志村けんさんが亡くなられたというニュース、やはりショックというか衝撃的でした。
 新型コロナウィルスで亡くなられた方の数字で表された命も志村さんの命も同じ重みなのですが、長年テレビで観ていた分、数字ではない思いがあります。

 昔は、クレージーキャッツやドリフターズ、ドンキーカルテットなどのコミックバンドの番組をよく観ていました。関西では、横山ホットブラザーズなどがありました。
 最近、コミックバンドは見なくなりましたね。


 図書館で借りた本を読み終えました。

変半身(かわりみ) [ 村田 沙耶香 ]
変半身(かわりみ) [ 村田 沙耶香 ]

 著者の作品は芥川賞を受賞した「コンビニ人間」と「地球星人」とを読み、今回で3冊目になります。

 けっこう薄めのハードカバーに「変半身」と「満潮」の短編2編が収録されています。

 著者の作品には独特の世界観があり、読者の方が戸惑いを感じることもあります

 今回の短編2編については、何を表現したかったのだろうというのが正直な感想です。

 執筆している途中にどんどん妄想が広がり、著者自身もコントロールができなかったのではないかと思います。

 小説の中に、下心で作られた秘祭・奇祭が出てきます。

 日本中に、秘祭・奇祭と言われる伝統行事(祭礼)がたくさんありますが、どのような起源で生まれたのか興味があります。

 祭は、日常の「ケ」に対する「ハレ」の日で、非日常であり、男女の出逢いの場でもあったという話を聞いたことがあります。

 30年ほど前に、奈良県の飛鳥坐(にいます)神社の「おんだ祭」に行ったことがあります。飛鳥寺の近くにあります。

 かなり奇祭です。
 Google検索をリンクしておきます。



 神社の参道に置かれている石、舞台で演じられる天狗とお多福の劇など面白いです。

 毎年、2月の第一日曜日に行われます。参詣者は天狗の面を被った村の若者に青竹でお尻を叩かれます。

 厄払いになるというので、私も叩かれましたが、家に帰ってジーンズを脱いだら血がにじむほど腫れあがっていました。

 このような祭は、いつ、誰が、どのような理由で始めたのか?
 もしかしたら、祭の起源は、小説の中で書かれているようなことだったのかもしれません。

 さて、「変半身」のテーマは何だったのでしょう?
 こうあるべきという常識や因習、規範に縛られた人間からの脱皮願望かな?...違うような気もします。
 やはり、正直なところ、分かりませんでした。



 先日、一輪咲いた川岸の桜ですが、もう五分咲きぐらいです。

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 公民館の桜は、八分咲きになっていました。

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