オンラインの本屋さんから届いた本、城山三郎の「冬の派閥」、早速読みました。
先日、BSで見た番組で、幕末の尾張藩の藩主「徳川慶勝」や、高須四兄弟のことが気になったからです。
高須四兄弟とは、苗字が高須というのではなく、美濃の高須藩主の松平義建の息子たちです。
徳川慶勝・・・尾張藩藩主に
徳川茂栄・・・一橋家当主に
松平容保・・・会津藩主に
松平定敬・・・桑名藩主に
高須藩は、尾張藩の支藩ということで、徳川慶勝は尾張藩主に期待されていたのですが、幕府の方がなかなかうんと言わず、かなりの間待ってからやっと藩主となったそうです。
この本も興味深く1日で読んでしまいました。
昨年「西郷どん」を大河ドラマで観ましたね。
同じ時代の頃の人ですが、ドラマではほとんど出ていなかったような・・・。
でも、ドラマが記憶に新しいので、私の脳内ではドラマに登場しているようにも感じました。
この本によると、じっくり型で真面目な慶勝が、徳川斉昭・慶喜父子のいきなりな策略や、京都の公家の謀、薩長や浪士などの血みどろの争いに引き回され、さらに尾張藩でも対立が起き、不本意に藩士たちを処罰することになってしまうのです。
更に、兄弟たちの心を理解し、向いている方向は同じなのに、敵対することになってしまいます。
戦うことなく、街道筋にも話をつけて江戸への進軍を通した尾張。
慶喜は大政奉還して戦うこともせず逃げているから、尾張が戦う必要はありませんね。
でも、明治になってから表舞台に出ることはありませんでした。
明治維新とはなんだったのでしょう・・・。
権力闘争でもあるかもしれませんが、諸外国に植民地にされないようにそれぞれが力を尽くしたことは、今の日本にとってありがたかったのでしょう。
この本では、慶喜が写真や絵など多趣味であることは書いてありましたが、慶勝の写真の趣味のことは書いてなくて、特に趣味もない真面目な人のように描いていました。
でも、先日の番組によると、写真や記録などしっかりとってあり、まめな人だと感じました。
また別の本を見たら、違う人物像を感じるかも。
慶勝の撮った写真入りの本が見たかったのですが、売り切れているようなので、また図書館などでいろいろ探してみようと思います。
先日書いた記事↓
行ってみたいところ
行基寺・・・・ 美濃高須藩松平家菩提寺