昭和の思い出、そのままに「日中線記念館」
福島県喜多方市
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旧国鉄日中線熱塩駅(日中線記念館)を紹介します。
旧国鉄日中線は、磐越西線喜多方駅から分岐して山形県米沢市までの計画で敷設されました。
開通したのは、昭和11年、喜多方から熱塩までの11.6kmでした。
その後、米沢までの延伸も計画されましたが、戦争や戦後の社会情勢の変化で、昭和59年9月に廃線になりました。
その後、駅舎や関係資料を保存するために、日中線記念館が造られました。
この駅舎は、ヨーロッパ風の外観でおしゃれなつくりです。
円形の入口と、赤い三角屋根がかわいいです。
この記念館は、昭和60年に開館し、無料で公開しています。
一度行きたいと思っていた施設でしたが、今回、熱塩温泉に泊まる機会があったので、行ってみました。
かつて線路だった場所が駐車場になっているので、プラットホームの方から入れるようになっています。
ホームの部分に線路を残していてもよかったかなと思います。
ホームに残る駅名看板です。
この先、日中温泉があるのですが、延伸しないままに廃線になりました。
ホームにかかる屋根が木造で、いい雰囲気です。
今でもホームに列車が入って来そうです。
駅舎の中は、展示室になっています。
待合室の雰囲気は、昔のままです。
蒸気機関車の写真が、たくさん飾ってあります。
廃線セレモニーが盛大に行われたようです。
駅長事務室には、日中線の資料が展示されています。
昭和の時代の切符は、硬券でした。
行き先が印刷されている切符が入っています。
今は、ほとんど入っていませんが、1箇所だけ、切符が入っています。
「愛の始発駅 熱塩から 喜多方ゆき」おしゃれな記念切符です。
料金100円は、缶に入れてください、と書いてあります。
記念に1枚買いました。
裏は、熱塩温泉共同浴場のサービス券になっていました。
外には、ラッセル車と客車が展示されています。
キ・100278は、蒸気機関車が押すタイプの除雪車で、日中線では、冬に活躍していたのでしょう。
熱塩駅に展示されているのは、ラッセル車と客車ですが、喜多方駅の近くの遊歩道には、蒸気機関車C11が展示されています。
客車は、オハフ612752です。
これもC11に牽引されて活躍していたのでしょう。
中に入ると、昭和の時代に戻ったような気分になります。
この雰囲気、そうです、鬼滅の刃無限列車の時代です。
鬼滅ブームで、見学者が多かったようです。
懐かしい写真や資料がたくさんあって、隠れ鉄ちゃんとしては、もう一度行ってみたい所です。
40年前にタイムスリップしたい方にお勧めです。
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