ドイツの小学校の裁縫の授業って?
こんにちは。だいみにです。
ドイツで暮らしている10歳と16歳の男の子のお母さんです。
ドイツの小学校の裁縫の授業で、次男がぬいぐるみを作ってきました。
話を聞いていると、日本とは学び方が全然違うのでとてもびっくりしました。
ドイツには日本の小学生が学校で使っているような裁縫道具セットなんてもちろんありません。先生が大量の針(布団針のような先が丸い大きな針)と糸と布と綿を教室に持って来てくれます。もちろん家庭科室なんてありません。裁縫は工作の一部のようです。
運針などの練習もありません。ぶっつけ本番でいきなり人形を作り始めます。先生が説明したことはたった1つ。縫い始めと終わりは結ぶということだけ。玉結びなんて習いません。できない人は先生やできる友達に頼んだり教えてもらったりしてなんとか頑張ります。次男の作品はところどころほつれています。
それでもみんな試行錯誤を繰り返しながら、かわいいぬいぐるみが作れています。型紙もなく自分で好きなように布を切って、好きなように縫うという至ってシンプルな作業ですが自分で考える部分がたくさんあって私は素敵な授業だなと思います。
運針練習でまっすぐ縫うことに試練を感じる前に、上手下手はともかく自分のデザインしたものが作品として出来上がる喜びを味うことができます。次男は自分で作った人形に愛着を感じ名前をつけています。そして「今度はもっと上手に作りたいから家にある裁縫道具を出してほしい」と言われました。
楽しいからやりたい!
これが一番何かを習得するために必要なことのような気がします。
すべて教えてもらうのではなく、自分で考え試行錯誤してやっとわかったり、できたりしたときはじめて楽しみが生まれてくるように思います。
「とりあえずやってみる」って結構大事なことですね。