早いもので今年も最後の月になっちゃいました。
朝晩の気温の冷え込みも厳しくなり太陽を拝める時間も短く、雪でも降れば一層冬を実感することになるのでしょう。ウィンタースポーツを楽しまれる方には待望の季節なのでしょうが、熱帯地方へ出入りしていた私には辛いシーズンの到来。
加えて抗がん剤治療の副作用である「手足症候群」も、気温が下がるのを待っていたかのように私の末端に顔を出してきますし。
この「手足症候群」が出てくると手先の痺れや痛みがあり、細かい手先の作業が辛いんですよねぇ。
いつも身に着けている腕時計の日付合わせ、11月は30日までので、「31日」を飛ばして「1日」へセットするのも苦痛なんですよねぇ（涙）。
私は持っていないのですが、最近は電波時計という時間や日付を衛星（GPS？）からの電波で自動設定してくれる腕時計があるようで、私の海外へ良く出かける知人も愛用しています。
「コイツは、海外を飛び回るビジネスマンには必須アイテムでしょ！」
なんて言われ、確かに自動で時差や日付を修正してくれると便利だとは思うのですが、何故かあまり“そそるモノ”を感じていない私。
面倒くさがりで新しいモノ好きな私にしては実に珍しいことだと思います（笑）。
こんなに便利なのに、何故私は“そそるモノ”を感じないのでしょうか。。。自分なりに考えてみた結論はこんな感じでした。
『（たぶん）私は腕時計の時間や日付を合わせることで、体内時計（体内暦）を調整している』
こう書くと、なんかカッコいいですね（笑）。
「時間」って、“唯一万人に平等に与えられるモノ”って耳にしますが、私は違うと考えています。
確かに、１分、１秒を皆同じ尺度で過ごしていることに変わりないのですが、実質はそれぞれで違うんだと思います。
私なりの解釈で例を挙げてみますと、
“カマキリが過ごす１分と亀が過ごす１分では、数百倍・数千倍の差がある”
と、こんな感じでしょうか。。。なんか、ますます分かりにくくなっちゃったかも（苦笑）。
一年で一生をその終えるカマキリ、一方で百年近くの寿命がある亀。。。
自分があとどれくらい生きながらえることができるかで、おなじ時間でも「価値」というか「重み」というか、分母が違いますもんね。
カマキリの場合は、『１年分の１分』、亀のほうは『１００年分の１分』。。。これって人間も同じだと思っています。
（本当は、カマキリではなくセミ辺りを例にしたかったのですが、セミって地上に出る前に数年間地中に潜伏してるんで不採用としました）。
“この先に自分がどれくらい生きていられるか”を分母に時間の消費を考えると、今自分がすべきこと、やっておきたいこと等、様々なモノが見えてくるはずなんですが。。。。しかし悩ましいのは、先のことなんて分かりませんし、しかも体の自由が効く元気でいないといけませんしね。
そう考えると「思い立ったが吉日」的な発想で“やりたいことは今のうちにやっちゃえ！！”という行動パターンになっちゃうんですが、私にとって『腕時計の時間や日付を合わせる行為』でいったん冷静になれるようです。
日本より時差が進んでいる国はほとんどないので、海外渡航時は通常『時を戻そう』的な調整が必要で逆に帰国時には『時を進めよう』となるのですが、以前は腕時計の『時を戻そう』調整を行うと得した気分になっていたのですが最近は反対に損した気分に浸ってしまう私。
実質は何も変わらないことは理解しているのですが、時を戻して損した気分になる自分を好きになれないでいます。
おそらく心のどこかで、
“今日も早く終わってくれればいいのに。”
なんて感覚が芽生えてるんでしょうねぇ。。。なんか弱気ですね、これが治療のせいなのか年齢のせいなのかは定かではありませんが。
そんな弱気な陥り勝手な私ですが、腕時計の時間や日付を合わせることで多少なりとも「時間」に対して向き合っているような感覚になれるのです。
おそらく、電話時計やスマホのように自動で修正してくれる機能に浸っていると味わえない感覚ではないでしょうか。
こうして今回は「31日」を飛ばして「1日」へ日付を調整した私ですが、やっぱり『時を進める』と何か嬉しい感じに陥りました。。。これは、１２月がボーナス支給と年末調整の恩恵が待っているからかもしれませんが（笑）。
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