在宅介護16年の闘い。

要介護4の父をリアル在宅介護してきた約16年を振り返る日常

【親が無年金】両親共に”国民年金未納”の現実。

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皆さん、こんにちは。^^ 

「両親2人共、国民年金払ってませんでした。」

 父の介護が始ってしばらくした頃、経済的な見通しも難しかったので

「貰える額は減るらしいけど、年金を早目に貰うように申請したら?」

と母親に聞いてみたところ・・

「私もお父さんも年金ずっと払ってないねん。」

”衝撃の回答”

自分達が子供の頃、まだ店の仕事も景気が良く年金が払えなかったと言う状況ではなかったと思う。

父は趣味や謎の骨董品にお金を使い、営業車も車検ごとに無駄に買い替えたりと、お金をジャブジャブ使ってました。

「私たちの世代の自営業者は年金を払って無い人も多い。」

と言う理論。当時このままずっと仕事も景気も安泰で続くと思ってたのか、いつまでも元気で働けるつもりやったんかな?

”元気で働き続ければ”の話ですけど!⇦自分もそうですが。

途中で払おうと思わなかったのか。もし収入も減って払えなくなったら、先の記事に書いた【年金免除や猶予】の制度を使わなかったのか。

たぶんこの制度の事は知らんかったと思いますけど。 

 40代前半で父は若くして大きな病気になり店はしばらく休業となりました。

自営なのでもちろん収入ゼロになりました。その時は保証の割と手厚い生命保険に加入していたので、なんとか乗り切れたと母親は言ってました。

貯金等の蓄えなどは、ほとんど無かったようです。

「将来、子供たちに迷惑をかけたくない。」

メディアのインタビュー等で見かける、自分達の老後をちゃんと考えて対策している親世代の人達。

世の中そんな【神親】の方ばかりではないと思います。

「神親でなく、それが普通の親なのか。」

先の事は当然解らない、今元気でも明日どうなるか解らない、だからその為に考えていろいろ準備して備えておかないといけない。

何もなく元気で長生きできれば良いけれど、何かあった時どうすんの?

【寿命】【健康寿命】は全くの別物。

本人が「子供達に迷惑かけたくない。」と思っていても、思惑と関係無く”病気になったり要介護になったり”、現実的には面倒をみてもらう事になる。

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親の面倒を子供がみる事自体は否定はしません、自分もそうしてきたので。

  • 親の面倒は子供が最後まで面倒みるのが当たり前。
  • 自分の親なので、仕方なく面倒をみる。
  • 自業自得でそうなったんなら、自分達でなんとかしろ。
  • 親は親、子供は子供、自分は自分で関係無い。

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それぞれの家庭環境や家族関係で、選択は違うと思います。

でもそれが、子供の人生も将来も削り取っとまでやる事なのかな・・。

今さら払ってこなかった年金の事について、親にとやかく言うつもりはありません。

何も前には進みませんし、解決にもならないので。

現在母は収入ゼロ、父名義の保険(個人年金)は掛けていたので、年間28万円ほど受け取ってます。

75歳の後期高齢者を過ぎてからは、毎年保険証の写しなどの書類を保険会社に送って正式な生存確認を申請しています

それまでは毎年、自動的に振り込まれてました。

年間28万ということは、月額で約2.3万。現在入所中の施設の月額費用が約5万円、姉と折半なので2.5万がうちで負担する費用。 

という事は細かい計算は別として、マイナスはたったの¥2000。

なんとか、施設の入居費用に関しては、ギリギリやっていけてる。

うちの店の状況がこれからどうなるか解らないし、姉がいつまで施設費用を負担してくれるかも解らないけれど、現状は回っています。 

「いろいろ考え過ぎ?世の中そういうもんなんかな?」 

在宅介護中は、いくら頑張っても上手く行かない事ばかりでした、頑張らなくても上手く行く事もあるんかな。

ずいぶん昔、自分は父が施設に入れば毎月10万以上の費用がかかり、当然毎月の費用はまかなえないと思ってました。

でもそうじゃなかった、知らない事だらけだった

  • 施設の事も減免制度の事
  • 介護保険の事
  • 後期高齢者の事
  • 介護の事を何も勉強してなかった事は、後悔・反省してます。 

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こうして父の事が現状で回ってるのは両親が年金未納からです。

非課税世帯で施設の入所判定の段階が低くその分月額費用が安くなるので。

低所得な結果ですが、これが良いのか悪いのか。。

税理士さんにも、限界が来たら世帯を分けて生活保護申請も視野にと言われました。

でもそれはそれで税金や保険料の面で弊害もあるので一概に良策ではないと、言ってました。現状はまだ回ってるのでなんとかなりそうですけど。

良い家に住みたい、良い車に乗りたい、おしゃれな服を着たい、あれが欲しい、これ買いたい、あれ食べたい、あの場所に行きたい。

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そんな時期も、もちろんありました。今は全くの無欲では無いけれど、特別欲しい物も何もないし、少ない物の暮らしで十分満足できるように考え方もずいぶん変わりました。

家賃と駐車場代、食費、光熱費、通信費、仕事の経費、被服費、父の施設代節約できるところはしっかり押さえて最低限毎月これが回ればそれで良いと思ってます。

自分が健康で居続けるのが大前提ですが。 

「早起きしてウォーキングして、ブログ書いたり、仕事して、のんびりしたり、ぼーっとしたり、夕方またウォーキングして、風呂入って、早くに寝る。今は、この何気ない日常のありがたみを感じてます。」

たぶん”今”が16年前に夢見てた”第2の人生”なんだと思います。  

皆さんのご意見などありましたら、お聞かせいただければ幸いです。 

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