって、ここ一年は残念な一年となった

ことは事実のようです。

 

楽天VXUS(楽天・全世界株式(除く米国))を紹介させてもらいました

といった感じで、楽天VXUS(楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド)を紹介させてもらいました。

 

「過去の実績は、将来の実績を保証するものではない」と分かっていても、ここで紹介した実績を見て「楽天VXUSは買いだ!」いう思考にいたる人は少ないでしょう。

 

また、全世界株式への投資をするにあたって、『世界の覇権国であるアメリカを除く』という行為は、仮に『VXUSの過去リターンが優秀であった』としても『邪道』と言わざるをえません。

 

『全世界株式を投資対象とする』ということは『どこの国に投資したらいいのか分からない』という考えがベースとなっているはずなのに、『アメリカを除く』という選択をするのは、正常な判断とは思えません。

 

というわけで、

  • 楽天VXUSは、あくまでも全世界株式(や先進国株式)をメインの投資先としたうえで、アメリカへの投資比率を調整するためにオプションとして利用すべし

と考えておいたほうが良いでしょう。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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