「鬼滅の刃」疑似聖地・一刀石の嘘とそのお菓子 | ANIREISHA~アニメ、霊的スポット、旧車等~

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【今夜放送回に未公開映像が加わるのを記念して】

去年10月頃から「鬼滅の刃」の疑似聖地として、コスプレイヤー等鬼滅ファンが大勢訪れるようになった奈良市「柳生の里」にある一刀石だが、ネットでは作者の吾峠呼世晴氏がこの一刀石からヒントを得て、竈門炭治郎が巨石を一刀両断するシーンを描いた等というデマが出回っている。

 

デマである理由は、漫画やアニメに出て来た巨石と一刀石は形と刀の斬り口が全く異なる、ということ。作品に出て来た巨石は丸いが、一刀石は違う。斬り口も作品の方は一直線なのに対し、一刀石は斜めで且つ、下部が右に曲がっている。

 

この一刀石の割れ目自体が人為的なものではなく、自然に起こったものであることを物語っている。この石の100mほど手前にある延喜式内社、天乃石立神社の御神体も縦に三つに割れた巨石。

 

そもそも当然のことだが、刀で巨石は斬れない。柳生十兵衛三巌の祖父、石舟斎宗厳が一刀石を天狗と思って斬った、という伝説は後世の創作だろう。江戸時代はこのような「創作伝説」が流行っていた。

 

しかしコスプレイヤーや鬼滅ファンはそんな真偽はどうでもよく、一刀石の前で記念写真を撮っている。また、柳生観光協会もコスプレイヤーの来訪を歓迎していて、速やかに撮影許可を出し、有料で着替え場所を提供している他、コスプレ撮影に適した場所を紹介している。→公式サイト

 

特に「家老屋敷」こと、柳生藩家老、小田山主鈴の屋敷の屋内や庭園での撮影は鬼滅のような和装にはぴったり。

私が訪れたのは「はるか昔」で、石舟斎宗厳が石棺を手水鉢に加工した横穴式古墳「塚穴」や十兵衛三巌が寛永13(1636)に植えた「十兵衛杉」等を巡った。

 

一刀石人気にあやかり、奈良市の平城宮跡歴史公園(柳生町からはかなり離れているが)にある天平うまし館内のカフェ「イラカ・コーヒー」では、一刀石に似せたアイスを日輪刀の如く菓子切で切って食べる「一刀石アイス」を今年春、売り出し、好評。

 

平城宮跡歴史公園でのコスプレ撮影は許可が下りるかどうか分からないが、平城宮の内裏の柱跡に建つ植木群が幻想的というか空想的というか、個人的には好き。

 

許可が下りない場合は夕方以降や早朝行って撮影する手もあるが、良い子は真似をしないように。悪い子は好きにして。

 

ところで鬼滅の刃ファンは全員周知のように、今夜、フジテレビ系列の土曜プレミアムで放送される「鬼滅の刃・第二夜<那田蜘蛛山編>」には、以前放送されたものには含まれなかった映像が含まれているから必見。

 

また、映画の無限列車編をまだ観ていない方は明日、観ることを勧める。それは入場特典である煉獄杏寿郎の特別読切漫画を収録している冊子の在庫が予想より早くなくなる可能性が大のため。

 

※吾峠呼世晴氏がモデルにした本当の刀斬り岩は→竈門炭治郎の刀斬り岩の本命聖地は荘八幡神社の鈴石

今夜は必ず土曜プレミアムを観て、明日にでも柳生の里に行きたい、という方は次のバナーをクリックミー。


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