簿記3級、雇用保険料の立替が面白い!
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この記事は、簿記3級17日チャレンジ「簿記3級はどんな内容なのか?とりあえず17日間勉強してみる!」の一環として書かれています。なるべく正確な情報の記載に努めていますが、勉強内容は「亀の子」の勉強過程を共有するものであり、個人の感想も含まれていますのでご留意ください。
簿記3級勉強5日目です
こんにちは「亀の子」です。勢いで申し込んでしまった簿記3級の勉強にいそしんでいます。本日勉強5日目です。そして、試験まで13日です!
今日はどんな勉強をしたのか、学んだ内容とともに少しご紹介します。ポイントは「費用の書き方」です!
簿記3級?
簿記3級は、仕入れた物を売る「商業簿記」の基本的な内容を理解し、簿記(帳簿)を作れるレベルが求められます。勉強内容はざっくり下のリストのようなものです。
- 「仕訳」(取引を帳簿に書き込む)
- 「総勘定元帳」と「補助簿」(仕訳をまとめた帳簿と、仕訳よりも詳しい帳簿)
- 「決算」書類の作成(年に一回、儲けなどを報告する)
もう少し詳しい勉強内容を別途まとめていますので、ご興味があればご覧ください。
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雇用保険料の立替が面白かった!
本日は「給与」の支払いについて詳しく勉強しました。そこに出てきた「社会保険」の問題が面白かったです。ちなみに、この論点は「ホントにゼロからの簿記3級」には記載されていましたが、「パブロフ流」には記載がありませんでした。
「雇用保険料」が論点になる理由
会社からお給料をもらっていると、給与明細に「社会保険料」の天引きが書かれていますよね。健康保険・厚生年金・雇用保険などが含まれているのですが、この金額は従業員と会社が折半して国に支払っています。天引きされているのは、従業員が負担している金額です。国への支払いは、会社負担分とあわせて会社側がやってくれます。
社会保険料のうち、「健康保険」「厚生年金」は基本的に会社が毎月国に支払っています。従業員へ支払う月々のお給料とタイミンクが合うんですね。(※年末に源泉徴収の年末調整があります)
ところが「雇用保険」は基本的に年に一回しか支払いません。しかも、9か月分は先払いです!従業員が折半する分を給料から引く前に支払う必要があります。
「従業員立替金」が活躍する
会社は「雇用保険」の従業員が支払う分を建て替えるわけですが、これを簿記には「従業員立替金」として借方に記入します。(雇用保険支払い時)
そして、お給料の支払いの際に「従業員立替金」を貸方に記入してお給料と相殺します。なんて便利なシステム!
下は3か月分の雇用保険料(3000円)を先に給料から天引きしている例。(1)で会社から国に雇用保険料を支払う際、給料からすでに天引きされている3か月分(3000円)は社会保険料預り金として、従業員が今後払うべき9か月分(9000円)を立替金として処理します。(2)の給与の支払の際には、従業員立替金1月分(1,000円)を天引きしています。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 | |
---|---|---|---|---|
(1) | 法定福利費 | 12,000 | 普通預金 | 24,000 |
社会保険料預り金 | 3,000 | |||
従業員立替金 | 9,000 | |||
(2) | 給料 | 500,000 | 普通預金 | 414,000 |
所得税預り金 | 40,000 | |||
社会保険料預り金 | 45,000 | |||
従業員立替金 | 1,000 |
もっと詳しく知りたい方は「ホントにゼロからの簿記3級」の「固定資産・経費等」の項目をご覧ください(テキストは直下にリンクがあります)。ちなみに、商工会議所のサンプル問題の「2019年度以降適用出題区分表対応」のPDFにも「標準の出題」として記載があります。
参考図書
ちなみに「亀の子」が現在メインで利用している参考書が「ホントにゼロからの簿記3級 『ふくしままさゆきのホントに』シリーズ」です。7日目までにこの参考書を終えたいです。
副読本として利用しているのが「パブロフ流」のセットのテキストです。2冊目があるとクロスリファレンスに便利です。8日目からはこちらの問題集に取り組む予定です。