フィデリティ&光通信の「秘密のポートフォリオ」

こんにちは。相場の養分かもねぎ(@kamonegi_kabu)と申します。

早速ですが皆さん、「パクリ投資」していますか?

魅力的な銘柄を自分で発掘することは個別株投資の醍醐味ですが、他の投資家さんのポジションを参考にするのも悪いことではありません。良いアイデアはどんどん拝借してしまいましょう。

ただし他人のマネをする際には、その相手がどういったスタンスで投資を行っているかを注意して見る必要があります。

保有株を短期間で売り抜けようとしている投資家であれば、そのポジションを追いかけたところで、利益確定に利用されてしまうのがオチです。実践上は、

①長期投資

②過去のリターンが良好

といった特徴を持った投資家を真似するのがベターだと思います。

具体的な投資家は?

上記の条件を満たす日本株の機関投資家として思い浮かぶのは次の2社です。

BBH・フィデリティ・ロープライスド・ストック・ファンド

ジョエル・ティリングハスト氏が運用責任者を務めるフィデリティ・ロープライスド・ストック・ファンド(以下、フィデリティLPSF)は、長年に渡って株式市場を上回るリターンを上げている優良ファンドです。

その運用スタイルは、割安な銘柄、価格が急騰する前の長期的な成長株をストロングホールドすることで知られています。
日本株では、コスモス薬品(3349)やリログループ(8876)、米国株ではモンスター・ビバレッジ(15年で株価は500倍近くになったそうです)等で大きな利益を得ているようです。


株式会社光通信

光通信といえば、営業力に定評のあるOA機器の代理店として知られますが、同社は余裕資金で日本株への投資事業も行っています。
その銘柄選定基準は中々優秀で、株価が割安な優良銘柄に次々と大量保有報告書が出てくることから、バリュー投資家界隈では割と話題になっているように思います。




…今、すごく良いことを思いつきました。

「フィデリティLPSF」と「光通信」。両者がともに大口投資家として名を連ねている銘柄は、バリュー投資の対象として大変魅力的な企業なのではないでしょうか?

2社の保有銘柄を調査します

今回は、株探のサービス「日本の大株主」にて、2019年1月16日時点のフィデリティーLPSFと光通信の保有銘柄一覧を確認しました。

フィデリティLPSFの保有銘柄数は115社、光通信の保有銘柄数は84社。
両社の保有銘柄を突合していくと、フィデリティLPSFと光通信がともに大株主である企業が6社存在することが分かりました

結果はこちらです。




渋ゥーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!

銘柄を簡単に紹介

1736オーテックは、ビルの空調自動制御設備(計装設備)の施工・メンテナンスを行う企業です。工事部門は、既設工事や保守工事の比率が大きく、安定的な収益源となっています。

3763プロシップは固定資産管理・リース資産管理システムのベンダーです。
ROEは安定して10%を超えており、総資産の約8割が現預金という意味不明なほど盤石な財務を誇っています。

5982マルゼンは業務用厨房機器の大手メーカーです。
加熱調理機器では国内シェア首位級で、非常に安定感のある業績を誇っています。

6379新興プランテックは、石油プラントのメンテナンスを主体とする工事会社です。
工事については、新築工事よりもメンテナンスの方が需要が安定していると言われますね。

7504高速は、東北を地盤とする包装資材商社です。スーパーのお弁当容器、発泡スチロールのパックといった資材を扱っています。

9687KSKは、独立系のシステム会社です。サポートサービス部門の売上比率が大きいこと、以前保有していた時は、資産価値から見ても激安だった記憶があります。

結びとして

両社の保有銘柄を見ると、全般的には財務状況がしっかりしており、業績の変動の小さい銘柄が多いように見受けられました。

実際の投資対象としても決して悪くないとは思いますので、興味を持たれた方は、掘り下げて調査してみてはいかがでしょうか?
グッドラック

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