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 瀬戸内海沿いの大洲市長浜の集落から肱川(ひじがわ)沿いを遡上して、内子町へと進む。
 江戸後期から明治にかけて、木蝋と和紙の生産で栄えてきた内子町には、往時の面影を残す「八日市護国の町並み」があり、白壁や格子戸の古い家屋約80軒が立ち並んでいるという。木蝋資料館になっている「上芳我(かみはが)邸」や「本芳我邸」、「大村家」などの国指定文化財を見ながらのんびり町歩きをしてみよう。
 JR内子駅にある「内子旅の案内所 旅里庵(たびりあん)」で、まずは情報収集。応対の女性が地図を示して懇切に案内してくれたので、「八日市護国の町並み」をばっちり見ることができた。

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JR内子駅と、「内子旅の案内所 旅里庵」

 旅里庵の女性から教えてもらったとおり「内子座」の駐車場に停めて、その「内子座」を見る。
 1916年、大正天皇即位を祝って創建された本格的な歌舞伎劇場。木造2階建て瓦葺き入母屋造りで、桟敷席、回り舞台、すっぽん、花道など本格的な舞台装置を備、今も演劇、コンサートに現役で利用されているという。四国って、こういう大衆芸能が盛んな土地柄なのだろうな。建物が大きい上に前のスペースが狭く、全容がファインダーに入りきらないほどだった。

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「内子座」。ファインダーに入りきらずナナメ撮りに。

 正午を報せる「喜びの歌」が響く中を、もともと内子警察署として1936年に建てられた「内子町ビジターセンター」を見る。
 大正時代の薬屋の状況及び内子町の歴史民俗資料を展示している「商いと暮し博物館・内子町歴史民俗資料館」。

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内子町ビジターセンター(旧内子警察署)

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「商いと暮し博物館」の内部

 今は蕎麦屋になっている「下芳我邸」。
 「伊予銀行内子支店」の建物もほかの家並みに合わせてこんな感じ。

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下芳我邸

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伊予銀行内子支店

 「伊予銀行内子支店」を入ったところから始まるメインストリートは、建物自体は風格のあるものが並んでいるのだが、歩く者なく車は通らず、なんだか忘れ去られた町であるかのような印象を受けてしまった。
 「森文」というこれは味噌屋? 創業明治26年という活動写真館「旭館」、「町屋資料館」。

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「森文」は味噌屋?

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活動写真館「旭館」

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町屋資料館(旧米岡家)

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これほどがらーんとしていると、風格のある町並みもなんだか寂しい。

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