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自然と文明の狭間で

~ 伊豆下田の山奥に独り引きこもり自給自足生活をする阿呆の現実 ~

おとしぶみ

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春になり様々な樹木に芽吹く若葉は、徐々にその緑を濃く変えながら大きさを増す。そんな時季、当地内にあるクリとかハンノキの下では、時々写真のような物が転がっている。大きさは3cm弱、淡緑の葉を巻いて出来た円筒形のそれは、オトシブミという昆虫が作った揺籃(ゆりかご)だ。

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樹木なので、葉はそれなりに高い位置に茂る。脚立でも立てて探れば、この写真のようなオトシブミの成虫がせっせと作業しているところを観察出来るだろうけど、多忙な春先は覗いている余裕がなかなか無くてね(で、写真お借りしました)。一見ゾウムシに似ているけど、口吻ではなく首や頭が長いのが特徴で、福島の郷土玩具「赤べこ」を連想してしまう。種類によって体色や形状はかなり違うらしいけどね。

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夏になれば樹木の葉は成長し、厚く硬くなってしまう。その手前の季節のまだ柔らかい葉を使うのは加工し易いとか、孵化した幼虫が食べ易いとか相応の理由が有るのだろう。いずれにしても、器用に葉を縦横に折込み巻いていく技術が遺伝子により継承され、誰に教わることなく本能で出来てしまうことは驚嘆だ。それに比べ、そこそこの大きさの脳を持っているのに、何度やっても覚えが悪く不器用な私って一体何だろう?(嘆)

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そんな彼ら(雌だから彼女らの方が適切か)の作品を丁寧に剥がしていくと、その先端には2mmにも満たない小さな琥珀色の卵がたったの一つだけ。種の存続を掛けこれでもかと大量に散卵する生物が多い中、この手間の掛け方は愛情の強さ故か?いやはや昆虫にしておくのが惜しいぐらいだ。その一方で、観察のため剥がした揺籃を元の状態に巻き戻すことすら出来ず、すぐに諦めてポイした人間の何と無能で非情で愚かなことか。ああ罪悪感、ゴメンね~m(_ _ )m

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(追記)うちでも成虫を見つけた!体長は10mm程で意外にも小さいが、これでもデカイ種類らしい。寄って撮ろうと手(手袋)の上に載せるが、動きが速くすぐ逃げられてしまった~。

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