十人十色。

2021/01/26

家族のはなし 介護生活

t f B! P L

 皆さんこんばんは。


今日は久しぶりに取引先へ。

撮影に立ち会わなければいけなかったので

締め切り近いのになーと思いながら、重い腰をあげて通勤してきました。


以前は数ヶ月~一年程度、客先へ出向しては内部で作業していたのですが、

今は介護があるのでリモートだけで済みそうな短期の仕事だけを受けています。

このご時世、馴染みのお客様がコンスタントに仕事を回してくれるのでほんと助かります。


会社から出て個人でやるんだから新規開拓したほうがいいんかなー、

そう思ったこともあったけど、新規ほど最初は潤沢な予算がついてもあとで予算がなぜか下がる。

そんな事が何度かあって、それなら気心が知れてる所だけでいいという結論に。



仕事のやり方を変えてまで介護してくれることに相方は感謝してくれるのですが、

両親は僕のことを周囲に、召し使いとか無料の家政婦とか話すので相方が激怒します。

周りの人達は分かってくれているので、皆さん両親の言うことはスルーですけどね(苦笑。


ただ家で最期を看取ってやりたくても、他害行為をするようになれば話は別です。

そこまで来たらもう自宅介護は無理なんじゃないかな?と思うのです。


うちの場合は時間外は家族である相方と僕が二人の面倒を見て、

仕事でどうしても時間が取れない日には有料のヘルパーさんに来てもらっています。


あとはデイサービスと介護保険を利用して訪問介護に来ていただいているのが現状です。

多くのヘルパーさんの方針は余計な事をしない、点数の内でやることが決まっている、

介助すべき部分と手伝ってはいけない事の線引きがはっきりしています。


なので居宅サービスは万能ではありません。

プロが入るような環境があったとしても身内の負担はかなり大きいのです。



老後というものは人の生き様の集大成でもあると思います。

人を人とも思わない、暴力や暴言に心地よさを感じるのは普通ではない。


人に慕われて死ぬのか。人に疎まれて死ぬのか。


両親がどんなに僕を貶めようと、僕はそれをおくびにも出さない。

余裕のなさを感じ取られてしまえば、さらに傷つけようとしてくるのはセオリーだからだ。

人の心を察知するレーダーのような、そんな厄介なものを供えているのが要介護者なのです。


でもヘルパーさんを見下して馬鹿にした時は思わず我を忘れて怒ったことがあります。

週末に来てくださるヘルパーさんは希少で、平日も他人嫌いの両親のために

同じヘルパーさんが一日おきに交代で世話をしてくれているのに、聞くに堪えないような

浅ましい言葉を投げつけるのを見てばっかじゃねえの?って言葉に出してしまった。


それは両親の思うつぼなんだと分かり反省しました(汗。

おかげで元々の気性にブーストがかかって彼らはスーパーサイヤ人化してましたから。


僕も相方もどちらかというと完璧主義で、介護に対してもどんな無理をしてでも

という感じだったのですが、今やっと自分の心に少しでも余裕を作れるような

介護ができるようになってきました。ほんの少し前進ですね。


介護の本とかもだいぶ読みあさったり、地域区分から算出される介護費用とか

そんなのばかり詳しくなりましたが、理想の介護はないという事を思い知らされます。


認知症であってもそうでなくても、老化すれば脳の伝達処理能力が低下していきます。

だけど他のもので補おうとするのが人間の持っている強さなんだと思います。


食事をおいしく食べることができて 何かに興味を持って学習することができる。

なるべくそこを無くさないように、工夫をこらしているのですがなかなか難しい。

しかし、デイサービスでのプログラムでさえも鼻で笑って参加したがらないのです。


人として生きることが出来るのか、人のようで人でなくなるのか。

ある意味、本人達次第でその瀬戸際にいるのではと感じています。


また、自宅に来ては金目のものを家捜している近しい親類が最近寄りついています。

介護の場面になるとこういう親族が湧くんですよねー。


とにかく目の前の現実に対応するのに手一杯。

介護に直面した人は皆経験してるんだよなーと思うと、少しだけ勇気が出ます。


物理的な悩みと、終わりのない不安。

だけど面倒見てやっているという姿勢は、絶対に取らないようにしています。


本人に判断させ、本人を巻き込んで介護方針を決めていく。

本人の持っている気質に応じて、生活環境に順応させるのは容易ではありません。

だけど年上の大人として接してあげると、尊大であっても人間らしい顔になるのです。


僕たちの精神が削られていくのは必至だけど、介護はやり遂げる覚悟が必要です。

両親ふたりとも、その時その時で自分さえよければOKなのが見てとれますが、

いちいち反応しないことが、自宅での介護を持続させる秘訣だと思っています。


あまりに執拗だと視界から消えてみせたりすることもあるけど

幻想だと思うけど、いつかもう少し性格が穏やかになってくれればいいなって。

今週から漢方薬を処方されたので、これでマシになってくれたらと思います。


明日は僕の通院日です。

今回もまた検査が入ってて、組織診断のための検査です。

ああ、、、、痛そうで今からちょっと怖いです。

来月も病院だし、この非常事態宣言中はかなりナーバスになりますね。


さ、そろそろ寝るとします。

おやすみなさい。











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