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自然と文明の狭間で

~ 伊豆下田の山奥に独り引きこもり自給自足生活をする阿呆の現実 ~

どくだみ

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独特の臭いを放つ多年草「ドクダミ」。地下茎を伸ばして繁殖するのだが、その断片でも残っていればそこから容易に再生/繁殖する非常に生命力の強い植物だ。

それは耕作地に生えればタチの悪い雑草と言うことになる。移住直後は既存の耕作地に限らず所有エリアの至る所に繁殖していたため、畝にする場所はある程度掘り下げて、大量の石とドクダミの地下茎を除去することから始めなければならなかった。それはかなりの重労働だった(疲)。

さすがに作業後はその場所での発生は激減するが、前述の通り断片からでも再生するので完全な駆逐とはならず、再び所々で顔を出す。それを見つけるたびに小まめに引き抜くのはある意味根比べであるけれど、光合成させなければいずれ地下茎も弱り繁殖は止まる。巷では筆などで葉に除草剤を塗る方法もあるようだが、コストや手間が掛かるしリスクもあるので、私は今後もひたすら抜きまくる方法で対処する。

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競っていると憎たらしく見えていたものも、完全優位になると勝者の余裕というか、懐が多少大きくなるというか、相手を少し冷静に俯瞰で見れるようになる。ドクダミもよく考えたら毒がある訳じゃないし、バラ科の雑草のように棘がある訳でもない。だから耕作に関係ない場所ではわざわざ抜くのはやめにした。

管理者の攻撃が止んだ場所ではドクダミが堂々と葉を広げ、しばらくして白い花を咲かせた。ちなみにこの花、雄しべも雌しべもあるが結実はせず(地下茎で増えるから種はいらんわね)、何のために開花しているのか未だ謎らしい。濃緑の葉ばかりじゃ気持ちが沈むから、白花を咲かせて場を明るくしてるってか?

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そういえば花が咲く時季のドクダミは野草茶にする適期だったなあと思い出したので、やはり彼らも抜かれるハメに(笑)。とはいえ、そんなに沢山は作らないので群生の一部を利用するだけ。根の部分を切り落とし、全体をザッと洗ったら麻紐で縛り、風通しの良いところに吊し数週間陰干しする。こう見ると結構な丈に育ってるよなあ。

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乾燥した葉茎をバラバラに切って熱湯を注ぎ、充分色が出たら「ドクダミ茶」の完成。他の茶同様、好みで焙煎してから煎れても良い。

以前、地下茎が食べられると聞いて、畝整備で除去した物を茹でて試食してみたが、確かにデンプン質が多く芋的な味はあれど、いかんせん独特の生臭さが強く再度食べたいとは思わなかった(一緒に食べたビジターは「そんなにわるくない」って言ってたけど)。それに比べ、乾燥して作った茶には生葉にあるような生臭さは全く感じられず、意外にも飲みやすい。後味に残る清涼感が特徴的で、フラボノイド成分によるものだろう。考えてみれば大手飲料メーカーが作る清涼飲料にも使われているし、ドラッグストアで健康茶としても売られていて、ドクダミは実はメジャーな食材(?)と言えるのかもしれない。じゃあ今度は積極的に畝で栽培しようかって、それはないな~(危)。

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