皆さん、こんにちは。^^
「皆さんは、親の介護の準備ができていますか?」
普段から両親共にご健康であれば、かなりの高齢でない限り親の介護の事を考えてる方は少ないかと思います。
周知の事実して、超高齢化社会はすでに来ていますし、医療技術や薬の進化でどんどん寿命も延びていいますが・・それは本当に健康寿命ですか?
具体的な準備というよりも、心の準備がとても需要だと思います。
【健康寿命って何?】
現在では「人生100年時代!」なんて言われてますが、自立して健康的な状態で100歳を迎える事は現実的にはかなり難しいと思います。
◎健康寿命とは、一般的に健康で自立した生活を送れる状態の事をいいます。
統計では、男女の平均寿命よりも、男性で9年・女性で12年も健康寿命が短いと言われています。
という事は、平均値ですが男女共に約10年程度はフレイルや要介護状態にある期間が起こる可能性があるという事になります。
これは、生活支援・介助、支援・介護の必要な状態で日常生活に制限等がある期間が約10年程度はあるという事です。
もちろん、生活習慣や生活環境などで個人差もあると思います。
※フレイル(要介護の前段階)についてはこちらの記事を参照して下さい。
【親の介護について】
親は自分を一人前になるまで面倒を見て育ててくれた大事な存在です。
けれど、家族の絆や愛情だけでは”介護”を継続していくことは困難になってきます。
- 肉体的、体力的な負担
- 精神的な目に見えない負担
- 介護に掛かる費用面での経済的負担
限界と感じる期間はいずれやってくると思いますが、それが半年なのか?3年後か?5年後か?実際に介護が始ってみないと解りません。
もちろん何年経っても愛情も変わらず、介護やサポートを続けられる家庭もあると思いますが個人的には少数派なように思います。
自分の場合は、30代前半~40代後半まで父親を在宅介護してきましたが5年目ぐらいには、人生やこれからの事を諦めてしまってたように思います。
姉も自分も、親との家族仲は良いわけではありませんでした。
姉は、早くに結婚して家を出て行ったので、父の介護は母と2人で16年間続きました。
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◎介護は容赦なく、日々を奪っていきます
- 若さ、年齢
- 経済面、お金
- 体力、生きる気力
- 未来、希望
期間が長ければ長いほど、多くの物が奪われていきます。
介護保険を使い、デイサービスを使い、自治体の支援や援助を受けて、税金等公的な支払いもいろいろ免除してもらって、できる限りの事をフルに使ったとしても、
「家族を介護する。」って言うのは、本当に大変です。
自分も気が付けば50前のおっさんに、人生の3分の1は親の介護で消えてしまいました。
現在父は、タイミング良く受け入れてくれる施設が見つかり入所する事ができました。けれど終身の施設ではない為、いずれはまた転所する事になると思います。
転所先の特養の順番が回ってくるまでに、後何年待つのかは解りません・・。
父の介護が、施設入所した事によってひと段落しました。
在宅介護中は、悲観的・絶望感ばかりが先行してただ消化する毎日を過ごしてました。現在は平穏な日常を、日々大切に過ごしています。
【親の介護の準備って?】
これは各家庭によって、何が正しいかが違ってくると思います。
自分の経験則で、少しでも参考になればと思う事を書いてみます。
◎両親がお元気なうちから、きちんと話あっておく
病気や事故で、ある日突然要介護状態になる事もあるかもしれませんが、大抵のご家族は高齢化や老化が自然に進んでいく事と思います。
まだお元気で、親世代・子世代でしっかりコミュニケーションがとれるうちから、向き合って家族会議・兄弟会議をする事をお勧めします。
親世代からすると「元気なうちから介護の話!?」なんて嫌がれるかもしれません、それなら兄弟・姉妹間でも、いろいろ話あったり決めれる事を相談しておいた方が良いと思います。
- 役所や施設等の事務的な処理の面は誰がやる?
- 経済的な負担面はどうする?負担割合は?親の資産状況は?
- 日常生活のケアは誰が対応する?
◎知っておいた方が良い事
- かかりつけ医は、どこの病院の誰先生?
- 普段のお薬は何飲んでるの?お薬手帳の場所は?
- 銀行口座を整理する際に、必要な手続き方法は知ってますか?
親も子も、元気でまだ時間のあるうちに少しづつでも、介護の負担を軽減する為の勉強をしたり、一時的な介護施設の利用等など手続きや資料に目を通しておく事でも、後々全然違ってくると思います。
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【役割分担をきっちり決めるのは難しい】
いざ介護が始ると、それはそれは多くの用事が発生します。
それにプラスして自分の仕事に生活や日常もあるので1日が全然足りない状況が当たり前になってきます。
家族間で協力できる状況なら、ある程度の役割分担を決めるのは良いと思いますが、その型にはまってしまうと逆に不都合やストレスが発生するように思います。
◎なので、できる家族がその時にやる、親も子もお互い助け合うなど、ある程度の家族間で余裕をもっての対応がポイントなように思います。
- ケアマネとの面談はいつやった?誰が空いてる?
- 市役所の手続き更新は?申請に必要な書類は?誰が書く?
- 消耗品の買い出しは誰が行く?ネットでの注文はやった?
ぱっと思いついたのこんな感じですが、とにかく介護は事務的な事から日常的な家事に至るまでやる事が山積してストレスフルです。
その為に、些細なトラブルでストレスが倍増してお互いが疲弊のループになってしまいます。
難しい事とは思いますが、家族間の会話・意思疎通・協力体制があればあるほど、介護への質も上がるでしょうし、家族への負担も減るように思います。
ちなみに、今書いてきた事はうちの家族では全く出来ていませんでした、なので毎日地獄でしたし、毎日絶望していました。
その経験もあって、こうすれば少しでも介護疲弊を回避できるかなと思います。
【あとがき】
親の介護というのは、病気と同じで実際に経験してみて始めて大変である事を思い知ります。
「親なので、家族なので、面倒をみる。」世間体や体裁だけでは、自分の人生を削って何年も介護するのは本当に厳しいものです。
少なくとも、親の介護が始った場合に自分に何ができるのか?自分を何をすべきなのか?自分は何を犠牲にしないといけないのか?
年齢は問わず、今この瞬間から考えておいて欲しいと思います。
大切な親の残りの人生と、自分のこれからの人生の為に。
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