ドイツの小学4年生の国語の授業がおもしろい
こんにちは。だいみにです。
ドイツで暮らしている10歳と16歳の男の子のお母さんです。
ドイツの小学校に通う次男が、なんだか最近楽しそうに国語(ドイツ語)の勉強をしています。
次男は2年生からドイツの学校に行き始め、今は4年生。最高学年になりました。ドイツは4年生で小学校を卒業し5年生から新たな学校に通います。
今まで国語の時間はさんざん文法を習っていて外国人の次男はその難しさにうんざりしていました。そんな中、先週突然「学校で本もらったから読まなあかん」とカバンから本を出してきました。どうやら126ページの本まるまる1冊を勉強するようなのです。本を読みながら問題プリントを解いていきます。問題プリントも48ページとかなりのボリュームです。
結構大変そうなのに次男はなぜかうれしそう。
どうやらこの勉強方法はかなり子供の興味を引いている様子です。
その理由は、お話がどんどん進んで退屈しないからだと思います。
このお話は主人公がドイツの都市を移動していくのですが、まずプリントの地図で都市を確認してから読み始めます。出来事を追いながらいろいろな手段で理解を深める工夫がしてあります。
日本の学校は教科書を使って勉強するので、本1冊をまるまる勉強するなんてちょっとびっくりしますよね。日本では学年ごとに覚えないといけない漢字が決まっているので、漢字習得を目的に教科書の内容が決められているのだと思います。教科書にはいろいろなお話の一部があっていいのかもしれませんが、前後を完全に理解しないでそのお話の内容について考えるのは案外難しいことのように思います。
さらに普段長いお話を読みなれていない子供たちにとっては、夏休みの読書感想文の宿題は苦痛以外のなにものでもありません。本を頑張って読み終えたとしても、そんな長いお話に対してどんな感想を書けばいいのか...普段学校では勉強していないことだから難しく感じるのでしょう。
そう考えると、本を1冊読み切ったという達成感を味わえるだけでなく、完全にすべての内容を理解できるドイツの国語の学習法は、日本の夏休みの読書感想文の代用であってもいい気がします。まず内容がきちんと理解できていないと、ましてや感想なんて書けないですもんね。
とはいえ伝統的な夏休みの宿題の代表格を、今から代えるのはそれこそ難しいことなのかもしれませんが...