~内容の過激さゆえ、休止していた脚本が令和の世に再始動~
~内容を修正して再び世に問う問題作~
~炎上するは我にあり~
【第5回・大伴の説得力】
リストルによる大伴の面接は更に続けられた。
リストル「つまりあなたは、これまで働いてきた会社や機関でひどいことをされてきたから、時間を止めたい、ということですか?」
大伴「いえ、私的なことだけではありません。御社の社長は未来で第三次世界大戦が起こり、世界が滅びるかのような表現をされていましたが、現在に於いても全国で様々な人の身近に『早急に止めなければいけないこと』は起こっています。」
リストル「社長は一言も第三次世界大戦が未来で起こった、とは言っていません。あれは喩えです。」
大伴「はい、そうかも知れません。ですが、国民の何割かはもっと身近なことで苦しんでいます。例えば頻発する交通事故で死亡した者の遺族の悲しみ、難病に苦しんでいる人々、近親者の介護に心身共疲労する人々、虐待を受ける子供たち、米軍の基地問題を何度国に掛け合っても無視される県の県民のやるせなさ等々。この人たちの悲しみや苦しみを癒すことは、誰にも、どの機関にもできません。最早、この人々を救う手段は、時を止めることしかないのです。」
リストルの掛けていたパワワスカウターのトゲパワワ数値は一気に上昇した。
リストル「何だ、この者のトゲパワワ数値は!?10万、20万、どんどん上がっていく。」
大伴「リストルさん、そうだとは思いませんか!?他に手段はあるのでしょうか!?」
遂にパワワスカウターの数値はMAXを超えた。
リストル「ば、馬鹿な、これは・・・!?」
ボン!!という音と共にスカウターは破裂してしまった。
リストル「何ということだ、この時代の人間で、これほどのトゲパワワを持っている者には会ったことがない。分かりました、あなたは『採用』です。追って詳細はメールします。」
大伴の心の声「やった!これで着ぐるみじゃない本物のプリキュアに会うことができるぞ!俺は時を止めるとか、そんなことはどうでもいいんだ。俺の願いはただ一つ、プリキュアとハグすることなんだ。」
つづく
PS:連載を再開するにあたって、内容を大幅に修正し、極力当たり障りのない文章にしました。当脚本は児童アニメの外伝脚本ですので、思想的コメントや「マジコメ」はご遠慮下さい。
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