数日前のニュースです。
 京都市北区で、60歳の息子が92歳の母親を絞殺し、自身も首を吊って無理心中したというものです。
 残された遺書には、「母親の世話に疲れた」と書かれていたということで、それ以上の情報は載っていませんでした。

 このようなニュースをよく目にするようになりました。
 平均寿命が延びていることと、老々介護が増えていることも関係していると思います。

 親の介護が悲劇を生む要因として、私自身の経験から下記の3点が考えられます。

①ストレス
 第1はストレスが溜まることですが、親に対してと周りの人間に対してとの2つがあります。

 親に対しては、お世話(介護)は自分のペースではできない、相手の状況や都合で、時間に関係なく振り回されます。
 何か用事があっても、寝ていても呼ばれます。
 私のお袋は要介護3なので、まだいい方かと思います。
 要介護4とか5の場合は、とてもたいへんだと思います。

 もう一つは、周りの人間との温度差というか、意識のギャップです。
 介護のたいへんさは、1か月でも同居して、世話をした経験のある人は分かると思います。
 たまに顔を見せに来る人には、とうてい分からないと思います。
 そういう人の悪気のない、無意識の言動にイラつくことがあります。

 知り合いのYさんは、近所に住む姉妹が、介護サービスの利用に反対したので、一人ですべて介護されました。

 介護サービスでは親が可哀相と言いながら自分は何もしない、介護者のたいへんさが分からないという人間が、ストレスの原因になります。

 先日、兄弟で何割かを分担すればいいというメッセージをいただきました。
 その話し合いは、簡単にはまとまらないと思います。

 他の人のブログを見ていると、親を施設に入れても愚痴をこぼしている人、たまに会うだけなのに文句を言っている人がいますが、私には理解できません。(失礼な物言いですみません。)

 幸いに、私の場合は、お袋が8か月間入院した時に、ケアマネさんがデイサービスとショートステイを決めてくださり、退院と同時に介護サービスにうまく繋がりました。

 このショートステイが、私の息抜きになっています。
 これがなければ、ノイローゼになっていたと思います。

②お金
 お金の問題も大きいと思います。
 私は、定年退職後に別の職場に勤めました。
 しかし、お袋の世話や通院のこと、自治会の用事もあり、年金支給前に勤めを辞めした。
 介護サービスの費用は、お袋の年金受給額よりも多いです。
 それでも、両親が残してくれた預金がいくらかあったので、少しずつ取り崩して介護サービスに支払っています。

 介護離職して、年金も少ない場合は、介護サービスも利用しにくいので、厳しい状況になることは、容易に想像できます。

③介護者が病気
 要介護者が病気や認知症というのは、よくある話ですが、介護者が病気や認知症になると悲惨だと思います。

 私自身、昨年の前立腺がんの陽子線治療の時は、いろいろと考えました。
 結局、1か月ちょっとの期間、すべてショートステイとデイサービスでしのぎました。

 もっとたいへんな病気の場合は、お袋を施設に入所させるしかないかと思いました。
 その場合も、お金が続くかどうかの心配があります。

 無理心中する前に、とりあえず町の地域包括支援センターに相談に行こうとは思っています。




 昨日は、お袋と私の持病薬をもらいに、町内のホームドクターに行ってきました。

 最近、町内でも新型コロナの感染者が急増してきました。

 不思議なことに、新型コロナの感染者が増えると、ホームドクターの待合室が閑散とします。

 きっと、不要不急の病気の人が多いのかもしれません。


【関連ページ】

(ストレスが溜まるとキレる!)


(ショートステイがなくなると困る!)


(介護者が病気になると悲惨)


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