GMOクラウド VPSに初心者がプロキシサーバーを立ててみた。
第一弾のServersMan@VPS、第二弾のConoHa VPS、第三弾のさくらのVPSに続いて今回はGMOクラウド VPSにプロキシサーバーを立ててみました。
GMOクラウド VPSの登録・契約方法とプロキシサーバーを立てる手順を纏めましたので最後までご覧頂けると嬉しいです。
GMOクラウド VPSとは?
まずGMOクラウド VPSには6つのプランがあるようです。
項目 | 1GBプラン | 2GBプラン | 4GBプラン | 6GBプラン | 8GBプラン | 12GBプラン |
---|---|---|---|---|---|---|
初期費用 | 4000円 | |||||
月額料金 | 780円〜 | 1280円〜 | 2380円〜 | 4580円〜 | 6580円〜 | 10480円〜 |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 5コア | 6コア | 7 コア |
メモリ | 1GB | 2GB | 4GB | 6GB | 8GB | 12GB |
ディスク容量 | 50GB | 100GB | 200GB | 400GB | 600GB | 800GB |
今回もプロキシサーバーを立てるだけなので一番安い1GBプランにしました。
GMOクラウド VPSは初期費用4000円が必要ですが、15日間無料お試しがあるので今回は無料お試しを利用させてもらいました。
GMOクラウド VPSの契約方法
それではGMOクラウド VPSの契約方法を説明していきます。
下記のリンクボタンからGMOクラウド VPS公式ページを開きます。
GMOクラウド VPS公式を開いたら画面右上にあるお申し込み(15日間無料)をクリックして下さい。
次のページで使用したいプランを選択します。
プロキシサーバーしか使用しない場合は一番安い1GBプランで十分です。
次のページで契約期間・OSなどを選択します。
契約期間 | 1ヵ月契約・6ヵ月契約・12ヵ月契約の中から選択します。 |
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OS | CenOS、Ubuntu・Debianから選択します。(CenOSとUbuntuのやり方を紹介しています) |
テンプレート | 選択できる場合は好きなものをお選びください。 |
コントロールパネル | 選択できる場合は好きなものをお選びください。 |
次に進む | 全ての選択が終わったらクリックします。 |
次のページはドメインの選択ですが、私はドメインを使う予定が無いので、ドメイン名を利用しないでIPアドレスを利用する。を選択しました。
選択が終わったら次に進むをクリックします。
続いては名前や住所などの個人情報入力画面になります。
ご自身の情報を入力して下さい。(画面全体でコピペできません)
会社名 | 個人の場合は記入の必要はありません。 |
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部署 | 個人の場合は記入の必要はありません。 |
氏名・担当者名 | 氏名を漢字とカタカナでそれぞれ入力します。 |
郵便番号 | 郵便番号を入力します。 |
都道府県 | 郵便番号を入力すると自動選択されます。 |
市区町村 | 郵便番号を入力すると自動入力されますので続きを入力します。 |
番地・建物名 | 番地以降の住所を入力します。 |
電話番号 | 電話番号を半角数字で入力します。 |
FAX番号 | FAX番号を半角数字で入力します。(無ければ空欄でOK) |
E-mailアドレス | メールアドレスを入力します。 |
E-mailによるご案内 | お知らせを受け取るか選択します。 |
次に進む | 全ての入力が終わったらクリックします。 |
次のページはお支払い情報の入力になります。
お支払方法 | クレジットカードか銀行振込を選択します。(クレジットカードを選択した場合はカード情報を入力して下さい) |
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請求書送付 | 請求書の送付が必要な方は希望するを選択して下さい。(銀行振込を選択した場合のみ) |
BPコード | 空欄で構いません。 |
キャンペーンコード | 空欄で構いません。 |
次へ進む | 選択・入力が終わったらクリックします。 |
次のページは電話認証画面になります。
電話認証を開始するをクリックすると、先程入力した電話番号に認証コードを知らせる自動音声の電話が掛かって来るので、そのコードを次の画面で入力して下さい。
これで申し込み手続きは完了となります。
次に登録したメールアドレスを確認します。
GMOクラウド VPSマイページのURLとユーザーID、パスワードが記載されたメールが届いていると思うのでこの情報を元にダッシュボードににログインします。
しかしながらこのタイミングでログインをしてもまだVPSを使用する事が出来ません。
VPSの設定が完了するまで数時間〜2営業日掛かるので次のメールが来るまでお待ちください。(サーバー設定完了のお知らせメールが届きます)
VPSの設定が完了したら先程のメールの情報を元にダッシュボードにログインして下さい。
ログインすると下記画像の画面になると思います。
赤で囲った箇所が恐らくOFFになっている筈なのでONをクリックして下さい。
次にマイページ上部メニューのVPSコンソールを開きます。
契約一覧にあるオレンジのアイコンを右下にあるサーバー情報にドラッグします。
ドラッグすると、サーバー情報が現れるので、その中にあるIPアドレスとパスワードを使ってプロキシサーバーを立てていきます。
GMOクラウド VPSでプロキシサーバーを立てる
今回もTera Termを使って作業を行なっていきます。
ダウンロード・インストールが終わるとデスクトップ上にTera Termのアイコンが現れるので起動します。
起動すると上記画像の画面になります。
入力が必要なのはホストだけ。
ホストには割り当てられたIPアドレスを入力します。(IPアドレスはダッシュボードからも確認できますし、メールにも記載されています)
IPアドレスを入力したらOKをクリックします。
OKをクリックすると下記画面が現れます。
ここで入力が必要なのは2箇所、ユーザ名とパスフレーズ。(パスフレーズはダッシュボートとメールで確認できます)
GMOクラウド VPSのユーザ名は下記の通りです。
Ubuntuの場合は"root"
CentOSの場合は"root"
入力したらOKをクリックして下さい。
ここからは選択したOSによって方法が変わりますので別々に説明します。
CentOSを選択した場合
ログインするとこのような画面になります。
まずこの画面でsquidというものをインストールします。
yum -y install squid
このコマンドをコピーして右クリックで貼り付け→Enterでインストールが開始されます。
数秒でインストールが完了します。(終わるとComplete!と表示されます。)
次に下記をコピーして右クリック→Enterを押します。
vi /etc/squid/squid.conf
すると下記の画面になります。
この画面内に必要情報を追記していきますが、初めての方は編集の仕方が分からないと思います。
ただクリックしてキーボード叩いたりコピペは出来ません。
編集するには入力モードというのにしないといけないので、まずキーボードの「i」を押します。
「i」を押すと画面一番下に-- INSERT --と表示されると思います。
これで追記(編集)出来るようになりました。
何を追記するのかというとネットで調べると人によって違うのでどれが本当の正解なのかイマイチ分かりませんが私の場合は下記を追記する事で上手くいきました。
acl testacl src 00.00.00.000/32
http_access allow testacl
forwarded_for off
request_header_access X-Forwarded-For deny all
request_header_access Via deny all
request_header_access Cache-Control deny all
acl testacl src 00.00.00.000/32の00.00.00.000は自分のIPアドレスを入力して下さい。
これは、特定のIPアドレスからだけ受け付ける設定です。
複数のIPアドレスからアクセスする場合はその分だけ必要という事です。
これをどこに追記するのかですが、私の場合は一番上に追記しました。
キーボードの「i」をクリックで編集モードにしたら、エンターキーを2〜3回押してスペースを作り、キーボードの「↑」で上まで戻り下記をコピペして下さい。
更に画面下の方にいくとhttp_port 3128とありますが、3128以外のポート番号にしたい方はその番号に書き換えて下さい。
追記(コピペ)とポート番号の変更が終わったらキーボードのEscを押して入力モードを終了させます。
そして追加した情報を保存する為に「:wq」をコピペしてEnterを押します。(画面のどこでも良いので右クリックすれば最下部に「:wq」が入力されます)
次に下記のコマンドを入力・エンターでsquidを起動させます。
次にファイアウォール(ポートの開放)の設定を行ないます。
下記のコマンドを1行ずつ入力・エンターして下さい。
systemctl start firewalld
firewall-cmd --zone=public --add-port=3128/tcp --permanent
firewall-cmd --reload
3128の部分は先ほど変更した場合はその番号に置き換えて下さい。
これで完了となります。
あとはパソコン側にプロキシの設定をしてあげれば完了です。
Windows10のプロキシ設定方法はこちらで説明しているので分からない方は参考にして下さい。
Ubuntuを選択した場合
ログインするとこのような画面になります。
まずsquidというものをインストールします。
下のコマンドを一行ずつコピー→右クリックで貼り付け→エンターで実行します。
apt-get update
apt install squid
2行目の途中で「Do you want to continue? [Y/n]」と出てくるので、キーボードの「Y」を押してエンターです。
続いて次のコマンドを実行します。
vi /etc/squid/squid.conf
このコマンドを実行したらキーボードの「i」を押して編集モードにします。
編集モードにしたら、エンターキーを2〜3回押してスペースを作りキーボードの「↑」で上まで戻り下記をコピペして下さい。
acl testacl src 00.00.00.000/32
http_access allow localnet
http_port 3128
acl testacl src 00.00.00.000/32の00.00.00.000は自分のIPアドレスを入力して下さい。
これは、特定のIPアドレスからだけ受け付ける設定です。
複数のIPアドレスからアクセスする場合はその分だけ必要です。
http_port 3128の部分は他のポート番号にする場合は変更して下さい。
コピペしたらキーボードの「Esc」を押して編集モードを終了し、キーボードで「:wq」と打ち込んでエンターを押します。
エンターを押すと元の画面に戻るので次のコマンドを一行ずつ実行します。(ポートの開放)
ufw allow 3128
先程ポート番号を3128から変更した場合はそのポート番号に置き換えて実行して下さい。
最後に下記コマンドを実行すれば終了です。
systemctl reload squid
/etc/init.d/squid start
あとはパソコン側にプロキシの設定をしてあげれば完了です。
Windows10のプロキシ設定方法はこちらで説明しているので分からない方は参考にして下さい。
GMOクラウド VPSのプロキシサーバーまとめ
今回ご紹介したGMOクラウド VPSは初期費用は掛かりますが月額料金もそれ程高くないので利用してみては如何でしょうか?
また、15日間無料お試しもできるので気になっている方は一度使ってみて下さい!
申し込み時に選択したOSを変更する事が出来ない仕様になっているのでご注意下さい。
それでは最後までご覧頂きありがとうございました!