現在、アメリカでは電子タバコが原因で肺疾病が引き起こされるEVALIが大流行して2,000人以上の被害者が出ています。
このEVALIの原因と言われているのが、THCとビタミンEアセテートです。
日本でも同様のトラブルが起こりうるのか、今回は考えてみたいと思います。
そもそもTHCとビタミンEアセテートって何?
THCは、
テトラヒドロカンナビノール(Tetrahydrocannabinol)の略。多幸感を覚えるなどの作用がある向精神薬。大麻樹脂に数パーセント含まれ、カンナビジオール (CBD) と共に大麻(マリファナ)の主な有効成分である。
ビタミンEアセテートは、
ビタミンEアセテートは、一般的な用途としては、食品やスキンクリームなどの化粧品にも使用される。しかし、吸入されると肺の機能を妨げる性質がある。また、THCを電子タバコのリキッドとして使う際の増粘剤として使用されることがある。
となります。簡単に言えば、電子タバコのリキッドの中にマリファナと同じような成分のものを含ませて吸っている場合、このTHCとビタミンEアセテートが含まれている可能性が高い、と言えます。
ニコチン入りであっても、通常の電子タバコのリキッドの中には含まれていないとアメリカの電子タバコ販売店は発言しています。
参考:
【公式見解】Vape.Shopの製品の安全性について
アメリカのタバコ小売業者は今後の業界の行く末を不安視
日本にある製品には含まれているの?
結論から言えば、公式に検査結果が発表されているわけでは無いので100%正確な答えはありません。
まず、電子タバコのリキッドを輸入する際ですが、THCが含まれるような製品は厚生労働省が輸入許可を出さない可能性が高いです。
参考:総務省
逆に言うと、含まれている場合は、健康云々の前に大麻取締法違反になる可能性があるので、疑いがある場合には一応販売元への確認をおすすめします。
IQOSに含まれているか、という話になると、そもそもTHCなどが規制対象になってくる以上、日本で正式に販売されているものに関しては心配不要だと判断出来ます。
ここでのビタミンEアセテートも基本的にTHC成分との関連で使われるものなので、こちらも心配は不要かと思われます。
EVALIの心配という意味では一旦問題ありませんが、他の部分で健康に問題が無いかと言われるとまだ不透明な部分が多いです。
VAPE NEWSでも引き続きこの辺りの情報は追いかけていき、出来れば本人も、また周辺の人も安心出来るような事実、もしくは明らかな危険性など事実情報を発信していきたいと考えています。