ダブルライセンス ペースメーカも人工透析も医療は黒く輝

色々あったことを、書きまとめる・・・とりとめのないブログです。 医療従事者には役に立つ・・・ことはないかもしれません・・・。 立つかもしれません。 看護専門学校→看護師→透析病院→臨床工学技士専門学校→臨床工学技士→元の透析病院(看護師として)→今の病院(臨床工学技士 として。)

個人用透析装置の修理。ダメダメだけど頑張ってやってみたよ。

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全部OKにな~れ。


部品交換したけど、他に異常が出てる

結局、朝出勤してみたら

私が修理した個人用透析機は

前日と同じように

チャンバー異常が出ていたので

どうしようかな・・・と思った。

 

TORAYの機械は

ダブルチャンバー方式というので

透析液を動かしている。

そこが異常なのだから

透析液の機械の中での循環に影響があるかもしれない。

 

 

もともと、部品交換をしたきっかけの

陰圧開放弁の診断は通るのだけれど

チャンバーの診断が通らない。

 

それどころか、液圧異常が出る。

水洗の時は出なかったのに

液置換ができない。

 

どうしたものか・・・

昨日やったことが、無駄になってしまったのか。

 

そしたら、透析室の主任が

「液圧センサーはしっかり止めてはいけないんだよ。」

と教えてくれた。

 

そういえば、

メーカの研修でも

液圧センサーをとめる時に

ネジをぎゅーって締めると

液圧異常が出るといっていた。

 

・・・というわけで、

後ろを開けて

ネジを緩めて、

再度チャレンジ。

 

忙しいけど、時間を捻出・・・。

この日は

心臓血管外科の心臓手術。

大動脈弁置換術があった次の日で

その患者さんの病棟透析があって

あんまり余裕がなかった。

でも、

CHDFを早めに準備して

透析が始まる前までの時間で

もう一度

やってみた。

 

液圧センサーは

優しく取り付けないと異常が出るのは常識らしい。

ん~・・・

液圧異常はでないけれど

やっぱ、液が来ない。

液圧センサはキツく止めないことは

重要らしい。

メーカさんも

異常がないのに

なぜか機械が動かない、という時は

液圧センサーに問題があることが多い、と言っていたから

知らないとやってしまう

初心者にありがちなんだろう、と思う。

 

 

いじくったことが失敗。

これは・・・・

帰る間近にいじくった

減圧弁のせいかもしれない。

テキストには

減圧弁を通ったあとの圧力の適正値は

受入中0.020MPa

受入完了で0.025~0.030MPa

って書いてあるのだけど

この通りにしたから、

液圧が足らなくなって

チャンバ異常が起こったのではないか、と思った。

私のせいだ。

 

というのも~、

個人用透析装置は

圧力を高めにしなくてはいけない、というのを思い出したからだ。

 

うん、それに

思い返せば

部品を交換したあとも

陰圧開放弁は診断がNGのままだった。

でも、最終的には陰圧開放弁の診断は

OKにして帰った。

 

では、

陰圧開放弁の診断をOKにしたもの・・・

それは何なのか。

減圧弁後の圧力を弱めたことによって

規定の圧力を下回らせることができた、

それだけのことなのかな。

 

 

とりあえず、チャンバ異常を解除しよう。

よ~く観察していると

陰圧開放弁の自己診断は

最終の陽圧が100mmHgを下回ると

OKになるっぽい。

 

じゃあ、チャンバ異常をどうすれば

解決できるのか。

 

減圧弁後の圧力をもとに戻せば、戻るはず。

 

調整前の圧力0.05MPaに。

 

規定は

受入中0.020MPa

受入完了で0.025~0.030MPa

 

個人透析機は高めでいいのだって・・・。

 

減圧弁のネジをいじくって

元々の圧0.05MPaに戻した直後。

HCUから連絡が来てしまった。

自己診断をかけて離脱。

 

CHDFをはじめる時間が来てしまった。

CHDFをはじめるよ。

重症だけど、いざCHDF

その後、

どうしようか考えながら、

心臓手術後の

透析患者の透析をはじめる時間になってしまった。

 

とりあえず、透析をはじめて

経過が落ち着くまで

様子をみてた。

鎮静中で

人工呼吸装着中で

スワンガンツカテーテル装着中。

シャントに針を刺して

CHDFを始めた。

術後で5kgくらいは点滴やら何やらで

うんとこさ入っているけれど

ほとんどは、細胞の中に入っていて

血管の中に戻ってきていない状態なので

5kg入っていても

血圧は110前後(収縮期圧)。

2時間くらいすると

だんだん血圧が上がってくるから、除水をかけていく。

 

それまでは、除水をまったくかけないか

少しだけかけるくらい。

落ち着いてしまうと

そんなに血圧が落ちることはない。

細胞から水分が

血管内に戻ってくるから

逆に上がりすぎるくらい・・・。

 

動脈に直接針を刺して

動脈圧で

血圧を見るのだけれども

150くらいまで

上がってしまうこともある。

あとは、鎮静の掛かりぐらいかな。

鎮静がかかっていても

少しでも覚醒してくると

その影響で血圧が上がってきたりする。

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Aライン確保の目的、手順、手技・観察のポイント | 看護に役立つ【ナース専科プラス】

より引用。

 

そうそう、これ。

こんなやつが入っていて

ずっと、波形で血圧が見られる。

これには、キルヒホッフの法則を利用しているのだけど

これに触れることに特に意味はない。

言いたかっただけ。

 

 

機械が気になる。

だいぶ落ち着いて

担当の看護師さんに

「少しだけ行ったり来たりするんで

なんかあったらPHSに連絡をください。

10秒以内に来るので。」

と言って

ひとつ下の階の透析室といったりきたりすることにした。

 

CHDFを回している最中に考えた。

何が悪いのか。

 

そういえば・・・~推察。

透析室に戻ってみたら

自己診断で

チャンバ異常は治っていた。

 

やっぱり、圧が足りなかったんだ。

そういえば、減圧弁のネジのところに

青いジェルみたいなので

動かないようにしてあったな~・・・

動かさないのが普通なんだろうか。

そして、いじくった私は悪い子だ。

 

そして、陰圧開放弁はNG。

部品交換する前に

戻ってきた。

 

透析室のスタッフに相談しても

だ~れも、わかんないでやんの。

分からないのか。

このままじゃ、使えない。

 

でも・・・でも。でも、でも、でも・・・・・・・・・でも!

ちょっと待てよ?

 

減圧弁のネジをいじって

圧を上げると

陰圧開放弁がNG。

圧が下がりきらないから。

 

かといって

圧を下げると

チャンバー異常か。

 

これは、この真ん中の圧にすれば

大丈夫なんじゃないか?

 

試しにやってみよう。

試しにやってみようと思って

機械のところに何度目かに戻ってきた時に

看護師さんが話をしているのを聞いてしまった

「ねえ、助けてあげないと一人で対応なんて無理なんじゃない?

 きっと、できないよ。」

ん~、気にしない気にしない。

 

実際に圧力計を

減圧弁の後につなげて

水洗状態へ移行。

 

そんでもって、減圧弁のネジをいじくって

自己診断をかけつつ

両方が通る圧力を探してみた。

 

0.05MPaから0.04MPaに下げただけだと

チャンバはOKになるけど

陰圧開放弁の圧は下がりきらないみたい。

 

結構、シビアな調整が必要なのだなと思った。

なんとかかんとか、ボタン操作と

ネジ操作。

ひとつのことしかできない人なのに

二つのことをやっている。

いや、

ひとつのことをやろうとして

二つのことをやっているのか。

 

そして、大丈夫な圧力は

受け入れ中の圧力が

だいたい0.035MPaをわずかに上回るかな、

というところ。

 

できた、できた。

ここなら大丈夫。

そう思った私は、

ネジをそこで固定して、圧力計を外した。

 

何度、自己診断をかけても

NGになることはなかった。

 

うん、できたできた。

全部片付けて、自動洗浄をかけて

HCUへ戻った。

 

そもそも、これって

減圧弁を触らなかったら

対応できていないのではないのかな。

 

結局は

どこも壊れてなかったのかもしれない。

ちょっと圧が高まったから、

陰圧開放弁が圧力を逃がせなくて

NGになってしまったんじゃないのかな。

 

終わってみると

そんな気さえする。

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次の日、透析室のスタッフが

透析液を使って

動作チェックをしていた。

 

私にやらせてくれるなら

除水ポンプの吐出量チェックも

脱気ポンプの圧力チェックも

まとめて、やってしまいたかったのに。

 

そこは、

私に声をかけて欲しい。

・・・というか、

治したあとの、ほかの透析室のスタッフの

表情が優れなかったのは

なぜだろう。

 

 

 

 

 

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