膵嚢胞(IPMN)の記録

医師にぶつけた私のけしからん思い

定期検査後に

以前、私が医者だったらこう言うっていう妄想というけしからん記事を書きました。

この前の定期検査の時、EUS(超音波内視鏡)の麻酔が醒めやらぬ時、まるで酔っぱらった勢いで言うように、医師に思いをぶつけてしまったのです。

ちなみに、EUSの検査結果は「今のところ悪性を強く疑わない、引き続き半年おきの経過観察要」ということでした。

5年前にIPMNと診断した当時の主治医は病院を変わり、今は消化器内科の若い女医が主治医です。

みなさんは、若い女医は不安ですか?待ち時間が他の医師より極端に少なく、あまり人気がないようです。

ちなみに、私は、次の検査には行かない。病院すらも行かないと、毎回「行くこと」に葛藤しているので、主治医を選り好みする段階にもおよびません。

若い女医からの返答

検査結果を聞いた後、医師にぶつけた返答を、前回のけしからん記事から引用しつつ、ひとつひとつ書き出していきますね。

若い女医のイメージ

けしからん質問1

手術が苦痛を和らげる一つの手段ならば手術はしたいと思います。いたずらに苦痛を味わう期間を延ばす可能性が大きいならしたくないのです。
(引用:自身のブログhttp://nagai-michi.net/sui-kiroku-mrcp10/

医師の返答↓

想定している手術は、苦痛を和らげる手術ではありません。完治、長期的寛解を目指すものです。

(というか、今無症状なので苦痛はないんですけど聞いてしまいました。)

けしからん質問2

手術はしないと私が言えば、痛みが現れるまで経過観察も来なくていいよってことになるんですかね?
(引用:自身のブログhttp://nagai-michi.net/sui-kiroku-mrcp10/

医師の返答

いえ、強制はできませんがが、ぜひ、ぜひに来ていただきたいと思います。

気が変わった時に対応できるようにというのが一番の理由ですが、もし手術を望まれないと、はっきりとした決断がゆらがなかった場合でも、あらわれてくる症状の緩和の対策が早くできる可能性もあります。

けしからん質問3

私は3か所IPMNが点在していますが、そのうち一つが手術適用ラインになったら、3つを全部とると聞いていました。その範囲をとったら膵臓2割も残りませんよね?その状態で長生きしたくないんですが。

医師の返答

どこまでとって、どこまで残すか、リスクを説明したうえで患者さんの希望を尊重します。

例えば、今回の検査は3つのIPMNのうち一つが怪しいとEUS検査をして、結果OKでしたが、これが「手術すべきもの」という結果だったと想定します。

いまのところ他の2つのIPMNは5年も変化ありません。これを残して半分以上膵臓を残す選択も出来るかもしれません。そうすると、毎食後に薬を飲まなければならないという煩わしさに加え、残った2つのIPMNの経過観察にまたつきまとわれはします。

膵臓を半分以上残すことのリスクとQOLを比較して、最終的に患者様の意思で決めていただけると思います。

あなたはまだ手術を受ける段階ではありませんが、もし、今の状態で手術をうけたとしたら・・・

手術をうけたことによって、その後の生活制限、あなたの思われている苦痛について、術式別、摘出範囲別に、細かな説明を、ご希望とあらば今でも外科でご説明いたします。

ただ、今日ですと一度外科外来の受付をしていただいたあと、手の空いている外科医が対応します。別日にゆっくり、可能であればご家族のかたと来ていただくほうがいいかもしれませんよね?

(今は麻酔でよっぱらっているので、医師のおすすめどおり、今は乗り込みませんでした。)

なにかお聞きになりたいことがあればいつでもお越しください。内容によって内科、外科、返答する者が違うかもしれませんが、「聞いてはいけないこと」というのはありません。

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その後、看護師さんから

ベテラン看護師さんのイメージ

若い女医が答えてくれましたが、診察が終わってロビーに座っていると、年配の看護師さんがやってきて、しばしロビーでお話ししました。

看護師さん「ご家族の方はどう思ってらっしゃるのですか?手術は反対されている?」

私「家族(夫)は私の病気の事知りません。というか、話しても、へ?とか、いつも初めて聞いたって顔するんです。初めて聞いたって言うんなら、説明しようとしても、説明を聞かずその場から逃げるんです。それの繰り返しだからもう放置して私だけが淡々と決めているんです。息子は学生で遠方で暮らしています。」

 

看護師さん「あなたのご両親は?」

私「父は亡くなっており、母も高齢ですので・・・」

 

看護師さん「なんだか、ひとりで抱えてると思って話聞いてたんだけど、やっぱりね。やっぱりそうだったのね。半年後の外来のときにご主人をできれば連れてきてください。あなたの話を聞いてない状態のままでいいから。できればでいいですよ(笑)連れてくることがストレスになるならひとりでいらっしゃい。半年待たずとも質問だけでもいつでもきてね。できれば前日までに電話で予約取ってほしいけど。待ってるね!」

そう言って送り出してくれました。

私の想定した展開とは違いました

手術したくても出来ない人も多いのに、IPMNの段階で発見される人も少ないというのに、なんというけしからん!とか、長生きしたくないヤツは人間じゃない!とか逆にきれいごとぶっ込まれるとか、そんな雰囲気は微塵にもありませんでした。

おまけに、他の検査で偶然見つかったのであって、私は知りたくなかったのに知らせられたことも言ってしまいました。

病気の有無にかかわらず、私はこれからは長生きしたくない。お金は命よりも重いものだということも。

毎回検査に行くこともためらった挙句に来てしまっている事、こうして毎回来てしまうことを後悔すらしている事も話しました。

医師が怒るとか、早く話を切り上げようとするとか、めんどくさそうにするとか、そんなこともありませんでした。ま、まあ、若い女医さんで担当患者が少なかったからかもしれませんが。

わたしは本当にけしからん女です。けしからんけど、それが本音なんです。


ながながとけしからん私の文章をお読みいただき、ありがとうございます。
最後まで読まれた方、吐き気とかもよおされてないとよいのですが。。。

                      

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