男はつらいよの映画の中で寅さんに
「これからどこへいくの?」と聞くと
「風の吹くまま気の向くままよ」と寅さんが答えるシーンがある。
すると日常に縛られている役から、「いいねぇ♪ 自由で」と言われる。
社会から縛られず、自分の意志で道を決めている生活って誰もが憧れますよね。
その反面明日がどうなるか分からないという事は、不安となる人も多いと思います。
この言葉をどう受け入れるかによって言葉の持つ方向性が全く違った事となる事に面白さを感じます。
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 実は私も若い頃こんな旅行をしたことがある事を思い出しました。20年位前の事でしょうか、当時は年末年始に長い休みを取る事ができ、アメリカのニューヨークに行くことにしました。ニューヨークのクリスマスさぞかし派手なんだろう!と思っていたらそんな事もなくロックフェラープラザのツリーを見て、後は・・・そうでなんです、クリスマスにバカ騒ぎをするのは日本人の変な文化だったんです。そんな厳かなクリスマスを過ごし、現地で会った旅行代理店の人から「イタリアへ行くなら日本と比べて安く行けるよ」と言われ即答、次の日、大西洋横断でミラノへ✈ 

「あれ?入国審査あった?」まるで国内線みたいに出ちゃったけど・・

ここから始まる「風の吹くまま気の向くまま」の旅を考えれば細かい事はどうでもいい事よ。
firenze
イタリアは2回目でありましたが、行く都市、宿泊先はノープラン、食事も日本みたいにファーストフードやコンビニが無いから拘りたいと思います。ミラノでは旅行者が行いました。という事をしながら、ミラノ➡コモ➡ヴェローナ➡フィレンチェ➡ローマ➡ベネチア➡ミラノと行き当たりばったりの旅行を続けていきました。サンピエトロ寺院に行ったらローマ法王に会えると信じていたのですから本当に頭がどうかしていると言わざろうありません。

 途中問題もいっぱいありました。ジプシーの子供達に財布盗まれそうになったり、真冬のベネチアでホテルが取れず、苦労したり、高速列車ユーロスターでダブルブッキングでミンクのコートを着たおばちゃんと言い合いになり、その後周りのお客さん達が私の見方をしてくれて国際会議の様になったりと、色々な経験をしました。(アメリカ、バングラディッシュの方々が私を応援してくれました)その他にも言い表せない程問題だらけでした。
 何よりもスーパーで買ったスイーツ(ティラミス)は美味しかったです。大きい声では言えませんがアメリカのスーパーで買ったスイーツ最悪でありました。
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 と話は脱線し自分の事ばかり書いてしまいましたが、今の私であったら心配が先だってしまって行動が出来ないと思います。寅さんが言う様に「風の吹くまま気の向くまま」と言いプランで家族旅行をしたら家族からブーイングが出る事に間違いは無いでしょう。

 しかしながら自分の知識や経験の中だけで計画を立てて行動するのと、時には環境に委ねてみて、その中で自分が選択をし行動していくのでは、体験しうる結果に差が出てくると思います。

時には「風の吹くまま気の向くまま」を採り入れてみるのも生活を豊かにするのではないでしょうか。