なぜプリキュアは誕生したのか・中編~鷲尾Pの失態~ | ANIREISHA~アニメ、霊的スポット、旧車等~

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シリーズ売り上げワースト1の教訓

プリキュアシリーズ3作目「ふたりはプリキュアSplashStar」は、東映アニメーション、バンダイ共、収益はシリーズワースト1。前作のマックスハートと比較すると半減する失態となった。この責任は鷲尾プロデューサーにある。

 

鷲尾氏はある本の取材で「タイトルを残してキャラクターをフルモデルチェンジする、という女児アニメ史上はじめての試みに疑問符がつきつけられた」と語っていたが、キュアラーは皆、「フルモデルチェンジ」とは思わず、「マイナーチェンジ」と見做した。その視聴者との「ズレ」に気づかなかったのが鷲尾氏の敗因。

 

SplashStarの主人公、咲と舞は、外見があまりにもなぎさとほのかに似ているし、各種設定もあまり変わり映えしない。視聴者の目には、東映アニメーションが柳の下の3匹目のドジョウを狙ったもの、と映った。流石に同じことを三回もやると、視聴者は離れていく。

 

このSplashStarの収益の半減理由について、ネットでは他の強力なライバルとなる少女アニメが複数あったことを挙げている者もいるが、ビジネスに於いてそんな理由は通用しない。

 

例えば一般企業の役員会か何かで、新商品の売り上げに関する報告をその責任者が行うことがあったとする。その席で「この商品の売り上げが同じシリーズの旧商品より半減したのは、複数のライバル社の商品の売り上げが好調だったからです。」と言おうものなら、役員たちから「おまえは自分の担当した商品の不出来さを他社のせいにするのか!?きさま、それでもビジネスマンか!恥を知れ!!」と叱られることだろう。

 

東映アニメーションはボランティア団体ではなく、営利企業だから利潤を追求するのは当然だし、それをスポンサーであるバンダイは求めている。だからスポンサーになっている。株主は尚更。

 

普通なら鷲尾氏は降格・減給されても仕方ないが、プリキュアを生み出し、ヒットさせた功績があるから、免れた。ここで初めて鷲尾氏は「フルモデルチェンジ」の本当の意味を理解したはず。

 

ビジネス面では惨憺たる結果のSplashStarだったが、シリーズを中止するまでではなかった。だからこそ、シリーズ4作目は絶対成功させなくてはならない。今度も失敗するとシリーズの存続に関わる。バンダイからも提案があったはず。

 

戦隊モノのように、プリキュアの人数を増やしたらどうかと。その方が、確実に売り上げが上がるし、変身アイテムだけではなく、複数の攻撃アイテムを加えると商品のバリエーションも増える。

 

また、人数が増えるとアイドルグループのように、視聴者は各人、推しメンができるから、熱中し易くなり、その熱気が商品の購買欲にも繋がる。

 

斯くして絶対失敗が許されない状況でシリーズ4作目の「Yes!プリキュア5」が誕生する・・・つづく。

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