「娟」の右側「肙」はお蚕様だと思いたい!-前編
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この記事は、漢検100日チャレンジ「100日で漢検一級合格を目指す!漢字の豆知識や日々の進捗をブログで公開」の一環として書かれています。漢字はなるべく正確な情報の記載に努めていますが、間違いがありましたらご連絡いただけると嬉しいです。
「娟」の右側はお蚕様だと思いたい!
こんにちは、亀の歩みでも成長中!「亀の子」です。漢検1級合格を目指す100日チャレンジ23日目になりました。
勉強開始数日目から「亀の子」を悩ませている漢字がありました。その悩みが今日解決したのでご報告させてください!
その字と言うのが「娟」です。人の美しさを表す「嬋娟(せんけん)」の、娟という文字。「娟(うつく)しい」とも読みます。調べると、肙は丸くくびれた虫、これを女にくわえてくねくねとして身ごなしの軽い意を含む、とありました。
えっ、うつしくない…。
と20日以上思っていたのですが!今日気付いてしまったんです。「娟」の右側、「絹」と同じじゃないですか!ということは、身をくねらせているのは毛虫ではなくお蚕様ですよね!それはかわいいです!美しいです!字に納得しました。
「肙」がつく字でも毛虫で想定しておきたい漢字もある
いえ、「亀の子」は毛虫に偏見はありません。しかし、毛虫とはちょっとした思い出がありまして、距離を置いておきたいのです…。
通学路に、車道側に大きく枝を伸ばした、大量の毛虫を降らせる桜の大木があります。それは大量の毛虫さんが降って来て、道路は遠くから分かるくらい黒くなっています。そして、車が通ります。想像してください、黒い水たまりになった中で、まだ身をくねらせているけなげな毛虫さんたち…。6歳の「亀の子」の脳裏に焼きついた「虫が身をくねらせる様子」です。
亀の子と毛虫の思い出(グロいです。虫が苦手な方は開かないでください)
毛虫とのちょっとした思い出は胸にしまっておきつつ、「肙」の仲間を増やそう!と辞書をひいてみました。まとめたら長くなってしまったので、今日は前半です。「肙」の中でも、お蚕様ではなく、毛虫で想像しておきたい字をご紹介します!
狷介(けんかい)の「狷」
丸く縮こまった虫「肙」に犬をくわえて、小回りをしてせかせかと走る犬、また小さく枠を構えてその外へ出ないことを表しています。心が狭い、気が短い、意地悪な様子や、きびきびして感受性が鋭すぎることを指すそうです。音読みは「ケン」。遠慮なく毛虫で想像します!
狷介(けんかい)は硬く意志をまもって人と妥協しないことを言います。狷介孤高、狷介固陋(ころう)などの四字熟語も作れます。
悁憂(えんゆう)の「悁」
丸く体が曲がった虫「肙」に心をくわえた「悁」。心が曲がり縮んで結ぼれること、心配したりいらいらした気持ちを表します。音読みは「エン」、うれえる、という意味かあります。
悁憂(えんゆう)は心が縮んで晴れないこと。「悁忿(えんふん)」という熟語は、ぷんぷんと怒ることを言います。この漢字は別に特集を組んでいますので、詳しく知りたい方はこちらもチェック!
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羂(わな)
あみの下に「丸く巻き付く糸やひも=絹」をつけた「羂」という字は、わなのことを意味します。音読みは「ケン」。「わな」の他、「羂(くく)る」「羂(つな)ぐ」という読み方もできます。こちらもマイナスイメージなので、「亀の子」は毛虫で想像することにしました。
今日の勉強の成果
だんだんと勉強が終ったページが多くなり、復習にかかる時間が伸びてきました。今日も2時間で、復習と、新たなページは1.5ページしか進んでいません。この問題集、いつ終わるんだろう!
今日の感想
- 通学路を思い出して口の中が苦い…
- 醯醢(けいかい)の読みが覚えられない…
- 四字熟語、四つの中で一番簡単な漢字を度忘れする現象をなんと名づけよう…
明日はお蚕様で想像したい「肙」のつく漢字をご紹介します!
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