"The Shenyang Cave Story" is unique story.

野性的な男の成功物語

【Zhener】今回は"The Shenyang Cave Story(申陽洞記)"を紹介します。一応妖怪退治になるのかな?


【Mermaid】真児さん、著者は誰ですか?


【Zhener】Qu You(瞿佑)。勿論「剪灯新話」に収録されてるよ。主役は定職こそ持ってないけど機転の利く人物なので面白いかもしれない。人魚ちゃん、そろそろいい?


【Mermaid】それではよろしくお願いします。


Lee Defeng lives in Mountain.

【Zhener】Lee Defeng(李徳逢)という人物が隴西(甘粛省)に住んでいた。彼は25歳だったが一向に仕事をしなかったので、周囲からは軽蔑されていた。


【Mermaid】まぁ、それは仕方ないでしょう。


【Zhener】元帝国の天暦年間(1328-1329)、彼は父親の友人(広西省桂林で役人をしていた)を頼ってその元に赴く。しかし彼は既に亡くなっていて広西省で暮らすことも甘粛省に戻ることもできなくなった。


【Mermaid】あらら、可哀そうに・・・。


【Zhener】とは言え、徳逢にも取柄はあった。馬に乗って弓矢を使うことがとても好きで、かつ上手だったのだ。彼はそのスキルを使って山に入り狩人として生計を立て始めた。桂州は名山が多かった。彼は自分の好きでかつ得意なことで暮らしていけるととても喜んでいた。


【Mermaid】嫌々仕事をするのは正直良い結果を生みません。徳逢さん、本当よかったですね。


billionaire QianWeng & his daughter

【Zhener】まぁ特技は人生を助けるんだろうな。さて、桂州にはQianWeng(銭翁)という豪族がいて、彼が大層裕福だった。その彼の娘が何者かにさらわれた。とても大事な娘で17歳になっても屋敷の外に出してもらえなかったほど。


【Mermaid】過保護ですねぇ・・・まぁ昔はそんなものだったみたいですけど。


【Zhener】銭翁もかなり追い詰められていて、「娘の居場所がわかった者がいたら財産の半分をやる、場合によっては娘を嫁にしてもいい」などと言い出した。それでも手掛かりはつかめなかったのだが・・・。


【Mermaid】「そんなこと言っていいの?」とは思うけど、相当追い詰められてる・・・。


Defeng in the Mountain

【Zhener】さて徳逢はそんなことも知らず今日も山に繰り出した。獲物を見つけて深追いしすぎて相当遠くまで行ったのだが、結局は逃がしてしまった。日が暮れてしまい既に闇、今夜は野宿だなと彼は考えた。遠くの山頂に灯りがあり、行ってみると崩れた廟。嫌々ながらも他にあてもなし、仕方なくそこで一夜を明かすことに。


【Mermaid】あのすいません。そんな人里離れたところにあるほこらに、どうして灯りがともってたんですか?動物は火を使えない。”誰か”がいるのでは?


【Zhener】それはその内言及するよ。徳逢は廟の軒下で休んでいたが、何かがやってくるのに気づいたので建物の梁の物陰に隠れた。すると物々しい行列がやってきたのだ。武装兵士が10人くらい、親玉は豪華な衣装を着ている。みなテナガザルのような顔をしていた。彼は「これは化け物だな」と感じた。


【Mermaid】なるほど。それが灯りの理由なのですね。


【Zhener】徳逢は豪胆だったので、物陰から親玉を射ってみた。矢は腕に当たり、親玉は叫び逃げ出した。兵士たちもそれに続いた。


【Mermaid】・・・相手が逃げたからよかったようなものですが、もし向かってきたら助からなかったですよ?まぁそれも含めて豪胆なのでしょうけど。


I know the story that is similar to!

【Zhener】翌朝になって徳逢は化け物を射た痕跡(血痕)を見つける。そしてそれをたどっていく。9㎞近く辿って歩くと大穴があり、しかもその中に続いていた。行くべきかどうか思案しながらうろうろしていると足を滑らせてその穴に彼は落っこちた。


【Mermaid】そういう話をどこかで読んだ覚えがあります。確か・・・。


【Zhener】倭国ではペドのバイブルになってる、アレですか?さてこの穴、相当深かったのですが徳逢は特に怪我もせずそこにある道を辿っていった。すると明るいところに出てしまい「申陽之洞」と書かれた門札があった。そこには反対人が何人かいた。


【Mermaid】”反対人”はペドのバイブルの方でしょう?この場合は門番でしょ?


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