漢検1級漢字「鈿」と、「かんざし」と読む漢字
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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級何点あげられる?95点から再再挑戦!」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、勉強内容は「亀の子」の勉強過程を共有するものであり、個人の感想も含まれていますのでご留意ください。
勉強58日目です
こんにちは「亀の子」です。漢検1級合格を目指す100日チャレンジ、58日目です。通算では3回目のチャレンジ、勉強248日目になりました!
今日注目したのは漢検1級漢字「鈿」と、特集は「かんざし」と読む漢字です。最後に「亀の子」の本日の勉強記録も少しだけご紹介します。では、「鈿」から見てみましょう!
本日の一字「鈿」
本日注目したのは漢検1級漢字「鈿」です。
- 音読み…「デン」「テン」
- 訓読み…「かんざし」
この漢字、訓読みがあったんですね…。「螺鈿」しかしらなかった!しっかり調べてみたいと思います。
「鈿」の成り立ちと意味
「鈿」は、「金」と音符「田」から成り立っています。「田」には「平ら」という意味があるとか。あわせて、金をたいらにのばして作る細工物を示します。
漢字の意味も確認してみましょう。
- かんざし。金属のかんざし。金を平らに伸ばして細工した装飾品。かねかざり
- 青貝細工。「螺鈿」
漢字のなりたちを見たら「かんざし」の意味も納得でした!
「鈿」のつく熟語
では、熟語で「鈿」の使い方をもう少しチェックしてみましょう。
- 花鈿(かでん)…1.女の髪につける装飾品。はなかんざし。2.紅で眉間に花などの紋様を描く化粧。口元に書くものは「靨鈿(ようでん)」
- 金鈿(きんでん)…黄金製のかんざし
- 翠鈿(すいでん)…かわせみの羽または、翡翠(ひすい)てつくったかんざし
- 鈿瓔(でんえい)…黄金をはめ込んで飾った首飾り
- 鈿合(でんごう)…鈿盒。黄金や青貝をはめこんで飾った、香を入れる箱
- 鈿車(でんしゃ)…黄金や青貝をはめこんで飾った車
- 鈿針(でんしん)…黄金製のかんざし
- 鈿螺(でんら)…青貝細工。※≒螺鈿
- 樋螺鈿(ひらでん)…蒔絵中に樋(ひ)をつくり、その中に飾りとして貝を摺ったもの
- 宝鈿玉釵(ほうでんぎょくさい)…金や銀、宝石などで飾り付けた美しいかんざしのこと。または、そのような美しいものを言い表す言葉
- 螺鈿(らでん)…貝殻の真珠色に光る部分を切り取り、漆器(しっき)などの表面にはめこんで、かざりとしたもの
ちなみに「天鈿女命」と書いて「あまのうずめのみこと」という女神さまの名前になるんだって!
本日の特集「かんざし」
本日の特集は「かんざし」と読む漢字です。
「かんざし」いくつ書けますか?
早速ですが「かんざし」という漢字、いくつ書けますか?音読みをヒントに書いていますので、いくつ書けるか挑戦してみてください。漢字は「答」を押してチェック!
- 「ケイ」…
答
笄 - 「サイ」「サ」…
答
釵 - 「シン」「サン」…
答
簪 - 「デン」「テン」…
答
鈿 - 「ヘイ」…
答
篦
「かんざし」の違い
さて、上で5つも「かんざし」と読む漢字を書いちゃいましたね!この5つの漢字、意味に違いはあるのでしょうか?由来を見ると少し違いがありました。
「笄」と「簪」は、もともと冠を留めていた「こうがい」のことを指す漢字です。のちのち、髪だけを留める「かんざし」になりました。
同じくたけかんむりの「篦」はくし形のかんざしを言います。「ヘラ」とも読む漢字なので、想像しやすいですね。
「釵」は、金属製の髪飾りを言います。「鈿」は今日の一字で紹介した通り、特に金属を伸ばして作ったかんざしを言います。
時代が下った今となっては区別する意味はあまりないようで、金属製のかんざしも「簪」で売ってたりしますよね。もしかしたら職人さんには違いがあるのかもしれませんが、我々にはあまり影響がなさそう…。
本日の勉強の成果
勉強58日目の今日はこれまでの復習と、Androidアプリの「漢検1級」を使った知識増強を進めました。アプリの進捗は次の通り。明日も頑張ろう。
分野 | 全体数 | 昨日までの成果 | 今日の成果 | 到達率 |
---|---|---|---|---|
熟語 | 7117 | 1031 | ~1047 | 14.5% → 14.7% |
四字熟語(復習) | 1897 | 778 | - | ( 41.0% ) |
当て字 | 2509 | 915 | ~927 | 36.5% → 36.9% |
故事諺 | 1258 | 783 | - | 62.2% |