ハードボイルドなわたしが
サンクトペテルブルグに着いたのは
夜も更けてからだった。
船を降りた時降っていた雨はすぐ止んだが、
相変わらず寒くて薄暗い街だ。
南米・カリブと旅をしていたわたしが
こんな辺境の北の国へ来たのはわけがある。
オクスフォードの教授からの呼び出しだ。
何かと都合よく呼び出したりしやがる。
人の都合などお構いなしののほほん野郎め。
・・・などと、ブツブツといきまいてきたものの・・・
この英国紳士の模範のような立ち居振る舞いに、
ついほだされてしまう。
西シベリア平原の調査をしろだと・・・。
死んでしまうわ!!
あんな寒いなーんにもないとこ!
こちとら、温暖で明るい地中海生まれだぞ!!
まあ・・・
行きますけど・・・
というわけで来たのだ。
しかし、ここ寒いな!!!!
もうすぐ雪降るんじゃね?
ついでに地図職人になってみた。
職業研究とかもあるからさ。
地図職人は職業研究じゃ効率悪いと小耳に挟んだけど。
ま、たしかにそんなに地理発見あるかな~?
とは思うね。
まあパッとしなきゃすぐ転職しよう。
おっと心の声が漏れたようだな。
ハードボイルドにいこうぜ。
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