俳句の作り方(主語・述語を決めよう)

 
 
4段階の手順を踏んで、簡単に俳句をつくる方法
 
①季語を選ぶ
②季語につながる語(述語)を選ぶ
③述語につながる語を選ぶ
④ ①~③の言葉で俳句を作る
 
具体的にやってみる
 
①季語を選ぶ
例えば「水引草」を選ぶ
 
 
②季語につながる語(述語)を選ぶ
助詞の「が、を、て、に、は、の」などを使い、水引草に繋がる語(述語)を選ぶ
 
水引草の
 
 
※言葉が見つからない場合は、歳時記の「水引草」の例句を見て、参考にするといい
 
 
 
③述語につながる語を選ぶ
助詞の「が、を、て、に、は、の」などを使い、「先」に繋がる語を選ぶ
先(が、を、て、に、は、の)○○だ
 
先に風が遊んでいる
 
※言葉が見つからない場合は、「てにをは辞典」で、「先」に繋がる語を探してもいい
 
 
④ ①~③の言葉で俳句を作る
 
「水引草の先に風が遊んでいる」という一文ができたので、俳句にする
 
水引の茎の先なる風あそび
 
 
 
 
 
 

音数からさがす季語

 

俳句を創っていると、次のように12音だけが先に決まるということがあります

 

〇〇〇〇〇 眼鏡曇って 雨が降る

 

このとき、上五に5音の季語や、4音+「や」の季語を入れようと考えるのですが、実際に5音や4音の季語を歳時記から探そうとすると、手間がかかります

「この季語良いかも」と思って音数を数えても、希望と違うことがあります

これを何回も繰り返すと、かなりの時間を費やすことになります

 

ですから、もし音数順に季語が並んでいる本があれば、5音の中から季語を選ぶ、4音の中から季語を選ぶ、ということができて、時間の節約になります

 

 

アマゾンのサンプルを見ていただければ内容は分かりますが

例えば3音の季語を見ると

「3音の秋、冬、新年、春、夏」の季語が順番に並んでいます

3音の秋の季語は「3音の事項、天文、地理、生活、行事、動物、植物」の順に並んでいます

 

このように規則をもって並べられているので、「3音の秋の天文」の季語を探したいときにも、楽に探すことができます

 

希望の音数の季語をスクロールして見ることができるため、思いがけない季語の取り合わせが見つかることもあります

 

 

本の中から季語を探すのに比べて、1回5分は時間の諸略ができると感じます

12回で1時間が節約です

時給計算をすると、千円の節約になります

120回検索すれば1万円の節約になります

 

「価格の内容のことが書かれている本か?」という視点というよりは

使えば使うだけ、自分の時間が節約できる、という視点で買うかを判断していただけたらと思います

 



「旧字・新字・旧仮名・新仮名・歴史仮名遣い・現代仮名遣い・文語・口語」

 

①「旧字体(旧字) ・ 新字体(新字)」

②「旧仮名(歴史的仮名遣い) ・ 新仮名(現代仮名遣い)」

③「文語体(文語) ・ 口語体(口語)」

 

それぞれの言葉の意味と表記の違いを書きます

言葉がいつも混同してしまう、という人は参考になさってください

 

 

 

①「旧字体(旧字) ・ 新字体(新字)」

 

旧字体は1949年以前の難しい漢字表記

新字体は1949年以降の簡単な漢字表記

 

1949年に内閣が、今までの漢字は画数が多くて複雑なので、簡単に書きましょうと決めました

1949年を境に漢字表記が変わったので、それ以前が「旧字体」、それ以降が「新字体」と呼ぶようになっています

 

「戀」が旧字体、「恋」が新字体です

「句會」が旧字体、「句会」が新字体です

どちらも新字体の方が、簡単な漢字表記になっています

 

変更になった文字は文化庁のページで確認できます >>>

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/kaitei_kanji_toshin.pdf

 

 

 

②「旧仮名(歴史的仮名遣い) ・ 新仮名(現代仮名遣い)」

 

旧仮名は1946年以前の難しい平仮名

新仮名は1946年以降の簡単な平仮名

 

1949年に内閣が、今までの平仮名の表記方法は多くて複雑なので、簡単にしょうと決めました

1949年を境に平仮名表記が変わったので、それ以前が「旧仮名」、それ以降が「新仮名」と呼ぶようになっています

 

例えば

「おう、あう、あふ、わう、はう」の旧仮名は、全部「おう」の新仮名に統一されました

具体的な単語を上げると次のようになります

「応じる(おうじる)中央(ちゅうあう)、扇(あふぎ)、国王(こくわう)、逢はう(あはう)」は

「応じる(おうじる)中央(ちゅうおう)、扇(おうぎ)、国王(こくおう)、逢はう(あおう)」になりました

 

変更になった文字は文化庁のページで確認できます >>>

https://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/gendaikana/index.html

 

 

 

③「文語体(文語) ・ 口語体(口語)」

 

文語体は800年ころから始まった、文章を書くときのルールで書いたもの

口語体は話し言葉をそのまま書いたもの

1900年ころ、文語体は堅苦しいから、もう話し言葉をそのまま書こう、といって始まりました

 

「鶯(うぐいす)来(こ)よと思ひしも・・」の文語体を口語体にすると「鶯よ来い、と思ってるのに・・」

といった感じです

 

 

 

最後に

次の俳句を、旧字体や旧仮名に変えてみます

 

新字体                旧字体

えがく虹鮮やかに消えてゆく  →  えがく虹鮮やかに消えてゆく

 

 

新仮名                旧仮名

えがく虹鮮やかに消えてゆく  →  円ゑがく虹鮮やかに消えてゆく

 

口語体                文語体

円えがく虹鮮やかに消えてゆく  →  円えがく虹鮮やかに消えゆきぬ

 






形容動詞で俳句を飾る

 
 
したたかに 水をうちたる 夕ざくら
 
上の句は、「したたかに」という形容動詞で一句を飾り立てている
形容詞や形容動詞は使わないほうが良いと言われるが、このように形容動詞を使っても素晴らしい俳句はある
参考にして俳句を作ってみよう
 
 
【参考にする方法】
例句は
「夕ざくらが水を打つ」
という一文があり、その間に「したたか」という形容動詞を加えて
「夕ざくらがしたたかに水を打つ」
という文にしている
 
これと同じように「何が(夕ざくらが)どうした(水を打つ)」という一文を作り
その間に形容動詞(したたかに)を入れて、面白い俳句を作ってみよう
 
 
 
 
作ってみる

    ↓

    ↓(何がどうしたの文を作る)

    ↓

夕ざくらが水を打つ

    ↓

    ↓(形容詞をいれる)

    ↓

夕ざくらがしたたかに水を打つ

    ↓

    ↓(語順を変える)

    ↓

したたかに水をうちたる夕ざくら

 

    ↓

    ↓(何がどうしたの文を作る)

    ↓

寒椿が風に散る

    ↓

    ↓(形容詞をいれる)

    ↓

寒椿がつややかに風に散る

    ↓

    ↓(語順を変える)

    ↓

つややかに風に散りたる寒椿

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

夏の季語を収録した「四季を語る季語 -夏-」の出版お知らせ



【概要】

2024年4月24日に、四季の風物(季語)を収録した「四季を語る季語 -夏-」を、アマゾンで出版をします。



[予約購入ページ]

下記ページから予約購入が可能です(予約日を過ぎても購入は可能です)

https://amzn.to/4cVeElS



[基本情報]

タイトル  四季を語る季語「夏」: 美しい日本の四季のことば

価格    1,250円

発売日   2024年4月24日

著者    木幡忠文・篠田清美

収録季語数 6,800語以上




[収録季語数の比較]

 6,600語 よくわかる俳句歳時記 ナツメ社

 7,000語 いちばんわかりやすい俳句歳時記 主婦の友社

18,000語 新版 角川俳句大歳時記 角川書店

2,4000語 本書(四季を語る季語)




[本の内容]

本書は季語の全てに意味を書いた本です。

俳句を作るときには、季語を入れるというルールがあり、作品を作る人たちは歳時記の中から適切な季語を探します。

ただ、現在出版されている歳時記は、主要な季語には意味が書かれているものの、関連季語には意味が書かれていません。

これでは、俳句を作る際に正確に季語を使うことはできません。また、正確な俳句の鑑賞もできません。

この問題を解決するために、本書は1年を通して24.000以上の季語を収録し、全ての季語に意味を書きました。

現在までに「秋・冬・新年・春」は出版済みで、今回の夏版で完結となります。




5冊の収録季語数  24,000語以上


時候の季語 1.800語以上  (立春・夏・炎天など)

天文の季語 1.400語以上  (風・雲・雨・星など)

地理の季語   600語以上  (川・海・山・野など)

生活の季語 7,100語以上  (扇・花火・日傘など)

行事の季語 3,600語以上  (こどもの日・祭など)

動物の季語 3,300語以上  (亀の子・天道虫など)

植物の季語 6,300語以上  (柿・さくらんぼなど)



四季を語る季語「秋」   : 1,100円

四季を語る季語「冬」   :   900円

四季を語る季語「新年」 :   500円

四季を語る季語「春」   : 1,000円

四季を語る季語「夏」   : 1,250円