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新型コロナウイルス感染症(オミクロン株)
葛根湯が効くらしい。

葛根湯小柴胡湯加桔梗石膏の併用によって、約85%の症例で投与後24時間以内に解熱し、症状が軽快した、という気になるキーワードがTwitterのタイムラインに流れていました。

実際のクリニックの処方事例の紹介で、サンプル数が少なすぎ(37人の患者での処方実績)て参考情報でしかありませんが、SNSでは『風邪だから風邪の効く漢方が効いてるだけ』・『つまりオミクロンはただの風邪』的なツイートで盛り上がっています。


今回話題となった、漢方の葛根湯。
実は、昔から愛用している、葛根湯の信者だったりします。

だもんで、葛根湯は常備薬としてストックされていて、気になる時に服用しています。
風邪のひき始め・熱っぽい、と感じたら寝る前に服用します。
そしたら、それなりに発汗して、翌朝には回復している、と言った使い方をしています。

葛根湯(カッコントウ)は漢方の中でも最も一般的もので、広く普及した漢方の代表格です。
漢方なので、西洋の薬のように、病気そのもの・患部に直接作用するものではありません。
漢方は、病気を治癒する人間の持つ"治癒能力"を助ける薬です。
副作用が少なく、うまく処方できれば病気の初期で早期回復が期待できるというメリットの反面、体力が弱ると薬の効果が発揮できないといったデメリットもある薬です。

葛根湯には、発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散して治します。
病気の初期・風邪のひき始めに飲むといいとされ、比較的体力のある人に向いています。
具体的には、カゼのひき始めでゾクゾクとくる悪寒があるとき、頭痛・肩こり・筋肉痛・じん麻疹などにも適しています。


漢方の中でも、広く世間に認知されている葛根湯は、一般のドラッグストアで手軽に入手することができます。
副作用も少なく、初期症状で服用するので、市販(一般用漢方製剤)の葛根湯をストックしている家庭も多いと思います。
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でも、うちは市販品(一般用漢方製剤)の葛根湯を使っていません。
『処方箋が必要な医療用漢方製剤』をストックしています。

市販品(一般用漢方製剤)と違って、処方箋が必要な医療用漢方製剤は保険適用で30%個人負担(市販品の70%オフ)でとても安く調達できますし、市販品より強い有効成分となっています。

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どうやって、処方箋が必要な医療用漢方製剤を調達しているか?
ということに関しては、病院・クリニックで処方箋を書いてもらっています。

例えば、何かのようで耳鼻科や内科に行って問診を受ける際に、『風邪の予防に使いたいので葛根湯を処方してください。』とお医者さんにお願いすれば、処方箋に葛根湯を追記してくれます。
漢方なので、一度に大量の葛根湯を処方してもらえるので、まとめ買いがお得かと思います。

全ての病院・クリニックで対応してもらえるかは不明ですが、葛根湯はお医者さんも処方しやすい(リスクが極めて少ない)薬なので、まずお医者さんも快く応じてくれると思います。

葛根湯が新型コロナウイルス感染症・オミクロン株に効くかどうかは、医学的な確証があるものではありません。
新型でないコロナウイルス感染症・旧型コロナウイルス感染症に対して、新型コロナウイルス感染症のオミクロン株は、もうすでに新型ではないような感じではありますが、漢方で初期症状の時点で改善できるなら、有意義な報告となります

新型コロナウイルス感染症・オミクロン株への効果はともかくとして、風邪の初期には非常に有効な漢方薬なので、是非、お試しあれ。