KAGOYA CLOUD VPSに初心者がプロキシサーバーを立ててみた。
第一弾のServersMan@VPS、第二弾のConoHa VPS、第三弾のさくらのVPS、第四弾のGMOクラウド VPS、第五弾のWebARENAに続いて今回はKAGOYA(カゴヤ) CLOUD VPSにプロキシサーバーを立ててみました。
KAGOYA(カゴヤ) CLOUD VPSの登録・契約方法とプロキシサーバーを立てる手順を纏めましたので最後までご覧頂けると嬉しいです。
KAGOYA(カゴヤ) CLOUD VPSとは?
まずKAGOYAの主なプランは下記になっています。
項目 | 1コア / 1GB | 2コア / 2GB | 3コア / 3GB | 4コア / 4GB | 6コア / 8GB | 8コア / 16GB | 12コア / 32GB |
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初期費用 | 無料 | ||||||
月額料金 | 660円 | 979円〜 | 1540円〜 | 3300円〜 | 7150円〜 | 14300円〜 | 26400円 |
日額料金 | 24円 | 35円〜 | 55円〜 | 118円〜 | 256円〜 | 511円〜 | 943円 |
CPU | 1コア | 2コア | 3コア | 4コア | 6コア | 8コア | 12コア |
メモリ | 1GB | 2GB | 3GB | 4GB | 8GB | 16GB | 32GB |
ディスク容量 | 20GB | 30GB〜 | 30GB〜 | 50GB〜 | 100GB〜 | 100GB〜 | 200GB |
今回もプロキシサーバーを立てるだけなので一番安い1コア / 1GBプランにしました。
KAGOYA CLOUD VPSでは日単位での契約が可能です。(サーバーを削除すれば翌日から課金されません。)
サーバーの停止だけでは課金は継続されますのでご注意下さい。
KAGOYA(カゴヤ) CLOUD VPSの契約方法
それではKAGOYA(カゴヤ)の契約方法を説明していきます。
下記のリンクボタンからKAGOYA(カゴヤ)公式ページを開きます。
KAGOYA(カゴヤ)公式ページを開いたらページ下部にあるお申し込みはこちらをクリックして下さい。
次の画面ではオンラインでのお申し込みと郵送でのお申し込みを選択しますが、ここではオンラインでの申し込み方法を説明していきます。
オンラインでのお申し込みの項目にあるお申し込みボタンをクリックします。
続いては同意事項の確認になりますので内容を良く読み2個所にチェックを入れて次へ進むボタンをクリックします。
次のページは個人情報の入力画面になりますので指示に従って入力や選択を行ないます。
特に難しい個所はないかと思いますので全ての説明は省きますが、何か所か説明します。
アカウント名指定
ご自分でアカウント名を設定したい場合はチェックを入れて現れたボックスに入力して下さい。
パスワード指定
6〜20 文字で設定して下さい。
ご利用形態
個人の方は「個人・個人事業主」を選択して下さい。
紹介コード
空欄で構いません。
全ての入力・選択を終えたら次へ進むをクリックします。
次の画面は入力・選択した項目の確認ページになりますので間違いが無いか確認し、問題がなければ次へ進むをクリックします。
下記画面が開くので、登録画面へをクリックして下さい。
クレジットカード情報の入力画面になるのでクレジットカードを用意して入力し、指示に従って進めます。
クレジットカード情報の登録が完了すると登録したメールアドレスにKAGOYAから【仮お申し込み受付】のタイトルでメールが届いているので確認します。
メール内に本登録手続きの為のURLが記載されているのでクリックして下さい。
URLをクリックするとSMS認証・音声認証画面が表示されるので、どちらかの方法で認証を行なって下さい。
SMS認証の場合は下記の画面になるので届いたショートメール内に記載されている数字を入力し、認証を完了させて下さい。
認証が完了したらもう一度メールを確認します。
【登録完了のお知らせ】というタイトルのメールが来ているはずです。
メール本文にログイン用のURLとアカウント名が記載されているので、登録時に設定したパスワードを使用してログインして下さい。
KAGOYA(カゴヤ) CLOUD VPSでプロキシサーバーを立てる
ログインしたらプロキシサーバーを立てる為の準備を行ないます。
準備編
ログインすると下記画面になっていると思いますので、セキュリティタブをクリック→セキュリティグループを開いて下さい。
次にセキュリティグループ追加をクリックします。
セキュリティグループ追加をクリックすると下記画面が開くので、プロトコルはそのまま「TCP」でIPの項目に「*」か自分のIPアドレスを入力します。(「*」は全てのIPアドレスを許可)
ポートには「22」を入力して下さい。
次にもう一つ入力するので大きい方の追加ボタンをクリックします。
そうすると入力欄が増えるので、プロトコルはそのまま「TCP」でIPの項目に「*」か自分のIPアドレスを入力、ポートには「3128」を入力して下さい。
※このポート「3128」の部分はプロキシサーバーで使用するポートになりますが「3128」でなくても構いません。(分からない方は3128で入力して下さい)
ここまで入力したら登録ボタンをクリックします。
セキュリティグループの追加が終わったら、もう一度セキュリティタブをクリック→ログイン用認証キーをクリックします。
開いた画面の右側にあるログイン用認証キー追加を開きます。
下記画面が現れるので、登録ボタンを押してログイン用認証キーをダウンロードします。(ログイン用認証キー名を任意の名前に変更しても構いません)
ダウンロードしたログイン用認証キーは再発行できませんので大事に保管して下さい。
これでセキュリティ関係の設定が終わりましたので次はインスタンスを作成します。
インスタンスタブをクリックして下さい。
下記画面になるので、+インスタンス作成をクリックします。
次の画面でプランやOSなどを選択します。
スペック
プロキシサーバーを立てるだけなら一番安い1コア / 1 GBを選択します。
パッケージ
この後の説明をCentOSで行なうのでCentOS7を選択します。
ログイン用認証キー
先ほど作成したログイン用認証キーが表示されていると思うのでそのままでOKです。
virtio
ONのままでOKです。
セキュリティグループ
先ほど作成したセキュリティグループを選択します。
コンソールログインパスワード
パスワードを設定します。
インスタンス名
そのままでもOKですし、任意の名前に変更しても構いません。
全ての入力・選択を終えたら最下部のインスタンス作成をクリックして下さい。
インスタンスの作成が完了すると下記画面になりますが、ここに表示されているIPアドレスをこれから使用します。
設定編
今回もTera Termを使って作業を行なっていきます。
ダウンロード・インストールが終わるとデスクトップ上にTera Termのアイコンが現れるので起動します。
起動すると下記画面が現れますが、ここで入力するのはホスト欄のみです。
ホスト欄には先ほどのIPアドレスを入力して下さい。
OKをクリックすると下の警告画面が出ますが、続行をクリックして進めて下さい。
次の画面で必要なのは二か所。
まずユーザ名に「root」と入力して下さい。
そして真ん中ら辺にRSA/DSA/ECDSA/ED25519鍵を使うとあるのでチェックを入れて、先ほどダウンロードしたログイン用認証キーを選択します。
終わったらOKをクリックします。
正常にログインできるとこのような画面になります。
まずこの画面でsquidというものをインストールします。
yum -y install squid
このコマンドをコピーして右クリックで貼り付け→Enterでインストールが開始されます。
数分でインストールが完了します。(終わるとComplete!と表示されます。)
次に下記をコピーして右クリック→Enterを押します。
vi /etc/squid/squid.conf
すると下記の画面になります。
この画面内に必要情報を追記していきますが、初めての方は編集の仕方が分からないと思います。
ただクリックしてキーボード叩いたりコピペは出来ないんです。
編集するには入力モードっていうのにしないといけないので、キーボードの「i」を押します。
「i」を押すと画面一番下に-- INSERT --って表示されると思います。
これで追記(編集)出来るようになりましたので下記を追記します。
acl testacl src 00.00.00.000/32
http_access allow testacl
forwarded_for off
request_header_access X-Forwarded-For deny all
request_header_access Via deny all
request_header_access Cache-Control deny all
acl testacl src 00.00.00.000/32の00.00.00.000は自分のIPアドレスを入力して下さい。
これは、特定のIPアドレスからだけ受け付ける設定のようです。
複数のIPアドレスからアクセスする場合はその分だけ必要という事ですね。
これをどこに追記するのかですが、これまでは真ん中ら辺に追記していましたが、どうやら一番上でも問題なさそうなので一番上に追記します。
キーボードの「i」を押して入力モードにしたら、エンターキーを2〜3回押してスペースを作り追記(コピペ)して下さい。
追記(コピペ)が終わったらキーボードのEscを押して入力モードを終了させます。
そして追加した情報を保存する為に「:wq」をコピペしてEnterを押します。(画面のどこでも良いので右クリックすれば最下部に「:wq」が入力されます)
次に下記のコマンドを入力・エンターでsquidを起動させます。
systemctl start squid
しかし、下記のエラーが出てsquidを起動できません。
Job for squid.service failed because the control process exited with error code. See "systemctl status squid.service" and "journalctl -xe" for details.
これまで行なってきたVPSサービスではこのようなエラーが出た事がないので困惑しましたが、ネット上を探したところ解決策が見つかりました。
どうやらCentOSのバージョン次第でこのエラーが出るようです。
KAGOYAのCentOSのバージョンを確認するとCentOS Linux release 7.2.1511 (Core)となっていました。(恐らく7.2だとエラーが出るようです)
これを下記コマンドでCentOSのバージョンをアップデートします。(数分掛かります)
yum -y update
終わるとComplete!と表示されます。
もう一度CentOSのバージョンを確認するとCentOS Linux release 7.7.1908 (Core)と7.7になりました。
この状態でもう一度下記のコマンドを入力・エンターでsquidを起動させます。
systemctl start squid
するとエラーが表示されずにsquidが起動します。
あとはパソコン側にプロキシの設定をしてあげれば完了です。
Windows10のプロキシ設定方法はこちらで説明しているので分からない方は参考にして下さい。
KAGOYA CLOUD VPSのプロキシサーバーまとめ
KAGOYA CLOUD VPSは管理画面からセキュリティグループの設定が必要だったのでWebARENAとパターンが似ていました。
似てはいましたが、WebARENAはセキュリティグループの設定とコマンドによるポート開放の両方が必要でした。
しかしKAGOYA CLOUD VPSはコマンド操作によるポート開放は必要なかったのでやっぱりVPSサービスによって微妙に違うんですよねOSが同じでも。
後はCentOSのバージョンによってはsquidが起動できない事も勉強になりました。
KAGOYAのCetOS7もその内バージョンアップしたもの(7.3以上)がデフォルトで使えるようになるでしょうし、他のVPSサービスではCentOS8も使えているので今回のようなエラーにはあまり遭遇はしないと思いますが、そういう事もあると頭に入れておけば良いのではないでしょうか。
KAGOYA CLOUD VPSの使用感に関してはプロキシサーバーとしてしか使用していないので分かりませんが、KAGOYA CLOUD VPSは日額で使用できるので試しに使ってみたいという方には非常に良いと思います。(出来ればConoHaのように時間課金だともっと良いのですが)
一度試してみたい方はこちらから登録してみてくださいね!
そろそろ紹介できる国内のVPSサーバーが無くなってきたので次回は海外のVPSサービスでプロキシサーバーを立てる方法を紹介しようと思っています。
それでは最後までご覧頂きありがとうございました!