皆さん、こんにちは。^^
「ヤングケアラー問題に率先して取り組んでいる埼玉県が、具体的な計画素案を公表しました!」
先日、埼玉県がヤングケアラー問題に関しての全国初となる大規模調査をしたという記事を書きました。
- 埼玉県内の高校2年生全員(55772人)への調査で、回答した48261にうち1969人(4.1%)が、通学しながら家族の介護や世話をしてるヤングケアラーに該当すると発表しました。
その実施調査・結果を踏まえて2021年~2023年度の支援計画の素案を公表しました。
➡ 早い進展と情報の公開など、埼玉県のヤングケアラー問題への積極的な取り組みが感じられます。
◎公表された支援内容(素案)
- ヤングケアラーに関する教育・福祉関係者の合同研修を新設する
- 3年間で合計1000人の受講を目指す
- 家族を介護するケアラー(大人の介護者)を含めた県民の認知度を現在の20%弱から70%まで引き上げる集中広報啓発期間を設ける
など5つの数値目標を設定して、今年度末までには正式決定するとの事です。
◎その他に3年間の支援目標
- ケアラー(ヤングケアラーを含む)が気軽に相談・利用できる※ワンストップ型の相談窓口を、現在の26市町村から63市町村まで拡充する予定。
- 各地域でケアラー(ヤングケアラー)が孤立するのを防ぐため、住民等による「介護者サロン」も53市町村から63市町村に増やす予定。
- 地域包括支援センターの職員らに相談対応の研修を行って、ケアラー支援人材を計3000人育成する予定。
※ワンストップ型 って?➡ 1箇所であらゆる相談に応じることで利用者の利便性が増す環境の事です。
「ヤングケアラーを信頼して見守る大人を増やし、困った時に相談できる場の整備や支援機関の人材育成が目標!」
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◎ケアラー問題有識者の見解
今回は高校2年生全員の調査となりました、その4割の生徒は「生活への影響はない。」と回答しています。
有識者の方から、「高校生は無理をして答えるところがあり、何も(支援を)しなくてよいとは考えない方がいい」と指摘した。
ケアラーの問題はとてもデリケートな事は携わっている人間にしか解らないと思いますが、調査やアンケート等で表面化されない部分にも手を差し伸べるべきだと言及されてる点はとても好感を持てます。
◎ケアラー達のリアルな相談相手は?
今回のアンケート調査で、生徒達が家族のケア等の悩みを相談する相手として選んでいるのは、担任の先生や保健室の先生でもなく
「SNS上で出会った人」
だったそうです。
メディアやニュースでは「SNSで出会う?」という事はあまり良いように言われない事も多い気がします。
けれど、ケアラー・ヤングケアラーの問題に関して言えば周りに同じ境遇や体験をしてる人が居ない事がほとんどで、ネットを通じて探せば簡単に見つかるのも現実ですね。
自分もブログ開始当初は、父の在宅介護関連の記事も多かったので、同じ境遇の読者さん達とたくさん話すこともできました。
長い在宅介護の生活で、父の介護の話をしていたのは限られた友人だけです。
それも理解してもらえてると言う実感はなく、ただこちらの愚痴を聞いてもらってるという感じでした。
【あとがき】
ここ最近は全国的にコロナ禍で相当大変な日々が続いていると思います、都道府県・各自治体でも取り組む内容や発表する内容もそれぞれ違います。
自分の住む大阪府では、新型コロナの感染拡大が全国でも突出しています。
これから12月にかけて、さらに府内での感染が拡大すれば何かしら強い要請等が出るかもしれないので、いろいろ準備もしておこうと思います。
国や府の取り組み・政策には不信感や疑問があるのも事実ですが・・こらえて今は耐えて我慢して、出来る事をやるだけだと思っています。
絶えて・我慢できる体力が店あるだけでも、恵まれているのかもしれません。
国中がそんな有事で大変な中でも、埼玉県はヤングケラー問題に対して積極的且つスピーディーに対応を見聞きすると本当に羨ましく思います。
この全国に先駆けて行われてるヤングケラー問題への取り組みは、数年後・数十年後にきっと埼玉県の大きな財産となって戻ってくるように感じました。
人は緊急事態・非常事態・ピンチの時にこそ、本性が露(あら)わになると言われます。
日本全体がコロナで有事の今だからこそ、各個人たった1人の行動の積み重ねで良い方向にも悪い方向にも向かってしまうように思います。
その事を改めて自覚して、今日も仕事・家事・予防対策を怠らずに丁寧に過ごしていこうと思います。
皆さんのお住まいの地域が、平穏に過ごせますように。
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