ハンバーガーバス

ユーチューブ動画で保育士書店員が詳しく解説しています

子どもが大好きなハンバーガーとバスがセットになりました。どんなお客さんが乗るのかな?お出かけ前にピッタリ!ハンバーガー食べたくなりますよ!

☆3つのおすすめポイント

  1. 子どもが大好きなハンバーガーがバスになりました。どんなハンバーガーが好き?次のハンバーガーバスには、どんなお客さんが乗るのかな?誰に乗ってほしい?子どもの自由な発想が聞いてみたくなる絵本です。
  2. ハンバーガーバスが来ましたよ。停留所で待っている人がいますよ。誰が待っているのかな?ハンバーガーバスの扉の開き方が、なんともユニークです。
  3. 満員になったハンバーガーバス。停留所にまだ待っている人けど、どうしたらいいのかな?そこに3人のタクシーが現れます!どんなタクシーなのでしょうか?

☆あらすじ

ぶるるんぶるん。バスが来ましたよ。ハンバーガーバスに乗りませんか?

トマト停留所で待っていたのは、トマトのお客さんです。手をあげて「のせてー!」と言っています。『それではどうぞ、こちらからお乗りください!』とバスはレタスとハンバーグの間が上下にパカッと開いて、ころんっ!とトマトが乗り込みました。「よいしょっと!」

ぶるるんぶるん。バスが来たよ!トマトバーガーに乗りませんか?

チーズ停留所で待っていたのは、ペラペラのチーズのお客さんです。手をあげて「のせてくださーい!」と言っています。『それではどうぞ、お乗りください!』とトマトとハンバーグの間が上下にパカッと開いて、するするりんっ!とチーズが入りました。「わーい!ぴったりはさまった!」

ぶるるんぶるん。バスが来たよ。トマトチーズバーガーのバスに乗りませんか?

玉ねぎ停留所で待っていたのは、頭がとんがりな玉ねぎのお客さん。「のせてくださいなー!」と手をあげています。『どうぞ、こちらからお乗りください!』とチーズとハンバーグの間が上下にパカッ!そこに玉ねぎがくるくるくるんっ!と乗車!「しつれいします」

たまご停留所で待っていたたまごさん、「あのっ、僕も乗っても良いでしょうか?」と心配しています。『もちろんですよ!たまごさん!どうぞどうぞ、お乗りください!』すると玉ねぎとハンバーグの間がパカッ!そこにたまごさんは「あらよっと!」ひらひらぱらりっとはいりました。 それでは出発!

ぶるんぶるん、バスが来たよ。でもぐらぐら・・・ぐらぐら・・・。おっとっと。危ない危ない!ハンバーガーバス。「お客様はしっかりおつかまり下さい!」そこに、

「僕達も乗せてください!」と手をあげているのは、うめぼしさんとバナナさんと、ハムさんです。キキキー!と急停車・・・したものの。ただ今満員です。どうしよう・・・。

そこに『それなら、ぼくたちにまかせてー!ぷっぷっぷー』と救世主登場です。あれは、おにぎりタクシーとクレープタクシーとサンドイッチタクシーのみなさんです。『どうど、僕たちにお乗り下さい!』

おにぎりタクシーにうめぼしさん・クレープタクシーにバナナさん・サンドイッチタクシーにハムさんが乗りました。「ぶるるん ぶるん、バスが来たよ!みんなで走ろう、ハンバーガーバス!」みんな無事に乗ることができて、大喜びです。

そして終点に着きました。みんなが手を振つてハンバーガーバスを見送ります。ご乗車ありがとうございました。「またねー!」

ハンバーガーバス 表紙

☆際立った特徴

ハンバーガーバスがバスの停留所につくと、そこには手をあげて待っているお客さんがいますよ。「どうぞお乗りください!」どこから乗るのかな?と思ったら、ハンバーガーバスが上下に開いてお客さんを挟んで走ります。停留所に次から次にお客さん。誰が乗るのかな?

そして、満員になってしまった時に、救世主達が登場しますが、誰でしょうか?お楽しみ♩

☆書店員の感想

ハンバーガーバスが来ましたよ。停留所で待っている人がいますよ。誰が待っているのかな?ハンバーガーバスの扉の開き方が、なんともユニークです。

最初の停留所は”トマト停留所”です。もちろん手をあげて待っていたのはトマトのお客さん。まん丸なトマトさんが、どんなふうにハンバーガーバスに乗り込むかというと、なんとハンバーガーの真ん中(レタスとハンバーグの間)が、パカッと開き、そこに入っていくのです。読者は「そこが開くのか!?」と驚きの展開です。トマトさんが乗り込むと、トマトがつぶれない程度にハンバーガーの扉が閉まります。この状態はまさに『トマトバーガー』なのです!

次の停留所は”チーズ停留所”です。お客さんはぺらぺらなスライスチーズのお客さんです。ハンバーガーバスの扉が開くと、トマトとハンバーグの間にするするりんっと乗車しました。この状態はまさに『トマトチーズバーガー』です。誰かトマトチーズバーガーに乗りませんか?とハンバーガーバスは発車しました。

次のお客さんはたまねぎさんとたまごさんです。どんなハンバーガーになっていくのかな?食べてみたくなるような、可愛くて愉快なハンバーガーバスになっていきますよ♩

満員になったハンバーガーバス。停留所にまだ待っている人けど、どうしたらいいのかな?そこに3人のタクシーが現れます!どんなタクシーなのでしょうか?

トマト・チーズ・玉ねぎ・たまごバーガーのバスは、背が高くて丸い物が入っているからバランスが悪いようです。ぐらぐらふらふら・・・とバランスを崩しかけながら、なんとか走っています。おっとっと!

そんな中、うめぼしさんとバナナさんとハムさんが「僕たちも乗せてよー!」とやってきました。キキキーッ!と急停車はしたものの・・・なんとか乗せてあげたいけど、ただ今満員のハンバーガーバスです。どうしよう・・・。そんな時にお助け隊がやってきました。それはおにぎりタクシーとクレープタクシーとサンドイッチタクシーのみなさんです。「どうぞ、僕たちにお乗りください!」とタクシーがお客さんに案内しました。これで、みんな乗れました。良かったね!ひと安心で、再び出発です!『ぶるるん ぶるるん バスが来たよ!みんなで走ろうハンバーガーバス!』ハンバーガーバスのお客さんも、タクシーのお客さんも、一緒に列になって走ります。みんなの心はウキウキ・ワクワク!

どこまでも、楽しい場所に連れて行ってくれそうだなと思わせてくれるシーンです。

子どもが大好きなハンバーガー。それがバスになりました。どんなハンバーガーが好き?次のハンバーガーバスにはどんなお客さんが乗るのかな?誰に乗ってほしい?子どもの自由な発想が聞いてみたくなる絵本です。

子ども達に大人気のハンバーガーと乗り物(バス)が、合体しちゃうという、とってもユニークで可愛らしいテーマだなと思いました。ハンバーガーが、バスになったら・・・表紙を見ているだけで、きっと楽しいお話なんだなと感じることでしょう!

本書を読み終わった頃には、私ならと、エビカツがいいかな、あとはシャキシャキのレタスかな・・・なんて次のバスに乗ってほしいお客さん候補を想像してしまいました。

私だけでなく、きっと、本書を読んだ子ども達はそれぞれに、好みのハンバーガーが頭の中に浮かぶのかなと思いました。君なら誰が停留所で待っていたら嬉しい?と聞いてみたり、クレープやおにぎり、サンドイッチに置き換えると、さらに楽しいお話が広がっていくのではないかと思います。

『ぶるるん ぶるるん ハンバーガスに乗りませんか?』と表紙のハンバーガーバスが読者に問いかけています。そうか、私も乗っちゃっていいんだな!ぜひ私もハンバーバスに乗ってみたい♩と夢が膨らむストーリーでした。

ハンバーガーバス 裏表紙

よっぴー
  • よっぴー
  • 書店員のよっぴーです。2人の男の子と、1人の女の子の母として、毎日育児奮闘中です。
    私は自分の子どもに沢山の愛情を子どもが嫌がる時が来るまで、沢山沢山注ごう。心をもしコップに例えるなら、そのコップが溢れて「もう大丈夫だよ!」となるまで続けようと思っています。それだけは大事にしている信念です。
    絵本を読むのもその一つです。
    大切にしている愛情を伝える方法の1つだと思っています。

    保育士・幼稚園教諭二種・介護福祉士です。
    他に、ベビーシッター・ベビーマッサージ・ベビー’sサインなどの資格も持っています。
    絵本の感想とともに私の育児経験、保育士・幼稚園教諭免許を持つ書店員としてのアドバイスなどをご紹介出来たらと思っています。