【滝とカッパと古墳】
「バースデー・ワンダーランド」の主人公の少女・アカネ(CV:松岡茉優)の叔母・チィ(CV:杏)の店の地下室から現れた異世界(ワンダーランド)の錬金術師・ヒポクラテス(CV:市村正親)に導かれ、アカネたちは異世界へと渡る。
ケイトウの村では移動用に蒸気自動車を提供されたため、三人はこれに乗り、今起こっているこの異世界の異変の源、「時なし雨の井戸」へと出立するのだった。
(1)黄葉並木の道路→白糸の滝入口付近の道路
ケイトウの村を後にした3人は、次の目的地「ソコビエの町」へと向かうが、車窓の風景は秋から冬へと変わっていく。秋の風景の地では、黄葉した並木の間を、落ち葉を舞い上げながら蒸気自動車が走り抜けていく。
並木の種類は銀杏か否かは分からないが、幅員が狭く、交通量が極めて少ない道路で、路面一面、落ち葉が覆っている黄葉並木の道路は、どこにでもあるようであまりない。
ふと思い出したのは、愛媛県東温市の東温アルプスの一角、白糸の滝入口付近の道路。樹木の種類は銀杏ではないが、秋は道路沿いの木々が黄葉し、その落ち葉で路面が覆われる。
(2)燃料屋→海洋堂かっぱ館
3人は荒涼とした荒野を抜けると、雪に覆われた「ソコビエの町」へと到り、ここで自動車の燃料を調達し、休憩を取る。この燃料屋の建物は北欧(だったか?)の建物を連想させるが、これによく似た建物が南国の高知県にある。
先日紹介した四万十町の「海洋堂ホビー館四万十」との共通チケットで入館できる同町のカッパ館だ。過去に一般から公募した手作りのカッパのフィギュアを展示しているが、その建物は海外風。しかもまるで半世紀から1世紀以上前に建てられた建物のような雰囲気を持っている。
燃料屋とそっくりな建物は、カッパ館の入口がある施設で、受付と土産物コーナーがある。
(3)湖上連続アーチ橋→藤山健康文化公園の陸橋
ソコビエの町でヒポクラテスがいなくなったため、チィが自動車を運転することになるが、町を抜けると再び暖かくなり、夏の陽気となる。
チィはその性格から、遠回りの広い道路より、狭く険しい道が続く近道を取る。
断崖の山岳道や落差のある吊橋を通り、湖上に続く石造り、若しくは煉瓦作りの長い連続アーチ橋を走る。この連続アーチ橋は非常に趣のある橋で、似たような橋は全国各地にあり、一部は文化財に指定されていることだろう。
すぐ頭に浮かんだのは、アニメほどの長い橋ではないが、形が似ている陸橋で、今治市の藤山健康文化公園の北駐車場の南東、メインアプローチ上に架かっている。
この公園の最上部には前方後円墳、妙見山古墳があり、築造当時のままに整備されている。戦後初めて築造当時のままに復元・整備された前方後円墳は神戸市の五色塚古墳だが、妙見山古墳はそれより遙かに小さい。
しかし標高が高いだけに、墳丘からの展望は妙見山古墳の方が遙かに優れ、瀬戸内海を眺望することができる。
次回に続く。
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