【唯一の実在聖地は海外に】
(1)オオオニバスの湖→星ヶ丘公園
巨大なオオオニバス(大鬼蓮)が多数浮く「オオオニバスの湖」湖上の橋を蒸気自動車で走り抜けていくアカネ(CV:松岡茉優)とチィ(CV:杏)は、途中から橋がなくなっていたことから、車ごと湖にダイブする。が、うまいことに車はオオオニバスの上に乗り、そのままの状態で向こう岸へと渡って行く。
オオオニバスは主にボリビアからアマゾン地方原産のスイレン科の多年生水生植物で、スイレン科の中では最大種。直径1~2mとなり、花は夜、開花し、日中は閉じている。
これだけ大きいだけに、子供が乗っても沈まないものもある。実際に過去、子供が乗った写真が撮影された高知県三原村の星ヶ丘公園内の池に浮くオオオニバスは、アマゾン川流域産のオオオニバスとパラグアイ原産のパラグアイオニバスを人工交配させた「ロングウッドオオオニバス」。
他にも池には色とりどりの睡蓮が咲くほか、園内にはあじさい園もある。が、この公園は元々「ヒメノボタンの里」として知られていた。
(2)サカサトンガリ市のモニュメント→一の宮ドリームタワー
「時なし雨の城」の城下町「サカサトンガリ市」は、地面から擂鉢状に形成された円形都市で、外部には4本の道が通じている。その4本の内、最も幅員の広い道は城に通じている。
その4本の道の出入口にはΛ型のモニュメントのようなアーチ門があるのだが、これに似たモニュメントは全国各地にあるものと思う。香川県観音寺市の一の宮公園の一の宮ドリームタワーもその一つ。
これはロケットをイメージして作られたモニュメント型時計塔で、夕日がこの下に丁度沈む時間帯があり、フォトジェニックなことから「恋人の聖地」にも選ばれている。
(番外)サカサトンガリ市周辺の地形→The Wave
四国ではないが、このアニメの中で唯一(と思われる)、実在の風景を描いたものがある。それがサカサトンガリ市周辺のマーブル模様の地形。
海外旅行をよくする方は有名だからご存知のことと思うが、この地形はアメリカのアリゾナ州、バーミリオン・クリフ国定公園内のコヨーテ・ビューツにある砂岩の層、通称「The Wave」。
1億9000万年前のジュラ紀のナバホ砂岩の地層が長い年月、風雨によって浸食された地形で、その名の通り、見渡す限りの地面や崖が波打ったマーブル模様になっていて、とてもこの世の風景とは思えない。「世界ふしぎ発見」や「世界の果てまでイッテQ」でも取り上げられたことがある。
しかし誰でもが探訪できる訳じゃない。踏圧による自然環境へのダメージを考慮して、一日20名しか立入りが許可されないのだ。インターネットの抽選で10名、現地で行われる前日の抽選で10名。当然パッケージツアー等もないから、よけいに人気が高まっている。
だから観光客は何日か滞在して毎日抽選し続ける。しかしハイシーズンには倍率が100倍以上になることもあるという。
経済的に余裕がある暇人は試してみては?経済的に余裕がない貧乏暇なし人間は「バースデー・ワンダーランド」を観て、行った気分に。
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